やよい「うぅ…」

千早「あら、高槻さん? どうしたのかしら」

やよい「千早さん…」

やよい「じつは、もう今月分のお金がなくて…」

千早「え?」

やよい「私のお給料だけじゃ、すぐになくなっちゃいます…」

千早「高槻さんの父…お父さんも働いているのでしょう?」

千早「そこに高槻さんの稼ぎが加われば、金がなくなるということはないと思うのだけれど」

やよい「お父さん、この前昼間から公園にいました…」

千早「うわぁ…」

やよい「給料日もまだまだ先だし…うぅ~、どうすれば…」

千早「それなら高槻さん、しばらく私のところに泊まるといいわ。それがいいわ、そうしましょう」

やよい「そういうわけにも…家族の面倒も見なきゃだし、何の解決にもなりませんよ~」

千早「…それなら、生活費の分を誰かに借りたり、立て替えてもらうというのは? 私も、少しくらいなら出しても…」

やよい「今月はもう、プロデューサーに私の給食費を立て替えてもらっちゃってますから…」

やよい「それに、家族のことまで誰かに面倒を見てもらうっていうのはちょっと違うと思います」

千早「高槻さん…」

千早(高槻さんの父親…家計を高槻さん一人に負担させ、こんなことを心配させるなんて…)

千早(想像を絶するクズね)

千早(ろくでもない親を持つと、子供が苦労するのはどこの家庭でも同じね)

千早(何か私にできることはないかしら? 高槻さんのために、何かしてあげたいけれど)

千早(だけど、私が金を渡したり、貸したりするというのも何か違うわね…)

千早(現実的なところでは、プロデューサーに給料前借りを掛け合ってみるとか…かしら)

千早(だけど、それだと結局来月分が足りなくなるだろうし…根本的な解決にはならないわ)

千早「あれ…?」

千早「高槻さん、この荷物は何かしら?」

やよい「あ、これは学校の荷物です」

千早(学校…高槻さんの?)

千早「この袋は…」

やよい「これは体操着を入れぅ袋です」

千早「高槻さんの…体操服…?」ゴソゴソ

やよい「あっ、駄目ですよ! 今日は体育の授業があったから、汗かいちゃって汚れちゃってます!」

千早「………」

千早(こ、この体操服…)

千早(高槻さんの汗が染み込んだという、この体操服…)

千早(欲しい…!)

千早(はっ、何を考えてるの、私!? そんなこと、許されるはずないじゃない…)

千早(高槻さんをそんな目で見るなんて…あってはならないことだわ)

千早(だけど…やはり…手に入れたい…私のモノにしたい)

千早(だけど、こんな…高槻さんの弱みに付け込むような真似…いいのかしら)チラッ

ゴゴゴゴゴゴゴ

2 ー X
たかつき

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

千早(いえ、互いに納得するならいいはずよ)

千早(ええ、いいに決まってるわ)

やよい「千早さん? どうしたんですか?」

千早「…高槻さん」

やよい「はい?」

千早「お金に…困ってるのよね」

やよい「えっと、はい…」

千早「それなら、私に…売ってほしいものがあるのだけど…」

やよい「売ってほしいものですか?」

千早「高槻さんがよければ…私は5万円出すわ」

やよい「へっ!? そ、そんなに…!?」

千早「ええ。安いものよ」

やよい「ごまんえん…」

やよい(それだけあれば、今月の半分くらいは大丈夫…そうすれば、お給料も入ってきて…)

千早「…やっぱり、駄目かしら…」

やよい「え!? そんな、買ってください! なんでもしますから!」

千早「ん?」

千早(今なんでもするって言ったわね…それなら、私もためらうことはないわ)

