今宵も、765プロがお送りする特別番組。

芸能人の悪行を暴き、断罪する。

その名も芸能人特別裁判所765号法廷。

本日、裁かれる被告人。
その名は……

真「ボクはなにもやってない! 無実だよ!」

春香「はーい、静粛にしてくださーい。これより芸能人特別裁判を開廷いたしますよー」

春香「裁判に携わる役割は、765プロのみんなでダーツをして決めちゃいました。ちなみに私と真以外は、誰がどの役割になったのかはまだ私も知りません」

春香「そしてご覧の通り、あなたのアイドル天海春香は今回裁判長役です」カメラメセン

春香「さてこれから裁判を始めるわけですが、その前にまずは私の歌を聴いてください」キリッ

真「えー……」

千早「♪ 被告よ万死に至れ!!
夢見て不敵になれ
被告よ万死に至れ!!
償って綺麗になれ
入金せよ
保釈金

拷問ビリビリ
死線またぎりぎり
点呼に・作業
…って遅刻しちゃう
いってきます!!
見回り中に脱獄チェック
巡視中に抜け道チェック
なかなか塀の中も忙しくて大変

私流格言 その1
『人を指さして「壁」とかいう者には裁きの鉄槌を』♪」

真「え? なんで千早が歌ってるんだ」

春香「あら、『私の歌を聴いてください』とは言ったけど、『私が歌う歌を聴いてください』とは言ってないよ」

真「いや自分の歌だろ!? 春香はそれでいいのか?」

春香「正直、今聞いていてこの歌って、本当はこんな歌だったんだ……とびっくりしました」

真「ダメじゃないかアイドルとして!」

春香「いやー。いいもの聞きました」テヘペロ

真「千早もそれでいいのか!?」

千早「正直、本当に私は歌えればなんでもいいんだ……と、自分で自分にびっくりしました」

真「ダメじゃないか人として!」

千早「いやー。気持ちよく歌ったわ」テヘペロ

春香「そういうわけで、検事役の登場です」

真「これのどこが裁判なんだ……」

検事役、入廷。

雪歩「あ、あのぅ……よ、よろしくですぅ」

春香「あ、雪歩ー!」

真「検事役は雪歩か」

真(雪歩には悪いけど、こりゃ楽勝かな)

春香「雪歩も歌うー? 『太陽のジェラシー』歌ってよー」

真「だからなんで春香は自分の歌を人に歌わせようとするんだよ!? 雪歩もそう思うだろ?」

雪歩「あ、じゃあ自分の歌で『Kosmos,Cosmos』を……」

真「雪歩は黙ってて!」

雪歩「はうぅ……」

真「というか歌番組じゃないだろ、これ。みんな、歌わないでよ」

千早「真!」

真「な、なんだよ千早」

千早「歌は人の心の救いであり、宝よ……それを奪うことは、誰にもゆるされないわ……」

真「一見いいこと言ってるみたいだけど、これ収録だからな!」

春香「ちえー」ブツクサ

真(裁判官しだいで、法廷劇ってぜんぜん雰囲気かわるんだなぁ)

春香「はいはい。千早ちゃんは傍聴席へ。続いて、弁護士役に登場してもらいましょー」

弁護人役、入廷。

貴音「よろしくおねがいいたします、菊地真」

真「あ、よろしくお願いします」

真(弁護士役、貴音さんか。あまり一緒に仕事したことないけど、間近で話すとやっぱり大人って感じがするなあ)

