真美「……」プン 

亜美「……」スカ 

律子「ちょっと、なに二人してむくれてんのよ」

真美「きょ→のしゅ→ろくだよ→」

亜美「な→んか、れっと→かん? カンジちゃったYO!」

律子「はあっ!? 今日の収録って……『双子のツインズ大集合』のこと?」

真美「そだよ→日本中から双子がイッパイ来てたジャン」

律子「ええ。でもあんた達は、目玉ゲスト扱いだった筈よ。それでどうして劣等感なんか感じるのよ?」

亜美「亜美達……双子だけど、不思議な能力とかないんだもん……」

律子「不思議な能力?」

真美「群馬から来てた双子の女の子はさ→どっちか1人が見た事、全部もう1人に伝わってたし……」

亜美「感覚? を共有してるから、どっちかがケガするともう一方も痛くなっちゃう香川の男の人達とか……」

真美「島根の双子のお姉→さんはね→GPSより正確に、お互いのいる場所がわかったりしたよ→」

亜美「祓魔師? とかいうのを、してるって人達もいたよね→」

律子「なるほどね。そういう特別な双子に会って、ちょっと劣等感てわけね」

真美「ちょっとじゃ無いYO! 司会の人さ→、真美ちゃんと亜美ちゃんもそういう不思議な力ってあるのかな? とか聞いてくるし→!」

亜美「無いなんていったら→亜美達の股間に関わる問題ジャン!」

律子「沽券に関わる、ね。テレビとかで言わないでよ。まあでも、あんた達はこれだけアイドルとして二人とも売れてるわけだし、それだけでも凄いじゃない」

真美「そ→だけどさ……」

亜美「亜美達、ちょ→の→りょくとか憧れるんだよ→! 中1だけど」

律子「はいはい。まあそういうのって、ある日突然目覚めるものかもよ」

真美「え? ホント!」

律子「そういうケースもあるみたいね。まあ逆に、子供の頃は持っていた不思議な力が大きくなると無くなっちゃう事もあるらしいけど」

真美「おっしゃ、亜美!」

亜美「うん、ちょっと色々ちょ→せんしてみよっか!」

真美・亜美「お→→→!!!」

真美「……どう? 真美が考えてる事、わかった?」

亜美「ん→……チョコパフェ食べたい?」

真美「またハズレ。これで通算、108回目のハズレ……」

亜美「能力者への道は、キビシ→ですなあ」

真美「はあ……もう今日は寝よ→か?」

亜美「そだね。おやすみ、真美」

真美「おやすみ→」


5分後 


真美「……そういえばさ、明日のコ→デどんなのにする?」

亜美「……」

真美「亜美? もう寝ちゃった? う→ん、明日のコ→デは亜美に決めてよ! っ言おうと思ったのにな……まあいいや。真美も寝よ」

亜美「ワカリマシタ」

真美「亜美? 起きてるの?」

亜美「……」スースー 

真美「? 寝言かな?」

翌朝 


亜美「真美! 朝だよ」

真美「ん? あ→おはよう亜美」

亜美「これ、今日着る服選んでおいたけど、ど→かな?」

真美「あれ? コーデ決めてくれたんだ。もしかして……夕べのあの時、まだ起きてた?」

亜美「? なんのこと?」

真美「あ→なんでもない、なんでもない。そっか、偶然か」

亜美「へんな真美。さ! 今日もがんばって→」

真美「いきましょお→!」



次の日765プロ事務所 


真美「戻ったYO! 亜美→約束ど→り、ヴァンガろ→ぜ!!」

あずさ「シー。真美ちゃん、亜美ちゃん今日は疲れちゃったみたいなのよ~」

伊織「ハードだったしね。休ませてあげなさいよ」

亜美「……」スースー 

真美「え→だって約束したのに→」

伊織「我慢しなさいよ」

あずさ「そうよ~真美ちゃんはお姉ちゃんなんだから~」

真美「……真美ね、言われるとチョ→ムカつく言葉がふたつあるんだ。ひとつは『真美はお姉ちゃんなんだから』」

伊織「もうひとつは?」