やよい「それで、売ってほしいものっていうのはなんですか?」

千早「………」ドキドキ

千早「高槻さんの、この…」

千早「袋に入ってるものよ」

やよい「千早さん、体操着が欲しいんですか?」

千早「ええ、欲しいわ。とても…」

やよい「でも、学校で使うし…なくなったらちょっと困ります…」

千早「こういうものは近所の服屋に指定のものが売ってたりするから、それを買えば大丈夫よ」

やよい「?? それだったら、千早さんがその店で買えばいいんじゃ…」

やよい「それに、私のじゃ千早さんにはサイズが合わないかなーって」

千早「私は、この、高槻さんが着ていた、体操服が、欲しいの」

やよい「え、えーと…?」

やよい「でもこれ、古着だし…5万円も出してもらうのってちょっとヘンかも…」

千早「高槻さん。プロデューサーが言っていたわ」

P『このCD…原価は1枚30円程度だ。それに、千早の歌…レッスンを行ったり、千早自身も色々気を遣っているだろうが…』

P『そういうのを抜きにすれば、元手はタダ同然。収録費だって、1枚あたりで考えると10円もかからない計算だ』

P『これを1枚1000円で売ろうだなんてはっきり言ってボッタクリとかそういう次元じゃあない』

P『だが…それでも、千早の歌を聴くためにこのCDを買う人は大勢いる』

P『結局のところ、これに1000円の金を出してもいいという人がいるならば、それはボッタクリでもないし、おかしなことでもない』

P『「欲しい」と思う気持ちがあるならば、原価50円にも満たないこのCDが、1000円以上の価値のあるものへと変わるわけだ』

P『ところで…千早の歌が焼いてあるこのCDにも…穴は、あるんだよな…』

千早「私はこれに5万円は出していいと思っている」

千早「むしろ安いものよ」

千早「だから、高槻さんがそういうことを気にする必要はないの」

やよい「え、えーと…?」

やよい(でも、5万円で買ってくれるなら…いいのかな…?)

やよい「わかりました、じゃあこのままじゃ汚いので洗ってから…」

千早「待って高槻さん!」

やよい「はい?」

千早「それは洗わなくていいわ」

千早「いえ、むしろ…洗ってはいけないわ」

やよい「えええっ!? なんでですかっ!?」

千早「それで、売ってくれるかしら」

やよい「あ、あの…なんで洗っちゃ…」

千早「売ってくれるかしら」

やよい「は…はい…」

千早(来たああああああああああああああああ)

千早「5万円! 体操服! 高槻さん! 気が! 早く! 気が変わらないうちに!」

やよい「ち、千早さん、落ち着いてください」

?「待ちなさい!!」

やよい「はわっ!?」

千早「…その声は」

伊織「たった5万でやよいの体操服を手に入れようだなんて…そうは問屋が下ろさないわよ」

やよい「い、伊織ちゃん?」

千早「やはり、来たわね水瀬さん…」

伊織「当然よ。私を誰だと思ってるわけ?」

伊織「やよい、その体操服…」

伊織「千早じゃなくて私に売ってちょうだい。8万出すわ」

やよい「ええっ!?」

やよい「伊織ちゃんも、体操着欲しいの?」

伊織「ええ。と言っても、ただの体操服には興味ないわ」

伊織「やよいの体操服、やよいの体操服、やよいの体操服、やよいの体操服があったら私のところに売りなさい。以上」

千早「みっともなく横入りだなんて、水瀬さんらしくもないわね」

伊織「はっ、そんなのを気にしてみすみすチャンスを逃すほど愚かじゃあないのよこの伊織ちゃんは」

伊織「それに、やよいだって高く売れるならそっちの方がいいわよね?」

やよい「う、うん…」

伊織「で、千早? どうするの? このまま黙ってるわけがないでしょ?」

千早「当然よ。水瀬さん、あなた8万円出すと言ったわね」

千早「だったら、私は10万円出す」

やよい「じゅ、じゅうまん…」

伊織「へぇ…」

千早「高槻さんの体操服…私だって、引くわけにはいかないわ」

ガヤガヤ

響(伊織と千早が何か争ってるぞ…)

響(やよいの体操着か…)

響(自分も、欲しいな…)

響(だけど、10万か…生活費…家族への仕送り…みんなの食費諸々…)