貴音「そんな事はありません。それに、ひとつしか歳は違いませんよ」

真「いやそれはそうなんですけど……って、あれ? ボク今、口に出してましたか?」

貴音「いいえ。なんとなくそ思ったまでの事です」

真「へえ……やっぱり貴音さんってすごいなあ。それってあれですか? いわゆる武道で言うところの『心眼』っていうのですか?」

貴音「わたくしは菊地真ほどの武道の心が無いゆえわかりませぬが、他人の心をうかがい知るのはなにも言葉だけではない、とだけ申しておきましょう」

真「はあ」

貴音「そして菊地真、弁護を引き受けるに際しひとつだけ忠告を」

真「え? なんですか?」

貴音「萩原雪歩には気をつけなさい」

真「雪歩に……? でも」

貴音「萩原雪歩は強い。なによりもその心が、です」

真「それは……でも、四条さん!」

春香「さて、それじゃあ審議にはいりますね。まずは……」

真「……っと!」

真(そりゃあ確かに雪歩も前よりはしっかりしてきたけど……それに雪歩は、誰かを厳しく問い詰めたりはできないよ。悪いけど雪歩の事は四条さんよりボクがよく知ってる)

雪歩「あ、あの……裁判長!」

春香「被告人の罪じ……え? なに、雪歩?」

雪歩「あ、あのぅ……審議に入る前に、検察側は重大な審理形態の変更を要請いたしますぅ」

春香「え? ええ?」

雪歩「わ、私はダメダメで、とてもひとりでは検事役はできないので……その、もう1人お手伝いしてくれる人をお願いしてもいいですか?」

春香「え?、つまり検察側は2人でやりたいってこと?」

雪歩「そうですぅ。も、もちろん検察側ばっかり増えるのはよくないので、弁護側も追加人員されてもかまいません」

春香「ええと、いいのかな? そういうの」

貴音「仕掛けてきたようですね」

真「え? ボクは1人じゃできないから誰かと一緒って、雪歩らしいと思いましたけど」

貴音「わたくしの考えは違います。ですが判断は任せます」

真「雪歩の希望を認めるか、ですか? ううん……」

雪歩「検察側と弁護側、2対2のタッグバトルですぅ」

真「タッグバトル……いいね! 燃えるね、そういうの。いいよ、やろう!!」

春香「うーん。ま、2人がいいなら、いいか。では雪歩を検事役をしてその域に達せずと認め、追加人員を認めます。雪歩、誰を呼ぶの?」

雪歩「はい。じゃあ、亜美ちゃんをお願いしますぅ」

ドタバタバタ

双海亜美、検察官として入廷

亜美「も→ゆきぴょんたら、急に呼ぶから準備大変だったよ」

雪歩「うぅ。ごめんね亜美ちゃん」

亜美「えへへ、いいって。実はなんか面白そうだから嬉しいんだ。ねえねえ『異議あり!』っていうの、亜美にやらせてね」キャッキャ

雪歩「うん。いいよ」ウフフ

春香「それじゃあ貴音さん、弁護側は誰を呼びますか?」

貴音「どういたしますか?」

真「貴音さんは、誰がいいと思いますか?」

貴音「勝つ事をなにより優先するならば、水瀬伊織をおいて他にありません。常識も知識も弁舌も優れていますから」

真「えー。なんかそれってずるいというか、大人げなくありませんか? むこうの追加は亜美だし」

貴音「……ではどういたしましょう」

真「響はどうです? 貴音さんと仲がいいみたいだし、ボクもよく一緒にダンスレッスンしてて気心がしれているし」

貴音「良いでしょう。では裁判長、弁護側は追加人員として、我那覇響を要請いたします」

雪歩「……」ホッ

貴音「……」ジー

ドタドタバタ

我那覇響、弁護人として入廷

響「はいさーい! 自分、完璧だからまかせるといいさー」

