小鳥「相変わらずゴキゲンBOYですねプロデューサーさん、何か良い事ありました?」

P「解ります?」

小鳥「冒頭で鼻歌混じっちゃったらそりゃ私にも解りますよ~」

P「音無さんは、○○屋って知ってます?」

小鳥「えっと、あの、有名ラーメン店ですよね?」


貴音「」ピクッ


P「そうそう、その○○屋です、どの店舗も並べば1時間はざらなあの!!」

小鳥「そこがどうかしたんですか?」

P「その○○屋監修のカップラーメンが、ついに発売されたんですよ!!」


貴音「」ピクピクッ!!


小鳥「おぉ~~それは、カップ麺にうるさいプロデューサーさんなら正に垂涎物ですね!」

P「んっふっふ~~♪買ってきちゃいました! うっうーー!!」

小鳥「ノリが今世紀最大レベルでウザイのは今回のプロデューサーさんの浮かれ具合から目を瞑りましょう」

P「おっほっほ~~♪なんだよ~~ポットのお湯もおあつらえ向きに良い感じで溜まっているじゃねぇか~」


貴音「」ジーー


P「おっほ!! 見てくださいよ音無さん!! このかやくとスープの量!! 期待を煽るなこんチクショウ!!」

小鳥「良かったですね~、お値段は? 幾らしたんですか?」

P「337円です! まぁ少し痛手でしたが、このお値段であの○○屋の味が食べられるならって感じですね」


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P「えっとぉ? これは先でコレは後、コレとコレは蓋の上で暖めてっと?」

貴音「……」

P「線の少し満たないくらいが俺の好みなんだよな~~っと」コポポポポポポ

貴音「……」

P「お~~ぅ、6分も待たすのかぁ~~こいつめこいつめ~~」

貴音「……」


6分後


P「よっし!! それじゃあ後乗せかやくもスープも入れて、混ぜて!! うほほほほ、いっただきまーーーす!!」

貴音「……」


ズゾ、ズゾゾゾゾゾゾゾゾ


P「……」

貴音「……」


ズゾゾ……ズゾゾゾゾゾ


P「……?」

貴音「……」


ズゾゾゾゾゾ……


P「……」

貴音「貴方様」


P「うわっ!? た、貴音か、どうした急に」

貴音「貴方様が今考えている事、言い当てましょう」

P「え? いや、は?」


貴音「あれ? これ、あれ? 言うほど、美味くねぇなぁ?」

P「!!!???」


貴音「図星、でしょう?」

P「ず、図星……です」


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貴音「まず、貴方様が犯した決定的な失敗について指摘いたしましょう」

P「俺が犯した、失敗……だと?」

貴音「それは、ぽっとの湯を使った事です」

P「いや、だってそれは、普通に使うだろ?」

貴音「高級かっぷらぁめんの殆どは調理時間が通常のかっぷらぁめんより長い物が多い」

P「ん、まぁ、その傾向にあるな」

貴音「つまり、出来上がるまでに湯の温度が冷めやすいのです」

P「……っっっっ!!!!」

貴音「事務所のぽっとは再沸騰機能無しの保温機能のみの旧型、恐らく中の湯の温度は精々80℃程度」

貴音「蓋に守られているとはいえ、それで6分も外気に触れてしまっては、らぁめんの大事な魅力の一つである熱々が!!」

貴音「熱々が損なわれてしまう!!!!」

P「った……確かにっ!!」

貴音「それだけでも既に本来の魅力から4割減と言っても過言では無いでしょう」

P「その……通りだな、ぐうの音も出ん……」

貴音「調理時間が多いかっぷらぁめんに限らず、かっぷらぁめんを作るのであれば」

貴音「一度沸騰させた湯を再沸騰させた湯を使う、これくらいの覚悟は見せていただきたい!! その程度でかっぷらぁめんに煩いとは……貴方様の方が五月蝿いと言えましょう!!!!」

P「お、俺は……俺ってやつは!! 井の中の蛙だったって言うのか!!」

貴音「それだけのびしろがあると言う事です、さらに大きな大海を臨んだ蛙、今の貴方様は立派ですよ」ポンッ


小鳥「何やってんだ、あの人達」


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貴音「と言うわけで、この間に貴方様の出来損ないは食させていただきましたが」