響(買っている余裕なんてないぞ…)

貴音「おや、響。どうしました?」

響「貴音…」

貴音「何やら浮かない顔ですが」

響(貴音に『やよいの体操着が欲しい』なんて言ったら、気持ち悪がられるかもしれない…)

響(だけど…貴音なら、こういう時力になってくれるかも…)

響「じつは…」

貴音「なるほど、どうしても欲しいものがあるけれども…」

貴音「持ち合わせがなく、また競争相手も多いと…そういうわけですね」

響「うん…」

貴音「いくら必要なのですか?」

響「うーん…今は10万くらいだけど…後のことを考えると、30万円くらいは欲しいな」

貴音「30万円ですか…それくらいなら、私でも出せますね…」

響「あ、でも貴音! 貸し借りとかそういうのは…」

貴音「何を勘違いしているのですか、響? 私は金銭を貸し与えるなどと一言も言っておりませんよ」

響「じゃあ今のは…もしかして、貴音も…」

貴音「私が響の着ているものを買います」

響「やよ…」

響「…え?」

貴音「響はその金でやよいの体操服を買うといいでしょう」

響「な…なんか…おかしくないか、それ?」

響「って言うか…なんで貴音、自分がやよいの体操着が欲しいってこと…」

貴音「おかしくはありません。互いに必要なものを手にするために交換するというだけです」

貴音「ぎ…ぎぶ…ぎぶあっぷ…?」

響「ギブアンドテイク?」

貴音「それです」

貴音「響の着用しているものを、1枚10万円…下着なら1枚20万円で買い取りましょう」

響「そ、そんなに…!?」

貴音「靴下ならば片方5万円で買い取るのですが…響は靴下を履きませんからね…残念です」

響「そ、それなら! 今、家からいっぱい持ってくるぞ!」

貴音「待ちなさい、響」

貴音「私が買い取るのは今着ているものだけです。それ以外は買い取りません」

響「そ、それって…」

貴音「やよいの体操服を欲しがっているのなら…わかるでしょう、響?」

貴音「私は、今響が身につけている、衣類が欲しいのです」

響「う…」

響(貴音が自分をそういう目で見ていたなんて…)

響(なんかショックだ…)

貴音「それで、響…売ってくれるのですか?」

響「や、やっぱりやめとくぞ…」

貴音「そうですか…? 響はやよいの体操服が欲しいのでは」

響「着替えなんて、持ってきてないし…ここで売ったら、下着とかなしで帰ることになる…」

響「そこまでして…手に入れたいわけじゃ…」

貴音「それでいいのですか?」

響「え…?」

貴音「私は響の衣類が欲しい。欲しくてたまりません」

貴音「ですから、こうして恥も外聞も捨て交渉を持ちかけている」

貴音「響も、やよいの体操服が欲しいからこそ…こうして私に相談しにきたのではないのですか」

響「それは…」

貴音「欲しいと思う気持ちは、誰にも止めることは出来ないのです」

貴音「響。貴女は、本当はどう思っているのですか」

響「欲しいぞ…」

響「自分は、やよいの体操着が欲しい!」

貴音「それでいいのです…響」

響「欲しいと思う気持ちは誰にも止めることは出来ない…」

響「わかったぞ貴音ェ! 貴音の覚悟が! 『言葉』でなく『心』で理解できた!」

貴音「では、売ってくれるのですね響」

響「ああ! 下着でもなんでもなんくるないさー!」

響「い、今から…脱いでくるぞ!」

貴音「そうですか…では行きましょう」ガシッ

響「え、ちょっと…貴音?」

ズリズリ

響「な、なんで一緒に…」

バタン…

<あぁ~

響「ドサクサに紛れて貴音に色々やられた気がする…」フラフラ

響(そ、それにしても…)

響(下着がないとスースーするぞ…)

響(胸も…こ、こすれるし…)

響(だけど、これで…)