真美「『子供は数の子』! 子供だってさ→寒いものは寒いんだYO!」

律子「数の子じゃ無いわよ、風の子!」

伊織「子供だっていうのは、認めるわけね」

あずさ「数の子……お酒のおつまみに、いいわよね~」

真美「ね→ね→亜美→! 起きてヴァンがろ→よ→!!」

亜美「ワカリマシタ」

伊織「亜美? 起きたの?」

亜美「……真美、ヴァンがろ→か」

真美「やったね! さすが亜美、そうこなくちゃ!!」

あずさ「随分と寝起きがいいわね~」

真美「約束だもんね→」

亜美「ん→てゆっか→……なんでか、そうしなきゃいけないカンジ?」

真美「? ……!」


その夜 


真美「亜美?」ムクリ 

亜美「……」スースー 

真美「寝てる、よね?」

亜美「……」スースー 

真美「んっふっふ→真美ね、気づいちゃったんだな→! 昨日のコ→デといい、昼間のヴァンガ→ドファイトといい、亜美が寝てる時に真美がめ→れ→すると、亜美は真美の言いなりになっちゃうんだな→」

真美「この姉だけの能力、名づけて『妹コントロ→ル』!」

真美「今夜はその力、試させてもらうよ→! 亜美、覚悟!」

亜美「……」スースー 

真美「じゃあね……ええと、亜美! 今から空を飛んで!!」

亜美「……エラー……ジッコウフカノウ」

真美「へ? できない、ってこと?」

亜美「……」スースー 

真美「う→ん、そりゃそ→だよね→。め→れ→には従うけれど、亜美にできないことはムリムリムリムリカタツムリだよね」

真美「じゃ→ね→どこまでならカタツムリじゃないのかな→? よし!」

真美「亜美! 自分のお小遣いで、真美に……ううん、みんなにハンバ→ガ→おごってYO!」

亜美「ワカリマシタ」

真美「ふふふふふ、明日が楽しみ楽しみ→!」


翌日夕刻 765プロ 


真美「ただいま→って、うわ! すごい数のハンバ→ガ→!」

伊織「亜美が買ってきたんだけど、この数はちょっとね」

律子「こんなにいったい、どうするのよ!?」

亜美「100個は多かったかなあ?」

伊織「店員も、面食らったでしょうね」

亜美「それがけっこ→、れ→せ→だったよ。亜美が100個って言っても、ふつ→に『かしこまりました』って」

伊織「へえ。流石は、プロね」

亜美「その後で『こちにでおめしあがりですか?』って聞かれた」

伊織「……マニュアル社会の、悪しき弊害ね」

律子「それにしても、この量をどうする?」

貴音「ここはこの、わたくしが!」

律子「……そうね、今日だけは止めないわ」

貴音「はんばっか、なかなかの美味です!」モグモグ 

やよい「私、おみやげに持って帰っていいですかー?」

亜美「あ、うん。いいよ→」

あずさ(どうしましょう。これだけあると感覚がマヒして、もう5つも食べちゃったわ~) 

P「だけど、どうしたんだ亜美? こんなに買ってきて」

亜美「それが……亜美にもよくわからないんだ。なんだか……買わなきゃいけない気がして。お金ならたくさんあるし→」

P「亜美。亜美はアイドルだし、確かにお金も稼いでいる」

亜美「うん」

P「けどな、こういうお金の使い方はよくない」

亜美「うん……」

P「気をつけるんだぞ。今日のこれは、経費で落としてやるから」

亜美「ありがとう……兄ちゃん!」

真美(こりゃ→ほんとの本当に、真美の能力だよ→! 亜美には悪いけど、亜美にめ→れ→してなんでもさせられる真美だけの能力) 

律子「ほら、せっかくなんだから真美も食べなさいよ」

真美「あ、う、うん。亜美、ありがとね。おいし→よ」

亜美「ほんと? よかった!」

真美(よ→し、この『妹コントロ→ル』を使って真美、色々とおいし→思いをしちゃうんだもんね→!!!) 



