765アイドル出演ラジオ番組表:SS一覧



チャラララ チャラララ チャララララーン

小鳥「ピヨっす」

小鳥「土曜日28時の癒し、音無小鳥の一人でできたー、のお時間です」

小鳥「今回もね、15分間だけお付き合いしてくださいね」

小鳥「ね」

小鳥「あとね、今回ゲストさんがきてます」

小鳥「リスナーさん、ゲストですよ、ゲスト~」

小鳥「はい、今回もね、春香ちゃんの物まねしてみました」

千種「ピヨっす」

小鳥「お母さん?」

千種「はい」

小鳥「まだそのタイミングじゃないですよね?台本に書いてありますよね?」

千種「あ……」

千種「ピヨっす」

小鳥「うん、もうね、それでいいです。ピヨっす」

千種「娘の千早がいつもご迷惑を」

小鳥「お母さんも同じ香りがするんですが」

千種「ふふ……」

小鳥「笑ってますねぇ」

小鳥「それではね、ちょっとだけ台本と変わってしまいますけどね」

小鳥「お母さんから曲紹介、お願いいたします」

千種「はい。鳥羽一郎さんで『兄弟船』」

~曲明け~

小鳥「なんでこの曲なんですか?」

千種「千早には弟が」

小鳥「あ、いいです、もう、はい」

小鳥「暗くなりそうなので」

千種「ピヨっす」

小鳥「はい、ピヨっす」

小鳥「今回はね、ご存じの方がいるかどうか分かりませんけどね」

小鳥「如月千早ちゃんのお母さん、如月千種さんをゲストにお迎えしてお送りします」

千種「あ、ピヨっす」

小鳥「はいはいピヨっす」

小鳥「なるべくね、私の合図に従ってね、ピヨっすって言って頂けますか?」

千種「はい」

小鳥「はい。それではね、いろいろとね、お母さんに聞いていきたいと思うんですけどね」

千種「優が亡くなってから千早は」

小鳥「お母さん」

千種「はい」

小鳥「えっとね、できたらね、空気、読んで頂けますか?」

千種「あ……」

千種「……」

千種「はい」

小鳥「いますごーくね、いやーな感じの"間"がね、空きましたけどもね」

千種「最近漫画喫茶にハマッていまして」

小鳥「うん、えっとね、台本をね」

千種「やはりですね、千早も一人暮らしを始めて、私も持て余すようになりまして」

小鳥「あ、聞く気無いんですね、私の話」

小鳥「時間を持て余しているワケですね?」

千種「時間もそうですが……」

小鳥「他に何が?」

千種「身体を。この熟れた」

小鳥「うん、ちょっとね、何言ってるか分かりませんけどね」

千種「主人とも別れてしまいましたし、一人でいる時間が多くて」

小鳥「ホントに聞く気無いんですね、私の話」

千種「まだ42ですから、私。女盛り、と申しますか」

小鳥「えっとね、曲紹介の時間なんですけどね」

千種「本屋に行きますと、フランス書院をね」

小鳥「キング・クリムゾンで『エピタフ』」

~曲明け~

小鳥「いやぁ。ね」

小鳥「ね」

千種「はい」

小鳥「困ったものですね」

千種「一人でできたー」

小鳥「意味がね、深くなってしまうのでね、止めてもらえますか?」

千種「ふふっ……」

小鳥「笑ってますねぇ」

千種「音無さんは、女の悦びについては」

小鳥「……」

小鳥「ちょくちょく、と」

千種「まぁ」

小鳥「な に か ?」

千種「私が音無さんの年齢、つまり二十は」

小鳥「お母さん」

千種「はい」

小鳥「私、久しぶりにキレそうです」

千種「ふふっ……」

小鳥「笑ってますねぇ」

千種「ピヨっす」

小鳥「はい、ピヨっす」

小鳥「はい、それじゃあね」

小鳥「もうお別れの時間が迫ってきましたのでのね」

小鳥「最後にお母さんにね、〆のコメントを頂きましょうかね」

小鳥「どうぞ」

千種「はい。皆さん、千早がお世話になっております」

千種「あの子はね、優しい子なんです」

千種「いまでもイチゴ柄の下着を着けて」

小鳥「さよーならー」

チャラララ チャラララ

千種「千早が中学校のときの制服、売ります」

小鳥「ヨソでやって下さい」

チャララララーン


お し ま い