伊織「16万! 16万でどうかしら!?」

やよい「な、なんか、すごいことになっちゃってる…」

千早「くっ…それなら私は…」

響「待て!」

千早「!?」

響「20万だ! 20万円出すぞ!!」

伊織「響…!?」

やよい「響さん…!?」

伊織「あんたまで参加してくるとはね…」

響「ああ、正直…諦めるしかないと思っていた…」

響「だけど、やっぱり自分の気持ちに嘘はつけない!」

千早「歓迎するわ、我那覇さん。けれど高槻さんの体操服は譲れない」

伊織「あんた達、無謀にも程があるわね…忘れたの? こっちのバックには水瀬財閥がいる…!」

千早「あら…オリコンチャート1位を舐めてもらっては困るわね」

響「自分を売って稼いだ金…負けないぞ!」

やよい「あ、あの~…」オロオロ

響「ん?」

伊織「…やよい」

千早「どうしたの、高槻さん?」

やよい「みんな、すごく熱くなってて…なんか、怖いです…」

やよい「体操着はまた買いますから、それをみんなで買ってもらうわけには…」

響「違う! やよいの体操着はたった一着! どんなに買って増えたって、やよいの体操着は!」

響「やよいの汗を吸い続けてきた体操着はこの一着しか…ないんだぁぁぁぁぁっ!」

伊織「その通り…響、わかってるじゃないあんた。やよいには悪いけど…」

千早「そういうことよ、これはもう遊びではない…」

千早「出させてもらうわ…! 限界を超えて…!」

千早「23万円!」

伊織「25万!」

響「に、28万!!」

千早「くっ」

千早(やはり…これくらいは簡単に出してくるわね…)

響(ごめん、みんな…だけど、ここで引くわけにはいかないんだ!!)

伊織(手段を選んでもいられないわね…)

伊織(ここで突き放す!)

伊織「40ま…」

?「80万円」

やよい「はひっ!?」

千早「はっ…!」

響「はちじゅうまん!?」

伊織「そっ、そんなことより…」

伊織「あんたは…!」

?「いけないな、お前達…」

?「本当に欲しいものなら…金に糸目はつけちゃいけないんだぜ」

千早「プ…プロデューサー!!」

P「そう、俺だ」

響「なんでプロデューサーがここに…!?」

P「やよいの体操服だぞ? 黙って見てるわけにはいかないだろう、プロデューサーとして」

やよい「え、えっと…何のかんけーが…?」

伊織「この変態! ド変態! Da変態! 変態大人!」

P「ありがとう。で? お前ら、これ以上出すか? 俺の方は迎え撃つ準備はできているぞ」

伊織「く…」

伊織(50万までは出すつもりだったけど…いきなり80万って…!)

響(そんなに…出せる金ないぞ…)

千早(ああ言ってるということは、つまりプロデューサーはそれ以上出せるということ…くっ)

P「決まりだな」

伊織「あ…」

伊織「ま、待ちなさい!」

P「ん? 出せるのか、伊織」

伊織「こうなったら…お父様に掛け合ってでも…」

響「水瀬財閥の力…!」

千早「使う気なの、水瀬さん…!?」

P「伊織、お前それでいいのか?」

伊織「な…なにがよ…?」

P「確かに水瀬財閥の力…俺を上回る金額を出すことは容易だろう」

P「だがお前はそれで、やよいの体操服を手に入れて満足できるのか」

伊織「そんなの…」

P「やよいの体操服を自分の力で手に入れたと、胸を張って言えるのか!!」

伊織「く…」

伊織「う…うぅぅぅぅ…!」プルプル

P「…今度こそ、決まったな」

やよい「あ、あのー…」

P「おお、やよい。話はまとまったぞ。これだな」スッ

千早「げ、現ナマ…」

P「それで、やよいの体操服は…」

やよい「これ、ですよね…?」ス

P「これが例のブツか…いい買い物をしたぜ」

やよい「ありがとうございます、プロデューサー!」

P「いいっていいって、礼を言うのはこっちの方さ。親御さん達によろしくな」

やよい「はい! お父さんとお母さんには、プロデューサーが私の体操着を買ってくれたってちゃんと言います!」

P「やっぱよろしく言わないでくれ、アイドル活動での臨時収入ってことで」

やよい「?」

伊織「あんた、なんでそんな簡単に金を出せるのよ」

P「休みもなく趣味もないと、金が貯まるばかりだからな」

千早(そうかしら…)