真「響! 頼むよ!!」

響「誰が相手でもなんくるないさー! 貴音もよろしくなー」

貴音「よろしく、響」

春香「それじゃあ検察側は、被告人の罪状を」

響「真、いったい何をやらかしたんだー?」

真「なんにもしてないって! 大体、呼ばれた時から何を言われるかからわかってるんだよね」

貴音「身に覚えがあるのですか?」

真「だからありませんって! そうじゃなくて、どうせ菊地真は本当に女なのか、本当は男じゃないのか、って言われるに違いないんですよ」プンスカ

貴音「菊地真は女性に決まっているではありませんか」

真「そうなんですけど、よく言われるんです。本当は男だろ、って」

貴音「面妖な」

雪歩「えっと、真ちゃ……被告人の罪状は、本当の自分を隠匿して世間を欺いた罪ですぅ」

真「ほらね」

雪歩「被告人は、本当は……腐女子なんですぅ!」

真「ほーらねぇ……って、ええ?」キョトン

貴音「?」キョトン

響「?」キョトン

雪歩「被告人は『実は少女漫画が好き』な、乙女チックなアピールをしてますが、実は『実は少女漫画が好き』じゃない、男同士のアツイ交流を濃厚に描いた漫画の方が大好きな、腐女子なんですぅ!!」

亜美「ええ→→→!!! まこちん、ホントなの→→→!!!」ガタッ

春香「ほ、本当!? 本当のことなの?」ガタッ

真「え? ええ?」

貴音「検察官、ひとつ伺いたいのですが」

雪歩「はい。なんですかぁ?」

貴音「ふじょし、とは一体何なのですか?」

響「確かに真は婦女子だぞー」

亜美「ちがうなひびきん、婦女子じゃなくて腐女子」

響「どう違うんだ?」

雪歩「ここで、腐女子についてわかりやすくご理解いただくために、専門家の方にインタビューをしてきましたので、これを見てください」

※独占インタビュー『専門家からみた腐女子、その生態と特徴』

やよい「うっぅー! 今日は、有名なさ、さぶかるちゃーのあいこうかさんにいんたびゅーをしちゃいまーす。それではしつれいしまーす」ピンポーン

顔モザイク「いらっしゃーい」

やよい「あれー? あいこうかさんって、”ピー”さんだったんですかー?」

顔モザイク「ちょ、ダメよやよいちゃん。名前は呼ばないで。あの、これって本当に顔はモザイクをかけてもらえるんですよね?」

やよい「あ、ごめんなさぁい。”ピヨー”さん」

顔モザイク「あの、カメラで撮ってるPさん、後でモザイクとピー音を本当にお願いしますね」

やよい「今日は、ふ、ふじょし? について聞きにきましたー」

目モザイク「『腐女子』って言うのは、男性同士の恋愛を扱った小説や漫画などを好む女性のことを一般には指すわ。『婦女子』をもじってできた呼び方ね」アッー

やよい「は、はわわ! 男の人どうしのれんあい、ですかー?」

口元ホクロアップ「やよいちゃんにはまだ早いかなー、うふふ。でもね、人を愛するのに性別は関係ないの! いいえ、むしろ燃えるの!! すなわち萌えるの!!!」

やよい「よ、よくわかりませぇん」

カチューシャ「いつか、わかるようになるわ。女の子はみんな、腐女子予備軍なんだから」

やよい「そうなんですかー?」

ヒヨコイラスト「ええ! そして腐女子も腐敗が進むと、男性同士の恋愛を扱っていないふつうの漫画や小説を読んでも、頭の中で勝手に恋愛に結びつけたりするようになるわ」

やよい「? ますますわかりませーん」

顔以外モザイク「要するに、エントロピーは常に増大していく、という事よ。万物は流転し、物事は複雑になっていき、腐敗は進行する……これは宇宙の真理であり、愛だ! これこ……」