その夜 


真美「……亜美、もう寝た?」

亜美「……」スースー 

真美「んっふっふ→。寝ちゃったな、亜美。あ→、おほん。亜美、真美が起きるまでに、真美の宿題やっといてね」

亜美「ワカリマシタ」

真美「これでよし! う→ん、ラクチンラクチン。宿題とか気にせず、時間をゆ→いぎに使えるね→! とりあえずゲ→ムしよ!!」


そして朝 


真美「ん→! いい、朝。さてさて、宿題は……おお、おわってる! いや→亜美、よくやったよキミは。うんうん」

亜美「ん→? 真美、おはよ→。ん→? なんか、カラダおもいな→」

真美「亜美? だいじょ→ぶ?」

亜美「うん……別になんともないけど、疲れがとれてないカンジ?」

真美(う→ん、真美が寝てる間に宿題させちゃったからだな。亜美、寝不足なんだ。ちょっと悪かったかな?) 

亜美「ま、若いしだいじょ→ぶっしょ! おきよ、真美」

真美「あ、うん」

真美(まあ……大丈夫みたいだから、いっか) 



学校にて 


先生「今日は抜き打ちで、テストをします」

「えー?」「そんなー!」「ずるいよ先生」「抜き打ちはよくないと思います!」「テスト、やだー!!!」「ぶーぶー」

先生「はいはい! テストといっても、今日みんなにやってきてもらった宿題と同じ内容です。ちゃんとやってれば、大丈夫なはずですからね」

真美(宿題と同じって……真美、そんなのぜんぜんやってないよ→……) 

亜美「よかったね、真美。真美も宿題やったって言ってたよね→?」

真美「え? あ、うん……それは……ほら、やってあるけど……」

亜美「じゃあきっと大丈夫だね→」

真美「そ、そだね」


放課後 


真美「30点……こんなのママに見せられないよ。ど→しよ→」

真美「……」

真美「すてちゃえ」

真美「し、宿題……ち、ちゃんと自分でやってたら、真美ももっといい点とったはずだもん。これは……実力じゃないんだもんげ!」


自宅 


真美「ただいま→」

ママ「お帰りなさい、真美。そうそう、真美はテスト何点だったの?」

真美「えっ!」ギクッ 

ママ「亜美は100点だったって、すごい自慢だったわよ。真美は?」

真美「あ、う、うん……真美も……」

ママ「まあ。じゃあママに見せて?」

真美「な、なんで→?」

ママ「見たいじゃない、100点なんて。ママも嬉しいし」

真美「……あ、あれ? 忘れて帰っちゃったかな?」

ママ「あら、残念ね」

真美「ご、ごめんごめん。じゃ、じゃあ真美着替えるから→」

真美「……ふう。うかつだったな→、亜美が100点をとるとは。それからママに先に報告するとは……。これは、うらぎりだよ→!」プンスカ 

亜美「おかえり→。遅かったね、真美」

真美「え? あ、ちょっと」

亜美「今日のテストさ→。100点だったよ! なんかさ、宿題のないよ→すごい頭にはいっててさ」

真美(そっか、亜美は同じ宿題2回やったんだもんね。うう……) 