P「が、じゃないが? 何食ってんの!?」

貴音「しゃ・ら・っぷ」

P「いやいやいやいや、出来損ないだとしても大事な昼飯だったんだぞ!!」

貴音「お黙りなさい!!」

P「えぇ…………」

貴音「心配なさらずとも、貴方様には代わりをご用意させていただきます、少々お待ちを」

P「な、何!? 貴音程の剛の者が所有するカップラーメンだと?」

貴音「満足するに値する物をお出しします」

P「これは、弥が上にも期待してしまうな……」

貴音「本日、貴方様に紹介させていただくかっぷらぁめんは、こちらです」

P「こ、これは!?」

貴音「そう、かっぷらぁめん界の重鎮、ヤマダイ株式会社様が誇るニュータッチしりーずです!!」


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貴音「ばーーーーーーーーーん!!!!!!!」


【元祖 ねぎらーめん】

【チャーシューメン】


P「……」

貴音「どちらも同社の珠玉のしりーず、まさに代表作であるこの二つを今回は貴方様に是非召し上がっていただきたく」ペラペラペラペラ

P「いや、貴音?」

貴音「所謂【間違いない系】の二種を取り揃えました、同じくヤマダイ様の凄麺シリーズも良い、今回は割愛していますが」ペラペラペラペラ

P「貴音」

貴音「もちろんやきそば系も取り揃えておりますが、今回は貴方様にらぁめんの素晴らしさを説く良い機会ですので」ペラペラペラペラ

P「貴音!!」

貴音「おおぅ!! 貴方様、食いつきますね!! 興奮ですか!? 解ります!! 存分に理解できますよ!! せん無き事です!! このらいんなっぷを見て興奮するなと言う方が物理的にも無理と言うもの、かく言うわたくしもすでにお腹の中は18びーとを奏でており」ペラペラペラペラペラペラペラペラ

P「違う違う違う違う、これさ」

貴音「は? はい」

P「やっすいカップラーメンだろ?」

貴音「……は?」

P「いや、正直残念だよ、貴音程のらぁめんを追求した者だったらもっとこう、凄い奴が出てくると思ってたからさ?」

貴音「は?」

P「いや、は? じゃなくてさ? こんなどこでも買えるような 貴音「は!?」

P「あ、いや」

貴音「正座」

P「え?」

貴音「今すぐ其処に正座なさいっっ!!!!」

P「ふぁ!? ふぁい!!」ズザッ


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貴音「貴方様は、このシリーズをちゃんと味わった事があった上で、そのような戯言をぽろぽろとその卑しい口から垂れ流しているのでしょうか?」

P「いや、さすがに何回か食った事あると思うけどさ? 何て言うか、腹を満たすためだけって言うか」

貴音「……っっ!?」

P「同じラインの物買うならカップヌードルとかさ? まぁあとは赤いきつねとか? あの辺の定番買うかな」

貴音「……」スッ

P「……え?」


貴音「恥を知りなさい!!!!」バチーーーーーン!!!!


P「おぶっぇ!!!!」ゴロゴロゴロゴロドチャーーーーン!!!!

小鳥「!?!?!?!?!?」

貴音「……」

P「……」

小鳥「!? ……!?!?!?!?!?」キョロキョロアセアセ

P「た、貴音、なぜ引っ叩いた?」

貴音「……」

P「俺だから大丈夫だったけど、一般的な成人男性なら首が270度くらい回転しても…………って、お、おい……」

貴音「……っ」ポロポロポロポロ

P「え!? い、いや、え!? ちが、え!? あの、そんな流れどこに!? 貴音、お前、泣いて!?」

貴音「……っ……っっ」ポロポロポロポロ

小鳥「な、何がどうなってるんですか????」キョロキョロアセアセ


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貴音「わたくしは……っ、わたくしは悔しいのですっっ」ポロポロポロポロ

P「え、えっと……何が、だ?」

貴音「わたくしが傍に居ながら、ニュータッチの素晴らしさを今の今までお教えできなかった事がっっ!!」

P「……あっと、その……な、何か、ゴメン? な?」

貴音「貴方様の言う通り、ここに置かれたらぁめん達は全て、安売りの場では100円前後の値段で手に入る物……」

P「ドラッグストアとかな、スーパーとか、な」

貴音「しかし、そんな彼等ですがっ!! 貴方様が本日買って来たらぁめんにも負けない美味しさがあると言うのに!!」

P「わ、解った、解ったよ貴音、食う、食うからさ?」

貴音「そんな「貴音が泣くからしょうがなく付き合うか」な貴方様には食べて欲しくありません」

P「……いや、すまん!! 是非食わせてくれ、そして俺に教えてくれ!! そいつらの可能性を!!」

貴音「……」ジッ

P「……」キリッ!!

