伊織「だいたいアンタなんて所詮、上辺だけでしか評価してないのよ!」

千早「そんなことはない! 私はいつだって真剣よ!」



真「……あの二人、どうして喧嘩してるの?」

春香「千早ちゃんと伊織の喧嘩なんて、やよいのことに決まってるでしょ」

真「ああ、そっか。やよいのことね……はい?」


伊織「だったらもし、いまここにやよいのおぱんつが有ったらどうするの!?」

千早「決まってるじゃない、私の匂いが移らないように割り箸でつまんでジップロックよ!」

伊織「ふんっ! だからアンタはいつまで立っても蒼い鳥のままなのよ!」

千早「……じゃあ、水瀬さんならどうすると言うの!?」

伊織「新鮮なうちにかぶりつくわよ! 踊り食いに決まってるでしょ!?」


春香「真、マフィン焼いたんだけど食べる?」

真「ああ……ありがと。って言うか、あの二人止めなくていいの?」

春香「止めたあとのとばっちりのほうがキツいしね」

真「…………そうだね」


千早「むしろ水瀬さんこそ、高槻さんのことを性的な対象としてしか見ていないのよ!」

伊織「なんですってぇ!? やよいは偉大なるセックスシンボルであると同時に私の親友なのよ!?」

千早「その親友の顔を思い浮かべながら、深夜のクイーンサイズベッドで高槻さん(妄想)とくんずほぐれつ(仮想)している水瀬さんは、あまりに罪深いわ!!」

伊織「ぐっ……!! あ、アンタだって生っすかのあと、わざわざ一番に楽屋に戻ってやよいのロッカーに閉じこもったことが有るでしょ!?」


真「…………ねぇ、春香。いまのホント?」

春香「ホントだよ」

真「……伊織のこともホントなのかなぁ」

春香「そのくらい雪歩だってしてんでしょー、どうせ」

真「春香は雪歩のこと、なんだと思ってるの?」


千早「ともかく! 高槻さんのおぱんつは、その芳しい風味を味わうのがもっとも粋に決まってる!」

伊織「しゃーらーーーっぷ!! おぱんつはその鮮度こそが命! 旬の味を極めてこそ通ってものよ!」


真「……ねぇ、春香」

春香「どしたの、真?」

真「ボク、ちょっと気分が悪くなってきたんだけど……」

春香「じゃあダメ押ししてあげよっか?」

真「やめてくれよ」

春香「雪歩、ときどき真のぱんつ盗んで食べてるよ」

真「」バターン


伊織「……とにかく、おぱんつのことは物別れってことで良いわ」

千早「ええ……このままでは、かつての米ソ冷戦時代のように平行線ね……」

伊織「でも、いくら風味にこだわる千早とは言え…………おぱんつに潜んだ縮れ毛は即食よね!?」

千早「ちっ……縮れ毛…………っ!?」


真「」

春香「真ぉー、起きないとぱんつ脱がして雪歩に売るよー?」




<fin.>