亜美「真美? どったの?」

真美「……なんでもない!」

亜美「? おこっ天皇?」

真美「だから、なんでもないよ!」

亜美「変な真美……」


その夜 


真美「む→! けっきょく、宿題も楽できないし……こ→なったら、ええと……そうだ!」



真美「事務所のそ→じ! 亜美、明日は待ち時間で事務所のそ→じしてね」

亜美「ワカリマシタ」

真美「んっふっふ→。これは今日の、ペナルティ→だよ亜美」



翌日 765プロ 


やよい「うっうー! さーて、おそうじおそうじー……う?」

亜美「あ→、やよいっち! たすけてタスケテ→」

やよい「亜美? どうしたの、これ」

ホコリだらけの床。 

亜美「そうじしよ→と思ったんだけどさ……」

やよい「そうなんだ。だけどね亜美、お掃除は上から下にしないといけないんだよー」

亜美「そうなの!?」

やよい「たかいところのホコリとかを、落としてから掃いたりしないと。掃いたあとにホコリが落ちたら掃いたいみが、なくなるでしょー?」

亜美「そっか。それではいてもはいても、キレ→にならないんだ」

やよい「でも、どうしたの? おそうじなんて、今までしなかったのに」

亜美「う→ん。なんか、しなきゃいけない気持ちになって?」

やよい「そうなんだー! えへへ、えらいえらい」ナデナデ 

亜美「も→やよいっち。子供あつかいしないでよ」

やよい「はいはい。じゃあ私がてつだうから、いっしょにやろーか」

亜美「ホント? たすかったYO」



1時間後 


やよい「ふう。きれいになりましたー!」

亜美「お王! さすがやよいっち。亜美だけじゃ、こうはいかなかったよ→」

やよい「そんなことないよ。亜美も、がんばったよね」ナデナデ 

亜美「も→、だからそれはやめてって。だけど気持ちEね。なんかやよいっちが、いつも掃除してるのちょっとわかったよ」

やよい「ねー。お掃除すると、気持ちもキレイになるんだよー」

亜美「うんうん」

P「亜美ー。準備できてるかー? おお、こりゃまた綺麗にしたな」

やよい「プロデューサー、今日はね。亜美が自分からおそうじしよう、って言ってきたんですよー!」

P「おいおい、雨でも降るんじゃないだろうな。ははは」

亜美「む→! ひどいよ、兄ちゃ→ん」

やよい「そうですよ! せっかく亜美が、いっしょーけんめいがんばったんですからー」

P「悪い悪い。偉かったな、亜美」ナデナデ 

亜美「あっ……」

真美「ただいま→」

真美(亜美君、ちゃんと掃除はやったのかね……って!) 

P「おかげで綺麗な事務所で、仕事ができるよ。ありがとうな、亜美」ナデナデ 

亜美「う、うん……////」

やよい「よかったねー! 亜美」

真美「……ただいま!!!」

P「お、おう! おかえり、真美」

亜美「おかえり……//」

やよい「真美ー! 事務所がキレイななったでしょー? これね、亜美ががんばったんだよ」

亜美「で、でもやよいっちが手伝って……」

やよい「私はちょっとだけだよ。亜美はえらいよねー」

P「ああ。本当にありがとうな」

亜美「兄ちゃん……うん////」



その夜 


真美「なにさ! なにさなにさ!! なにさなにさなにさ!!!」

真美「亜美なんて、真美がめ→れ→したからやっただけで、ホントはえらくもなんともないんだよ! それをあんなにホメられて……」

真美「亜美も兄ちゃんにナデナデされて、嬉しそうにしちゃってさ! もう真美、ホント→におこっちゃったモンね→!!」

真美「こ→なったらね→。亜美には、恥ずかしい思いをしてもらうんだもんね→」

真美「亜美! 明日、兄ちゃんにコクって!! かなりGO→Inにね!!!」

亜美「ワカリマシタ」

真美「んっふっふっふっふ→。これで亜美は、はずかC思いをするんだもんね→。楽しみ楽しみ」


翌日765プロ 


亜美「兄ちゃん……ちょっと、いい?」

P「ん? どうした、亜美」

亜美「兄ちゃんに、聞いてほし→話が……亜美あるんだ」

P「……大事な話なんだな?」

コクリ。亜美は頷く。 

P「わかった。会議室に行こうか?」

亜美「亜美、屋上がいい……」

P「わかった。行こう」

真美(んっふっふ→。いよいよだね。どれどれ、ようすをのぞいちゃうんだもんね) 

P「どうした? なにかあったのか?」

亜美「兄ちゃん……あのね……」

P「どうしたんだ? 深刻なことか?」

亜美「亜美ね、兄ちゃんが好きなんだ!」

真美(おお→さすがは真美の『妹コントロ→ル』。亜美もまったくさからえないよ。んっふっふ→) 

P「えっ!?」

真美(兄ちゃんも、こまってるよ! ど→せ真美や亜美はまだまだ兄ちゃんに相手にされないのわかってるもんね→) 

P「あ、亜美……本気なのか?」

亜美「うん。亜美、ホントに兄ちゃんが好きなんだよ?」バッ 

真美(お、おお→……亜美、兄ちゃんに抱きついた! そりゃ、真美がかなりGO→Inにっては言ったけどお……) 

P「亜美……」ギュッ 

真美(あれ? 兄ちゃん?) 

P「亜美の気持ち、嬉しいよ……」

真美(えっ!? ええっ!?) 