貴音「良いでしょう、それではお湯を準備する事にしましょう」

P(ほっ)


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貴音「それでは、調理を開始します」

P「よろしくお願いします」

貴音「まず、貴方様に食べていただきたい一品はこちらです」


【元祖 ねぎらーめん】


P「ねぎラーメンか、好きだぞ、チェーン店では良く千切りねぎをトッピングしたりする」

貴音「らぁめんと言えば千切りねぎが常ですが、このらぁめんのねぎは丸ごとです」

P「おお、かやくに大ぶりのねぎと、ひき肉に、これは……唐辛子か?」

貴音「いいえ、これは赤ぴぃまんです、彩りと触感に特徴を持たせてくれる可愛らしい職人気質なあんちくしょうです」

P「へぇ? 合うの?」

貴音「保障します、ただ、昔はもう少しねぎが大きく、ひき肉はべーこんのような肉でわたくしはそちらの方が好きだったのですが……少しずつ変わってしまっていますね」

P「後は、スープの袋だけ、シンプルだな、粉末じゃないから後入れだよな」

貴音「では、再沸騰湯の具合も良い感じのようですのでお持ちしましょう」

P「悪いな」

貴音「貴方様、お気をつけ下さい」

P「とと、それが、再沸騰湯か」

貴音「そう、一番かっぷらぁめんに適した、やかんで沸かした再沸騰湯です!!」

P「願わくばその湯で先ほどのカップラーメンを食いたかったが……」

貴音「」グリン

P「いや、なんでもない、スマン」


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貴音「……」

P「……」

貴音「3分です!! さぁ!! 早く蓋を!! すぐに!! 何をしておいでですか!? らぁめんを!! 早くらぁめんを解き放つのです!! さぁ!! さぁさぁさぁさあ!!!!」

P「慌てるな慌てるな!! 怖ぇよ……、それでは、スープを入れまして」

貴音「混ぜるのです、よ~~く、混ぜるのです」

P「蓋の上で暖める前から思ってたけど、油分の少ない油なのか? 随分サラサラしてるって言うか」

貴音「それは食べてからのお楽しみです」

P「ふむ、こんなもんかなっと、では、いただきます!!」

貴音「」ゴクリッ

ズゾズゾゾゾゾゾゾ

P「……ん!! 美味い!! これ美味いな!!」

貴音「そうでしょう!! ええそうでしょうとも!!!! もちろんそうでしょうとも!!!!!!」

P「ネギの触感が良い、それにこの赤ピーマンも触感のアクセントになって、それよりなによりこのスープだな」

貴音「単純な醤油味ですが、秘密に気付きましたね?」

P「ごま油の匂いかな? とにかくそれが良い、次から次へと口に麺が進む」

貴音「あぁ、貴方様、貴方様、もう、その辺で、わたくしにも、わたくしにもぉ」タラーー

P「うぉ!? た、貴音、アイドルがしちゃいけない顔になってるぞ……まぁ他にもあるし、いいぞ」

貴音「ありがとうござ……いました! まこと、美味でした」

P「早ぇ!?」


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貴音「さて、次はこちらです」


【チャーシューメン】


P「これまたシンプルだな、パッケージもTHE・チャーシューメンって感じだな」

貴音「昭和56年から変わらぬ美味しさを貫き通すべすとせらーです、早速調理しましょう」

P「牛乳瓶の蓋くらいのチャーシュー2枚……これでチャーシューメンか」

貴音「侮るなかれです、そしてこの、すぱいすの小袋、コレが非常に良い仕事をします」

P「スープはさっきと同じ液状タイプ、でお湯は?」

貴音「準備万端です」

P「いつ沸かしてたんだ……よし!! ではお湯を入れて頂こう!!」


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貴音「……」

P「……」

ピピピピッ

貴音「貴方様!! さぁ!! その蓋を開け!! ふらい麺特有の香りに存分にまみれるのです!! 白き湯気で眼鏡を曇らせ、手探りですーぷの袋をさがし右往左往を!!」

P「落ち着け!! で、これは、このスープと、このスパイスを入れるんだな?」

貴音「そうです、すーぷを存分に麺に絡めた後に、そのすぱいすを振り掛けるっっっっ」ジュルッ!!

