真「……ねぇ、律子」

律子「なーにー」カタカタ

真「目つき悪いよ?」

律子「! 失礼ねー」

真「あ、いやそうじゃなくって。なんか最近睨み付けてる事が多いよ?」

律子「私が? ……あー、メガネの度がズレて来たのかしら」

真「メガネ?」

律子「そ。度が合わなくなってきて目を細めてる事が増えてるのかも」

真「目を細めると見えるの?」

律子「まぁそうね。視力の低下って基本的には目の筋力の低下だから、
   目を細めることで無理矢理筋肉を動かしてるのかも」

真「そういうもんなんだ」

律子「多分ね。私も詳しくは知らないけど。はー、メガネ作りに行かなくちゃ」

真「一応見えてるんだったらそんな慌てなくてもいいんじゃない?」

律子「そうも行かないわ。プロデューサーとして色んな人達と会わなくちゃ
   いけないのに睨み付けてるように見えたら困るでしょ」

真「ああ、なるほど」

律子「それに体調にも影響するわね。最近頭痛がちだったのもこのせいかしら。
   教えてくれてありがとう」

真「いえいえ。それで? 次の土日とかにメガネ買いに行くの?」

律子「そうね。レンズだけ入れ替えてもいいんだけど、
   この際だからフレームも新調しようしら」

真「ねぇ律子、それボクもついて行っていいかな?」

律子「別に構わないけど……どうして?」

真「ボク衣装とかでしかメガネってかけたことないからさ、
  メガネ屋って行ったことなくて」

律子「そういうこと。それじゃ土曜日でいいかしら?」

真「オッケー!」


―*――*――*――*――*―


律子「あら、もう来てたのね。待たせちゃったかしら?」

真「ううん、ボクも今きたところだから」

律子「またアンタはそういう……まぁいいか」

真「?」

律子「ううん。そういう所が真の魅力よねって」

真「な、なに急に……」

律子「なんでもないわ。行きましょうか」

真「あ、うん!」



律子「さてと、どんな感じにしようかしら」

真「普通にここに並んでるのから選ぶの?」

律子「そうね。実際に買う段になったら視力測ったりとかするけど」

真「へえ。あ、これとかいいんじゃない?」

律子「ピンクかー。ちょっと可愛い過ぎる気がするけど――どうかしら?」

真「悪くはないと思うよ?」

律子「よくもないと。まぁ1本目からコレ! って言うのには当たらないわよね」

真「……」

律子「……」ジーーーー

真「あの、律子?」

律子「なあに?」ジーーーー

真「なんでそんなに鏡に顔近づけてるの?」

律子「見えないのよ、自分の顔が。
   展示してあるメガネは度が入って無いから試着すると顔が見えないの」

真「あー……、そういうものなんだ」

律子「そう。だから全体の印象とかは真の意見を参考にするからね」

真「うぇ!? ボ、ボク!?」

律子「頼んだわよ」

真「あ、あんまり自信ないなぁ……」


律子「これはどうかしら」クルッ

真「んー、ちょっと地味じゃない?」ジー

律子「でも仕事で使うからあんまり派手なのもね。軽く見られても困るし」

真「相手の印象かぁ。
  でもだったら律子はもうちょっと柔らかい雰囲気にしてもいいかも」

律子「……ちょっとそれ、どういう意味かしら?」

真「へ? あ、えーっと……え、えへへ……」

律子「まったく……じゃあこれは?」スチャッ

真「うーん。フレームは金属じゃない方がいいかも。
  これからの季節もあるしもうちょっと爽やかな感じにしない?」ジー

律子「季節感かー。年中メガネなんですけどね」

真「どうせなら色々メガネもお洒落すればいいのに」

律子「メガネもそれなりに値段するの。あとこうして度が変わることもあるし。
   いっそ視力悪くない方がメガネは色々遊べるわよ」

真「なるほど。ボクもメガネ買ってみようかな」

律子「後で見立ててあげましょうか?」

真「おっ。じゃあ交換? だね。
  でもとりあえず律子のメガネを決めようよ。これとかどうかな?」

律子「半透明のグリーン、から黒のグラデーション……どうかしら?」ジー

真「うーん」ジー

律子「……」ジー

真「……」ジー

律子「……何か言いなさいよ」

真「へ!? あ、ごめんすごい考えてた」

律子「いつまで見つめ合ってるつもりよ」

真「見つめ!?」///

律子「そこで照れるの止めて」///

真「あ、ははは。うん、いいと思うよ」

律子「そう? じゃあこれにしようかしら。
   視力とか測るのにちょっと時間かかるから、お店の中見ててちょうだい」

真「わかったよ」


―*――*――*――*――*―


小鳥「あれ、律子さんメガネ変えました?」

律子「ええ。ちょっと度が合わなくなっちゃって」

小鳥「デザインはシンプルですけど、クリアなのが涼しそうでいいですね♪」

律子「これから暑い季節ですしね」

小鳥「色は緑と黒のグラデーションですか。
   律子さんと真ちゃんのイメージカラーですね」

律子「ええ。偶然ですけどね」

小鳥「? とってもよく似合ってますよ♪」

律子「ありがとうございます」



SSに「ラノベ表紙パロ」を寄稿していただきました。

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