亜美「亜美……兄ちゃんになら、なにされてもEよ」

真美(ちよ、ちょっと亜美! なっ、なに言ってんの!?) 

P「亜美、それは……駄目だ」

亜美「どうして? 亜美がまだおこちゃまだから?」

真美(そ、そ→だよ! 真美や亜美は、まだまだこれから……) 

亜美「亜美、平気だよ? クラスのれいなちゃんやみほちゃんも、もうけ→けんずみなんだよ? だったら、亜美だって……」

真美(えええーーーっっっ!!!) 

P「最近の中学生は、早熟なんだな。だけど亜美、みんなやってるからっていうのは違うと思うぞ」

亜美「わかってるよお。でも好きだから……いいよ。兄ちゃんなら亜美を、真美と完全に同じじゃなくしても……」

真美(! 亜美……) 

P「亜美……俺は亜美を大事にしたい」

亜美「だいじに?」

P「ああ。好きだからこそ、相手のことを考えて大事にしたいんだ」

亜美「兄ちゃん……」

P「亜美の気持ちは、嬉しいよ。だけど、やっぱりまだ早い」

亜美「……うん」

P「だから亜美の気持だけを、今は受け取っておく。それから先は、また……」

亜美「わかった。兄ちゃん」

真美(ホッ) 

亜美「じゃあ今日は、これだけにしておくね→」チュッ 

P「!」

真美(今……亜美のクチビルが兄ちゃんのクチビルに→……) 

P「あ、ありがとうな。亜美////」

亜美「亜美も……ありがとう、兄ちゃん////」

バタン!!! 