P「お~~これは、このチャーシューの匂いかな? 小さい割りに食欲誘うなぁ~こいつぅ」

貴音「あ、あ、ああぁああああ貴方様、どうか、後生ですから、ちゃーしゅーは一枚、わたくしのわたくしのために」ガクガクガクガク

P「どんだけ食いたいんだよ……解ったよ、一個は残すから」

貴音「さ、さぁ、め、召し上がってください」ジュルジュルジュルジュル

P「何かの怪獣みたいになってるぞ……じゃあ、頂きます!!」

貴音「」ゴックンッ

ズズズーー……ズズズゾゾゾ……ゾゾズゾゾゾ

P「ほ~~!! コレまた美味いな!!」

貴音「解りますか!! 解らないはずがありませんね!! 解るはずでしょうともこの味が!!!!」

P「このチャーシューの香りがうつってるのか少し甘辛いスープの味が香ばしくて、うん、美味いなこれ」

貴音「あ、ああああああ」タラーーーー

P「あーー、美味い、このチャーシューの雑な味、こうさっきのもだけど「安くて美味いラーメン」食ってる感が凄いなぁ」

貴音「貴方様!! すとっぷいっと!! すとっぷいっとです!! それ以上は!!」

P「え~~? まだ食いたいんだけど」

貴音「」ダパーーーーーーーーーー!!!!

P「穴と言う穴から水噴出すほどのショックかよ!! 解ったよ!! ほら」

貴音「ありがとうございま、したぁ!!」キラキラキラキラ

P「さっきより早ぇ!!」


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P「ふ~~、いや、美味かった、随分満足したよ!!」

貴音「そうでしょうそうでしょう」

P「いや、正直さ?「身体に悪いけど美味い味」って感じだったけど、こう言うの、たまに凄く恋しくなるよな」

貴音「古き良き時代から受け継がれてきた味、確かに現在の高級かっぷらぁめんのような深味は無いかもしれません」

P「……」

貴音「ですがそれを補って余りある魅力、どこかホッとできる味、貴方様に伝わったのならばこんなに嬉しい事はありません」

P「そうだな……種類食って天狗になっちまってたけどさ、こう言うラーメンも見逃しちゃいけないよな」

貴音「そうです、皆同じらぁめん、そしてらぁめんを頂くときは常に本気ある、その姿勢が大事なのです」

P「……教えられたな、ありがとう! 貴音!!」

貴音「いいえ、わたくしも、改めて教えられたと言う心地です、感謝しますよ、貴方様」

ガシッ

P「へへ」

貴音「うふふ」


小鳥「……何だこれ」


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春香「あかいきつねはおあげですが、どん兵衛ならてんぷら、押しですねぇ、私は」

美希「ミキ的には、正直【○○屋監修】と言うかっぷらぁめんは結構な割合で地雷って感じがするの」

響「自分は季節物に良くやられるなぁ、桜海老とか使い始めるとちょっと地雷を感じるぞ」

千早「シーフードヌードルのミルクは買い溜めしとけばよかったと常々思っているわ」

やよい「カップラーメンは少し高いんで家では袋麺を良く作るんですけども」

真「やよい! 袋麺の話をし始めたら戦争の始まりだよ!!」

亜美「カップヤキソバのダバーの経験が無い人類なんてこの世にゃ居ないよね~~」

真美「最近のはそうならないようになってるけど、この間ぺヤングでやらかしたよ~~」

雪歩「あんまり食べちゃダメって言われているから、子供の頃食べた時嬉しかったなぁ」

伊織「正直あんまり食べた事無いのよねぇ」

律子「じゃあ竜宮の皆に私が奢ったげるわよ」ニヤ

あずさ「あらあらあら~~随分と安く済まされそうね、伊織ちゃん」


ワイノワイノワイノ


P「やっぱり、カップ麺と言うのは偉大だな」

貴音「いえ、かっぷらぁめんだけが素晴らしいのではありません」

小鳥「袋麺、お店で食べる麺、カップ麺、全部違って、全部良いのよね」

貴音「ええ、皆等しく思い出があり、皆違う好きな味がある、どんな形であれ、らぁめんとはやはり素晴らしきものです!!」

小鳥「と言うわけで!!」

貴音「貴方様がこの前作るのに失敗した○○屋ですが、本日この近くに分店がオープンするとの事ですよ」

P「え?」

小鳥「ゴチになります! プロデューサーさん!!」

アイドル達「ゴチになりまーーーす!!」

P「……よし!! 皆!! 行くぞーー!!!!」


ワーーーーーイ!!!!














黒井「ふん、下らん、私は麺類はパスタッツッ!! と決めている」ズゾゾゾゾゾ

高木「その割にはかっ込むなぁ、黒井」ズゾゾゾゾゾゾ

P「いや、二人はちゃんと払ってくださいよ?」ズゾゾゾゾゾゾゾ

貴音「らぁめんの前では無粋な事は言いっこ無しですよ? 貴方様」


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