春香「くまさ~~んにっ!! 出合~~た♪ とくらぁ」

クマ「」

春香「……花咲く……森の……道……」

クマ「」

春香「クマさん……に……本当に…………出合った~…………」

クマ「」

春香「……」

クマ「」

春香(お…………)

クマ「」

春香(落ち着けぇえええ!!!! 天海春香ぁああぁああぁああ!!!!!!」

クマ「」


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春香(は? え? あ? クマ?)

クマ「」

春香(一番遠くのクマさんも、見えてるからね~~!!!!)

クマ「」

春香(…………いや、マジか!!!!!!)

クマ「」

春香(こ、こう言う時は……どうするんだっけ……あ、そういえばやよいがこの前!!)



やよい『あ~~春香さん、シンクのスポンジは水を良く切らないとカビが生えてしまうんですよぉ~?』



春香「とか言ってたな!! うん! まぁ、その、何だ、言ってたからなんだよぉ~~!! おい~~!!!!」

クマ「!?」ビクッ

春香「はうぁ!! こ、声に出してもうた!!」

クマ「」ジリッ

春香「あ! ま、待って!! 落ち着こう!! ね!?」

クマ「」ジリジリッ

春香「あ、あ~~ベアー? ドントウォーク!!」

クマ「」ジリジリジリッ

春香「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!」


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春香(アカン!! これアカン奴や!! 殺される奴や!!!!)

クマ「」ジリジリジリッ

春香(思い出せ!! こう言う時に何が役に立つか!! 死中に活を見出せ!! 天海春香!!!!)

クマ「」ジリジリジリジリッ

春香(何か!! クマに対しての対処法を!! 今!! ここで思い出せっっ!!!!!!)



真『クマとあった時は~』

響『その場合~~』



春香(あった!! あの時の会話を思い出せ!! 真と響ちゃんのあの会話を思い出すんだ!!!!)



真『まず、右手でグワァーくるでしょ?』

響『受けたら死ぬぞ? 爪だからな』

真『だからこうやって上体を反らして~の』

響『右手で顎の先端をトーン!! だな!!』

真『で、脳が左右に揺れた所で』

響『ダメ押しの左アッパー!』

真『で、崩れ落ちる体制を利用した』

響『左背足の回し蹴りはクマを更なる遠い世界へと連れ去り』

真『全てを終わらせた!!!!』

真・響『その間、実に2秒!!!!』

真・響『wwwwwwwwwwww』



春香「あいつらは!! あいつらはクソの役にも立たない!! 只のバキごっこじゃねぇかクソ!!!!!!」

クマ「」ジーーーーッ

春香「あ! あの!! ジャスタァモーメントプリーズ!!」


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春香(死んだフリをすると、ハラワタを美味しく頂かれてしまうとか言うし……)

春香(クマ避け用のベル……こんな事ならアレを常備しておけば…………)

春香(……クマ避け用のベルっっっっ!!!!)

春香(何故気付かなかったの天海春香!! 私はアイドル!! アイドルは女優でタレント!!)

春香(ベル如き!! 模倣してくれようぞ!!!!)


クマ「」ジーーーーッ

春香「り…………りりーん」

クマ「」

春香「りーーん」

クマ「」

春香「……りーん」

クマ「」

春香「……」

クマ「」


春香(クマ避け用のベル音聞いた事ねぇええええええ!!!!!)

春香(アカン、今のは確実に風鈴の音だよ、クマのお食事に風靡なBGMを添えてしまったよぅ!!)

クマ「グルルルルル」

春香(あぁ……もうダメだ、わた春香さんはここで死ぬんだ、クマに食われて)


亜美『そいつぁ、クマったねwwwww』


春香「出てくんな!!!! こんな時に私の記憶にぃ!!!!」

クマ「!?」ビクッ

春香「生き死にの瀬戸際なんだよ!! クマってる場合じゃないんだよ!!!!」


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春香「あぁ、こんな事なら……プロデューサーさんに告白しとけば良かったな……」

クマ「」

春香「私っていつもそう、気付いたら遅すぎて、全部逃しちゃう……」

クマ「」

春香「トップアイドル……なりたかった……プロデューサーさんと一緒にぃ……」グスッ

クマ「」

春香「ふぇ、ふえええええ……」グスグスッ

クマ「……あ、あの」

春香「……ふえ?」

クマ「し、白い貝殻の、小さなイヤリング、落としましたよ?」

春香「……」

クマ「……な、なーんて」

春香「……どっきり?」

クマ「はい……」

春香「……中身、誰?」

クマ「……貴女の……プロデューサーです、はい」

春香「……そっか、そっかそっか……そっかぁ」

P「……」

春香「……」

P「……」


春香「死んで記憶を無くせくらぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!」


P「春香!! ダメ!! 放送できない顔になってるダメだって!!!!」


春香「知るか死ねぇええええええ~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!」


P「イヤーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


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