P「?」

亜美「? 風かな→?」

真美「亜美……に、兄ちゃんには真美が……いつかもうちょっと大人になったら真美が、って思ってたのに……」

真美「ひどいよ亜美!!!」

真美「……ひどいよ」


その夜 


亜美「♪ あなたのハ→トに~バキュ→ン♪」

真美「……」ムスー 

亜美「? どったの→真美」

真美「……なんでもない」

亜美「え→? でもお」

真美「なんでもないったら、なんでもないの!」

亜美「!? 真美?」

真美「……真美、今日はリビングのソファ→で寝る」

亜美「お! 自宅キャンプですか? 亜美も亜美も……」

真美「いいからひとりにして!」

亜美「!」

真美「おやすみ!」

バタン 

真美「亜美ってば、うかれちゃって!」

真美「それもこれも、真美のおかげだよ! わかってんの!!」

真美「そ→だよ! テストで100点とってのだって、そ→じでホメられたのだって、ぜんぶ真美がやらせたからなんだから!!」

真美「亜美ばっかりE思いしたり、ホメられたり……」

真美「最初は『妹コントロ→ル』で、真美がE思いできると思ったのに!!!」

真美「真美、ソンな思いしてばっかり……亜美ばっかりが……」

真美「フンだ……」

真美「……もう」

真美「もう、亜美なんて……」

真美「亜美なんて……」

真美「もう、亜美なんていなくなっちゃえ!」



『ワカリマシタ』 




真美「えっ!?」

シーン 

真美「……亜美?」

真美「! 亜美っ!」

バタバタバタ 
バタン 

真美「亜美! 亜美? 亜美ぃ!!」

真美「亜美がいない! どこへ……どこへ行っちゃったの!?」

真美「やっぱりさっきの……『妹コントロ→ル』で……?」

真美「い、今のナシ! ナシナシ!! やっぱりさっきのめ→れ→ナシだよ!!!」

シーン 

真美「ダメなの!? キャンセルできないの!? 亜美! お願い、今のはめ→れ→じゃないんだよ!! ちょっと言っちゃっただけ!!!」

シーン 

真美「! そうだ!」

真美「じゃ、じゃあ新たにめ→れ→! 帰ってきて!! 帰ってきてよ亜美!!!」

シーン 

真美「なんでなんにもおきないの!? 『妹コントロ→ル』だよ!! 帰ってきてって言ってるジャン!!!」

シーン 

真美「帰ってきて! 帰ってきて……よ」

シーン 

真美「帰ってきてよ……亜美」


一週間が経った。 

亜美の突然の行方不明は、大騒ぎとなった。 
13歳のトップアイドルが、家族もいる自宅で行方不明に。 
警察の捜査にも、亜美の行方は杳として知れず。 

マスコミも、連日報道をした。 
異常者による犯行。 
過密スケジュールによる心の病となり、衝動的に失踪。 
現代の神隠し。 

765プロのみんなも、必死で捜索をした。 
心当たりは八方手を尽くして探した。 
メディアを通じ、呼びかけもした。 
それでも亜美は見つからなかった。 

みんなが亜美の安否を心配した。 

中でもプロデューサーは、心労から倒れる寸前だった。 
それでも昼夜を問わず、亜美を探し回っていた。 
だが亜美は見つからなかった。 



亜美は見つからなかった 



真美「こんな……こんなことになるなんて……」

真美「も→泣きすぎて、涙も出ないよ→……」

真美「亜美……」

真美「亜美、今どこでど→なってんのかな?」

真美「まさか、もう……」ブンブン 

真美「帰ってきてよ→……」

真美「帰ってきてくれたら、真美なんでもするからさ→……」

真美「帰ってきてさえくれるんなら……」

真美「亜美が今どうなってても、帰ってきてくれるんならEからさ→……」

真美「帰ってきてよ! 亜美!!!」

『ワガリマジダ』 

真美「えっ!?」

ピカッ 
窓の外で、閃光がはしった。 

ドーン 
遅れて雷音が轟く。 

ザー 
辺り一帯が、雨音で満たされる。 

ピチャッ……ピチャッ…… 
ノイズのような雨音に混じり、違う音が近づいてくる。 

真美「な、に……なに!?」

足音のような水音は、真美のいる部屋のすぐ外で止まった。 

『アケテヨ』 

真美「あ、み? 亜美なの?」

『アケテ。アケテヨ』 

真美「亜美でしょ?」

『イワレタトオリカエッタキタヨ』 

真美「よかった!」
喜んでノブを握る真美。そこで気がついた。 

悪臭。 
部屋の外から、すさまじい臭気が漂ってくる。 

何かが腐敗したような。 
ドブのような。 
生魚のような。 
そんな臭い。 

真美「亜美? ホントに亜美?」

『ソウダヨ』 

真美「でも……」

『アケテ、アケテヨ』 

真美「今まで……どうしてたの?」

『……アケテヨ』 

真美「真美ね→悪いとおもってるんだよ。ねえ、この1週間どうしてたの?」

『アケテ』 

真美「亜美?」

『アケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテ』ガチャガチャ 

真美「ひっ! や、やめてよ亜美。やめて」

『アケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨアケテヨ』ガチャガチャガチャガチャ 

真美「ど、ドアがこわれちゃう! やめてよ!! 亜美、やめて!!!」

『アケロヨアケロヨアケロヨアケロヨアケロヨアケロヨアケロヨアケロヨアケロヨアケロヨ』バンバンバンバン 

真美「亜美じゃない……亜美じゃない! だれなの!?」

『アミダヨ』 

真美「うそ……」

『マミガヨンダンジャン、アミヲ。ダカラキタヨ。サア、アケテアケテアケテアケテアケテアケテ』ドンドンドンドン 

真美「や、だ……やだよ。やめてよ。もう……かえってよ」

『ダメダヨ。イッタンイワレタメ→レ→ハ、トリケセナインダヨ』 

真美(そういえば、亜美がいなくなった時に……やっぱりさっきのめ→れ→ナシだよ!!! って言ってもダメだった) 

『アミ、エ→エンニネムッテタラマミノメ→レ→ガキコエタカラ、キタンダヨ』 

真美「え→えんに眠ってたって……それって!」

『マミモイコウ。アミトイッショニ』 

真美「いや……いやいやいや、いやだよお」

『ンッフッフ→エイ』バギッ 

とうとうドアが、壊れて開いた。 

そこには、亜美がいた。 

いや…… 

亜美だったもの、がいた。 


真美「いやあああぁぁぁ→→→っっっ!!!」

『サ、イコウ。マミ』 
亜美だっものが、ぬめる腕で真美の腕を掴む。 

ピカッ ドーン 
また雷鳴が響いた。 


そしてその夜、真美も姿を消した。 



END