P「いや、本当いい買い物をしたぜ。ありがとな、やよい」

やよい「えへへ、私の家計も助かります」

P「これぞWin-Winだな!」

響「だからって、体操着一着に80万をポンと出すなんて…」

P「これが大人さ」フッ

響「大人って汚いぞ…」

伊織「本物の変態大人…」

千早(こういう大人になりたい…)

P「それじゃあ、今後もアイドル活動頑張れよ、みんな!」

ハハハハハ…

千早「あぁ…高槻さんの体操服…持っていかれてしまったわね…」

伊織「まぁ、それでやよいの家計が助かるならそれでいいことにしましょ…」

響「うぅ…でも、やっぱり欲しかったぞ…」

千早「ええ…」

伊織「………そうね…」

響「せっかく、貴音に着てた下着を売って作ったお金が無駄になっちゃった…」

千早「着ていた下着を売った…!? と言うことは我那覇さん、あなた今ノーパンなの!?」

伊織「何興奮してんのよあんた」

伊織「って言うか、貴音に売ったって…何それ、どういうことよ? 答えなさい」

響「え、えーと…それは…」オロオロ

やよい「あ、あの…」

千早「? 高槻さん…?」

やよい「体操着、中学校に入ってからいつも使ってるのがもう一着あって…」

伊織「!?」

やよい「家に帰れば、ありますから…」

響「!!!」

やよい「そっちも買ってくれぅと嬉しいかなーって」

伊織「40万!」

千早「45万円!」

響「48万!」

やよい「はわっ!?」

そして…

千早「………」ソワソワ

やよい「千早さん、持ってきました!」

千早「…! 高槻さん!」

やよい「この袋に入ってます」

千早「一応確認しておくわ。これは、今日高槻さんが使用したものよね?」

やよい「はい。今日の体育の授業で使ったものです」

やよい「新しい体操着はこの後買いに行こうかなーって」

千早「前のものと同じで、学校でずっと使っているそうだけど…」スンスン

千早「ええ、確かに…間違いないようね」

千早「ああ…これが高槻さんの体操服…」ハァハァ

やよい「えへへ、70万円も…いいのかなぁ…」

千早「いいのよ。必要としている物に、その価値に見合う金額を出すのは当たり前だわ」ギュゥゥゥ

春香「千早ちゃん!」

やよい「あ、春香さん」

千早「…春香、ちゃんと持ってきたの?」

春香「うん、持ってきたよ! はい!」サッ

千早「ひぃふぅみぃ…ええ、確かに」

千早「必要なのはこれよね」スッ

春香「やったぁ! ありがとう、千早ちゃん!!」ギュッ

タタタ…

やよい「千早さん、今のって…」

千早「まとまった金を…高槻さんの体操服を…手に入れるには…」

千早「やるしかなかったんだ!」

貴音「響、前の下着が使えなくなってしまって…もう一着、売ってほしいのですが」

響「ま、またパンツなしで帰るのは恥ずかしいぞ…」

雪歩「真ちゃん、50万円持ってきたよ! その服売って!!」

真「売らないから!」

P「これが伊織が一年間使っていたというリボンか…」

伊織(この金で…次こそは自分の力でやよいの私物を手に入れるわ…)

亜美「兄ちゃーん、亜美達からも何か買ってー!」

真美「小遣いのためだ、仕方あるまい…」

あずさ「プロデューサーさんのネクタイ…うふふ、これで練習しましょ」

美希「ハニー、ミキにもワイシャツとかちょうだい~」

小鳥「美希ちゃんのブラジャーペロペロ~」

律子「どうしてこうなった」

終わる