@四条貴音のらぁめんますたぁ




皆様、ごきげん如何でしょうか?四条貴音です。
本日わたくしは撮影に来ております。
今は昼食時でお弁当を頂いたのですがスタッフの方に用意していただいたお弁当がその……少量で……。
一緒に食べたプロデューサーも物足りなさそうにしておりました。

貴音「あなた様?」

P「お、どうした貴音?」

貴音「お恥ずかしながら、頂いた昼食では満たされずこのままでは撮影途中に空腹で動けなくなってしまう恐れがございます」

P「そんなにか……」

貴音「ですから、少し外出してもよろしいでしょうか?」

P「う~ん、でももうすぐ撮影始まr」

プロデューサーの言葉を遮るように撮影すたっふの方がやってまいりました。

スタッフ「765さん、スイマセン……。実はちょっと機材が故障してしまいまして、再開が遅れそうなんですよ」

貴音「なんと!」

P「え、本当ですか?あ~、わかりました、大丈夫です」

スタッフ「なるべく急ぎますんで」

P「あ、ちょっと所用で一回四条が抜けても大丈夫ですか?」

あなた様……。

スタッフ「あ、はい。お待たせしちゃってるんで構いませんよ」

P「申し訳ないです、再開の目処が立ったら教えてもらえますか?」

スタッフ「それは勿論!それでは失礼します」

走って現場に戻っていくすたっふ殿を見送ります。

P「聞いての通りだ貴音。まぁ飯くらいなら行って大丈夫だから」

貴音「あなた様……お心遣い、誠に感謝致します」

P「いいよ、それよりほら。早く行って来い」

貴音「はい、それでは行ってまいります」

実は来る時にとても美味しそうならぁめんのお店を見かけていたのでそちらに向かうことにしましょう。
撮影現場から離れて歩く事数分、すぐにお目当てのお店に着きました。
自動扉を開き店内に足を踏み入れます。

店員が威勢の良い挨拶をし、席に案内されました。
誠、活気に溢れる良いお店ですね。

席に着いてまずお品書きを開くと、様々な種類のらぁめんが載っています。
ここは味噌らぁめんが主体のお店なのですね。
くるみの入った物や麺が見えない程、大きなちゃぁしゅうで埋め尽くされた物など豊富な種類がありました。
わたくしの目に止まったのは大きく記載された期間限定の文字。

貴音「すたにららぁめん?なんとも面妖な響きですね……」

写真を見る限りだと、味噌らぁめんの上に沢山のにらとひき肉が乗っているようです。
すたとはすたみなの略称らしく、午後の撮影に向けて英気を養うためにこちらを注文することに致しましょう。

貴音「あの、もし」

近くで作業をしていた店員に声をかけ望みの品を注文します。
程なくしてすたにららぁめんが運ばれてきました。
写真の通りにらの山、その天辺に卵の黄身が乗っています。

55_00


貴音「いただきます」

先に蓮華ですぅぷをすくい口に運ぶと、味噌の味に混じってほのかににんにくの味が口の中に広がりました。

貴音「ふむ、確かにすたみなの付きそうならぁめんですね」

箸でにらとひき肉を一口頬張り、咀嚼して嚥下する。
しゃきしゃきとしたにらと柔らかなひき肉の食感を楽しみます。

貴音「さて」

次に、にらの山の頂点に鎮座している卵の黄身を潰し、麺を絡めて味わう。
卵の濃厚な味に味噌とにんにくのすぅぷが絡んだ麺が融合して、濃く、味わい深い物へと変化しています。

貴音「これは……なんとも……優艶な……」

味噌とにんにくによって辛味はあるものの、食べられないという程ではなく寧ろ食が進むちょうど良い辛さと言えるでしょう。

にらだけかと思った山の下にはもやしも沢山乗っていて、食べる側を飽きさせない心意気が憎いですね。

貴音「ふむ、こちらも歯ごたえが良く麺とすぅぷとの相性も抜群に良いですね」

これならやよいも納得のもやしなのではないでしょうか。

ここらで味に変化をつけようと、調味料の置場から酢の入った瓶を取り、注いで軽く混ぜます。
先程までの辛さが幾分か緩和されて、これならば辛い物が苦手な方も食べやすくなりますね。

太いちぢれ麺は硬すぎず柔らかすぎない絶妙な硬さで、野菜等との食感の差が楽しめます。

最後にすぅぷを飲み干して完食いたしました。
かいた汗をちり紙で拭い、お水を飲みながら食後の余韻に浸ります。

貴音「ごちそうさまでした」

手を合わせて感謝の言葉を呟きます。

あまり長居しては店にも迷惑がかかるため早々に立ち去りましょう。
お会計を済ませて、口臭の予防をして店を出た所で電話がかかってきました。
画面に表示されているのはプロデューサーの文字。
通話ボタンを押して電話に出ます。

P『おう貴音、もうそろそろ機材直りそうだからそろそろ戻って来いよ~』

貴音「承知しました、食事は済みましたのですぐに戻ります」

P『そりゃ助かる、それじゃあ現場でな』

貴音「はい、しばしお待ちください」

通話が終わり、電話を鞄の中にしまいます。

今日はとても良いお店に巡り会えました。
またいつの日か来たいですね。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。


おわり