美希「あふぅ。千早さん……何をあげたら喜ぶのかな?」

小鳥「うふふ。美希ちゃんからのプレゼントなら何でも喜ぶと思うけど」

美希「それじゃだめなの! ミキがイチバン喜ぶものをプレゼントしたいの」

小鳥「気合入ってるわね~。あ、ちょっと備品買いに行ってくるから留守番お願いね」

美希「いってらっしゃい。寝ないでプレゼント考えながら待ってるの」


ガチャン


美希「うーん、どうしよう?」

美希「春香だったら、千早さんと仲いいから欲しい物とか分かるんだろうな」

美希「こういう時は有利なの。ずるいの」

??「君、お姉ちゃんにプレゼントするの?」

美希「誰?」

少年「こんにちは」

美希「え? なんでこんな小さな子が事務所に……。迷子?」

少年「うーん、話しかけられるのが君しかいなくて」

美希「むぅ……。ねえボク? ミキのこと『キミ』とか言わないで欲しいな」

少年「あ、美希ちゃんっていうんだ」

美希「ミキ、アイドルなのに……幼稚園児には知名度ないのかな? やよいとかだったら違うのかも」

少年「……」ニコニコ

美希「それにしても勝手に事務所に入ってくるし、なんか言葉遣いはちっちゃいくせに生意気だし、もうなんなの?」

少年「美希ちゃんは、お……千早お姉ちゃんにプレゼントしたいんだ?」

美希「しかも、ミキの独り言まできかれちゃってるの……。ねぇ、お父さんとお母さんは?」

少年「今日はお父さんとお母さんに内緒できちゃったんだ」

美希「悪い子なの。そんなにまでして765プロのアイドルであってみたい人がいたの?」

少年「うん! でも、美希ちゃんしかいないみたいだね」

美希「ミキ……さん、て呼びなさいなの。年上の人にはさん付けしなさい」

少年「年上……なのかな?」

美希「当たり前なの! 全く最近の幼稚園児は……保育園児かな?」

少年「……」ニコニコ

美希「叱られても笑ってるなんて、度胸が座ってるの」

少年「美希……さん。で、プレゼント何にするの?」

美希「そんなことまで、キミに話す必要なないって思うな。早く帰ったほうがいいよ。おまわりさん呼ぶ?」

少年「大丈夫! それより、千早お姉ちゃんへのプレゼント考えよっか?」

美希「キミは千早さんのファンなの? ちっちゃいのに千早さんの良さが分かるなんて、なかなかいいシュミしてるの」

少年「何を欲しがってると思う?」

美希「それがわかれば苦労はしないの! おもいっきり驚くようなのがあればいいんだけど」

少年「それなら、ぬいぐるみとかどうかな?」

美希「ぬいぐるみ? 真クンならともかく、千早さん、喜ぶかなぁ?」

少年「うん、ボコられグマのボコ。お姉ちゃん好きだったから……」

美希「へぇ。インタビューとかで言ってたの?」

少年「う、うん、まぁそんな感じ」

美希「10年前ぐらいに流行ったやつだよね? ミキもちっちゃい時、欲しかったことあったな……。最近復刻版も出てるから確かに狙い目かも」

少年「きっと喜ぶよ!」

美希「貴重な情報ありがとうなの!」


ガチャッ


小鳥「ただいまー」

美希「あ、おかえりなさいなの! 小鳥、ちょっと迷子の子がいるの。警察かご両親を探して欲しいんだけど」

小鳥「え?」

美希「ほら、ボク! あのお姉さんに名前と住……あれ? いない……」

小鳥「ふふ。美希ちゃん寝ぼけちゃったのかな?」

美希「そんなことない……と思うの」

小鳥「それよりプレゼントは決まった?」

美希「……うん、ぬいぐるみがいいなって思うんだ」

小鳥「あら、そうなんだ」

美希「千早さん、真クンのくまのぬいぐるみ見てたりすることもあるし、ホントはそういうのにも興味あるんじゃないかな?」

小鳥「言われてみれば、そうかもしれないわね」

美希「それに、あの生意気な子も言ってたし!」

小鳥「喜んでもらえるといいわね」

美希「きっと、イチバン喜んでもらえると思うの!」



おわり