小鳥「第一回、貰ってみたいプレゼントは何だ大会~!!」

律子「プレゼント、ですか」

あずさ「それはぁ……」

小鳥「もち! 異性から!!」

律子「なるほどぉ、でも私、こう言う女の子~って言う話題苦手なんですよねぇ」

あずさ「だからこそ! ですよぉ~律子さん」

小鳥「じゃあ、最初はあずささんから!!」

あずさ「はいはい! 私、古い考えって思われるかもしれませんがぁ」

小鳥「大好物です、古い考えカモン!!」

あずさ「はやり、両手に抱えきれない程のバラの花束でしょうかぁ~」

小鳥「いや、それは女の子なら誰でも夢見るプレゼントですよ!!」

律子「まぁ、実際もらっちゃったらって考えると、その後大変そうですけどね~」

あずさ「う~ん、確かに、お家の中がバラだらけになっちゃいますね」

律子「貰ったときは花束ですけど、そんなの活けられるのそうそう無いですからね」

あずさ「あぁ、なるほど、やっぱり大量の花束! であって欲しいですものね、貰ったからには」

小鳥「まとまってたバラがバラバラってね!!」

律子「水やりとかも手間でしょうね」

あずさ「花瓶も足りないかもしれませんしねぇ」

小鳥「バラがね? バラバラってね? ね?」

律子「棘とかで怪我するかも!」

あずさ「棘はお店で取ってくれたりもするらしいですよ?」

小鳥「うん、ゴメン、謝るから仲間に入れて? ね?」


律子「でもどうせ悪くしちゃうなら、その貰ったバラの花びらをお風呂に浮かべたりしてみたいなぁ、私は」


あずさ「…………」

小鳥「…………」


律子「え? 何ですか?」


あずさ「律子さん、乙女ですねぇ~~凄く可愛い」

小鳥「いやぁ、なかなかそんな少女マンガ的発想は出ないですよぉ?」


律子「え!? い、いや、ほら、血行とかよくなりそうじゃないですか? 別にロマンとか乙女とかそう言うアレでは決してなく、花の香りのリラクゼーション効果とかそう言った科学的検知から私は言っているだけで」


あずさ「へ~~~~~~」ニヨニヨニヨニヨ

小鳥「ほほ~~~~~」ニヨニヨニヨニヨ

律子「そ、そう言う小鳥さんはどうなんですか!?」

小鳥「私ですか? そうですねぇ、やっぱり身につける物、アクセサリとかですかね?」

あずさ「あ~~指輪とか、ネックレスとか肌身離さず持つような」

小鳥「YES!! それでですね? ペア物とかやっぱり、憧れちゃいますね~」

律子「でもやっぱり、そう言うのって好みがありますからね」

あずさ「あ~~、解ります、例えばドクロとかのシルバーネックレスとかだと私はちょっと……」

律子「男性側の「俺色に染めたい」って言う願望に付き合うっていうのもなんだかちょっとイヤですよね」

小鳥「い、いやいやいやいや、そう言うのも悪く無いって思いません? あ~彼ってこう言うのが好きなんだみたいな?」

律子「それが別れのキッカケになるかもしれないって意味では良いかもですねぇ」

あずさ「センスも解りますしねぇ」

小鳥「あ、あれ? なんだか劣勢? で、でも、私はどちらかと言うと合わせるタイプですから?」

律子「へぇ! 何度かそんな経験が?」

あずさ「おありなんですか?」

小鳥「…………合わせるタイプでありたいと常に思ってますから?」

律子「そんなこったろうとは思いました」

あずさ「この会で致命的なのは経験のある人が居ない事ですよねぇ」

小鳥「ぜ、ゼロじゃないもん!! 私だって、良い感じになった経験くらい!! くらい!!」


律子「やっぱりペア物は二人で見に言ってこそですよ」


あずさ「なるほど~」

小鳥「でも、サプライズも大事じゃないですか?」


律子「いや、こう、二人で選ぶと好みとかで対立するじゃないですか? でもそう言った衝突の末選んだ物って絶対忘れられない物になるって思うんですよ、「あ~アイツはこの部分が気に入って選んだんだよなぁ」とか片方が居ない時でも見て思えるじゃないですか? 別に同じ形じゃなくても、例えば二つで一つの形になるやつとかロマンチックじゃないですか」


あずさ「…………」

小鳥「…………」


律子「お金はもちろん二人で出し合う、こう言うアイテムは平等であるべきなんですよ、言ってしまえば無くても良い物をお互いお金を出し合って買うって、基本男性が買ってくれる結婚指輪とかとまた違った思い出の一品って感じしません? そうだな~私だったら旅行先でフラリと寄った雑貨屋とかで二人で店内見てたら偶然同じアクセサリに目が留まって「これ、いいよね!?」なんて感じで…………」


あずさ「…………」

小鳥「…………」


律子「…………ま、まぁ、ドラマで? そんなシーンよくあるじゃないですか」ゴホゴホ


あずさ「律子さんってすっごく乙女ですねぇ~~~~」

小鳥「聞いているだけで、律子さんの周りに花咲いてきましたよ、少女マンガの背景みたいな」


律子「いや、私は一般論で言っただけででしてね!? こう、アンケートの結果、そうなりましたよ? みたいな? 雑誌のそういうの好きなんですよ!! 統計です!! 統計!!!!」


あずさ「へ~~~~~~」ニヨニヨニヨニヨ

小鳥「ほほ~~~~~」ニヨニヨニヨニヨ


律子「くっっ///!!

あずさ「そんな乙女な律子さんは男性からプレゼント貰うとしたら何が良いんですかぁ?」

小鳥「後学のため、是非聞いておきたいですねぇ」

律子「え? ん~~いや、でも……そうだなぁ……」

あずさ「悩んでますねぇ」ニヨニヨニヨニヨ

小鳥「ますねぇ」ニヨニヨニヨニヨ


律子「……あ~~、ネクタイ、ですかね」


あずさ「ネクタイ、ですか?」

小鳥「男性から、女性へのプレゼントですよ?」


律子「例えばですね? 誕生日のプレゼント何がいい? とか聞かれたとき、こう言うんです「ネクタイが良いな」って」


小鳥「ふんふん」

あずさ「ほうほう」


律子「色々考えた結果、彼はネクタイを買ってきますね?」


あずさ「ふんふん」

小鳥「ほうほう」


律子「それを彼に付けながらこう言うんです「私、毎朝、貴方にこうやってネクタイをつけてあげるのが夢なの」って」


あずさ「…………」

小鳥「…………」


律子「やっぱり、プロポーズは男性からしてもらいたいですけど、女性からこんなロマンチックなアプローチもありかなぁって思…………」ハッ


あずさ「…………」ニヨニヨニヨニヨニヨニヨニヨニヨ

小鳥「…………」ニヨニヨニヨニヨニヨニヨニヨニヨ


律子「…………違うんですよ?」


あずさ「律子さんお~~~~と~~~~め~~~~!!!!!!」

小鳥「恋愛マスターじゃないッスか!!!! 師匠って呼ばせて下さい!!!!!!」


律子「違う!! お、乙女じゃないですってばぁ~~!!!!」