亜美「……アリだ」
亜美「一匹、結構デカイ」
亜美「一匹、結構デカイ」
亜美「すっげー」
亜美「かっけー」
亜美「どこ行くんだろ」
亜美「……」
亜美「……」
亜美「あ、やべ」
亜美「葉っぱじゃん」
亜美「どうすんの? アリどうすんの?」
亜美「葉っぱでかい、どうすんの? アリ」
亜美「あ」
亜美「潜んのね、なるほど~」
亜美「…………」
亜美「やべぇでしょ」
亜美「だって亜美だったら」
亜美「こう、先が解らない暗闇の空間にさ?」
亜美「飛び込んでるって事っしょ?」
亜美「ぱねぇ」
亜美「アリぱねぇ、勇気の塊じゃん」
亜美「勇者じゃん」
亜美「……」
亜美「勇蟻じゃん」
亜美「凄いわぁ」
亜美「むしろ、ちょっと、渋い?」
亜美「うわ……」
亜美「ちょっとマネ出来ない」
亜美「モノマネ名人としてちょいと有名な亜美でもちょっとコレは」
亜美「……」
亜美「……」
亜美「お」
亜美「お! お! お!!」
亜美「出てきましたよ!!」
亜美「アリ様無事生還であります!!」
亜美「ご覧の有様です!!」
亜美「……」
亜美「……」
亜美「なんちって、ね、うん、まぁ、うん」
亜美「え?」
亜美「え? え? え?」
亜美「水たまりじゃん……」
亜美「どうすんの?」
亜美「大丈夫?」
亜美「なんなら、こう、枝とか、船にとか橋になりそうな」
亜美「……」
亜美「知ってる」
亜美「アリは亜美の助けなんて要らないよね」
亜美「知ってる」
亜美「……」
亜美「え!? え!?」
亜美「つ、突き進むの?」
亜美「ちゃ、チャレンジャー……」
亜美「大丈夫?」
亜美「え!?」
亜美「ダメじゃん!!」
亜美「ちょー!! バタバタしてんじゃん!!」
亜美「死んじゃう死んじゃう!!」
亜美「ちょ!! 亜美の手に…………」
亜美「……」
亜美「違うよね」
亜美「コレが自然って奴だよね」
亜美「ありのままに」
亜美「アリだけに」
亜美「……」
亜美「アリでありたいよね」
亜美「アリだけに」
亜美「……」
亜美「アリー!!」
亜美「がんばれーアリー!!」
亜美「アリィー?」
亜美「アリィ」
亜美「……」
亜美「やべぇ、ちょっと可愛い」
亜美「え!? って言うか」
亜美「女の子?」
亜美「アリィ女の子!?」
亜美「っかー!!」
亜美「コレだよ!!」
亜美「コレが現代の女の人達が忘れてしまった姿だよ!!」
亜美「大和撫子!!」
亜美「大和蟻子!!」
亜美「頑張れ!!」
亜美「今、全、双海亜美が応援してるぞー!!」
亜美「もう少しだ!! もう少しだアリィ!!」
亜美「アリィ!!」
亜美「……アリィッ!!!!」
亜美「……っっ!!」
亜美「付いたーーーーっっ!!!!」
亜美「アリィ泳ぎきった!!」
亜美「大海を泳ぎきった!!」
亜美「これはもうね、ありがとうを言いたい」
亜美「アリだけに」
亜美「ありがたや~~!! 良い物見たわ~~!!」
亜美「アリだけに」
亜美「……」
亜美「……」
亜美「ここまで見せてくれたアリィに亜美ィが出来る事は無いだろうか」
亜美「砂糖とか持ってなかったっけ……」
亜美「ねぇか」
亜美「じゃあ!! せめて!!」
亜美「撫でよう」
亜美「ありがとうって撫でよう」
亜美「アリィのアーリーデイのありのままをありありと見せてくれてありがたかったよって」
亜美「アリィ?」
亜美「サンキュー、アリィ」
ガブ
亜美「痛って!! 噛まれた!!」ブンブン
プチッ
亜美「あ」
亜美「……」
亜美「まぁ」
亜美「こんな事もアリよ、てね」
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