バーン☆★☆★

伊織「ちょっとアンタ、やよいになんてインタビューさせてんのよ! 小鳥も馬鹿な電波を口走ってんじゃないわよ!!」

小鳥「あ、伊織ちゃん! ち、違うのよ、これは……」

ブチッ……

※インタビュー終了

雪歩「と、いうわけですぅ」

真「って、どういうわけなんだよ!」

亜美「も→ニブいなあ、まこちんは→! まこちんの少女漫画好きはフェイク、フェイント、フェスティバルのF3ってことだよぉ→」

響「最後のひとつは違うだろ、亜美!」

春香「なんか収集つかない……あー、検察側! 雪歩! 要点を!」

雪歩「はいですぅ。要するに、真ちゃんの少女漫画好きは虚偽なんですぅ。本当の真ちゃんは、少年漫画を読んで男性キャラ達のアツい交流にキャッキャウフフしてるんですぅ」

貴音「面妖な!」サッ

真「あの、貴音さん? なんでボクから少し距離をおいたんですか?」

響「そうだぞ、仲間をそういう目で見るのはよくないぞ」ササッ

真「響もそういいながら、ボクからはなれるな!」

亜美「いやいや→それが世間の自然な反応って→もんでしょ→」

真「証拠は!? 証拠はあるんだろうな!」

春香「じゃあ検察官、証人の用意を」

雪歩「はいですぅ」

証人、双海真美入廷。

雪歩「え、ええと、証人は名前と職業をお願いしますぅ」

真美「は→い! 双子アイドルの神々しい方、双海真美で→す」

亜美「ちなみに亜美は、禍々しい方だよ→! ウソだけどね→」

雪歩「真美ちゃんには、被告の本当の嗜好をあらいざらい露呈してもらうために装置を用意してもらいましたぁ」

春香「装置?」

真美「これだよ→」

春香「これは……ルームランナー?」

真「と、証言台にマイクが? これって……」

真美「深層心理解析装置、名付けて『走れ! 正直者』だよ→!!」

雪歩「説明いたしますぅ。この『走れ! 正直者』は、二人一組でプレイしてもらいますぅ」

貴音「ぷれい?」

雪歩「これから私達が尋問をしますぅ。答える人は、走る担当の人の時速が8㎞以上になってから答えてもらいますぅ」

真美「あずさお姉(C)、実演をたのむね→」

あずさ「は~い。それじゃあ私が、実際に走ってみますね~」ボイン

真美「じゃあ走って→」

あずさ「は~い。どうですか~? 時速8㎞になりましたか~?」ブルン

真美「う→ん、まだまだ。もっと早く走ってYO!」

あずさ「まだですか~?」ブルンブルン

真美「もうちょい! もうちょっとだよ→!」

あずさ「あらあら~。これで……どうでしょう~」ブルンブルンブルンブルン

真美「は→い。おっけ→。走る人がこの速度にならないと、回答者は答えられないからね☆」

千早「くっ!」

真「へえ! なんかこういうの燃えるなあ。じゃあ早速!」

真美「はいはい、まこちんは回答席にね→」

貴音「回答席?」

響「よーし! 自分、走る役をやるぞ」

真「頼むよ、響!」

雪歩「はい、二人とも位置に着きましたかぁ? では支配人お願いしますぅ」

貴音「支配人?」

真美「は→い。それじゃあまずまこちんには、小手調べに軽めの尋問から」

貴音「軽めの尋問?」

真「はい!」

真美「まこちんこと、菊地真さんは→」

真「はい?」

真美「ステージでも特にダンスを意識している、とうかがっていますが→」

真「そうですね! それがボクの持ち味でもありますから」

真美「それでは765プロのアイドルの歌で→」

真「765プロのみんなの歌。はい」

真美「ダンスイメージの高い曲を、ご自身の持ち歌以外で!」

真「ええっ!? えっ? ボクの曲以外で!?」

真美「3曲、おこたえくださ→い!」

雪歩「はい、響ちゃん。走って走って!」

響「うおおおぉぉぉーーー」

雪歩「真ちゃん、まだだよ……まだ……はい、答えて!」

真「え!? ええと、ええと……『エージェント夜を往く 』!」

ブー★

真美「まこちん、まこちん。まこちんの曲以外、だよ→」

真「そ、そうか! ええと……『GO MY WAY!!』!」

ピンポーン☆

真「それから……それから……それからぁっ!」

雪歩「あと2曲だよ、がんばって真ちゃん」

真「! 『relations 』!!」

ピンポーン☆

真「あと1曲……ええと、ええと……『太陽のジェラシー 』? は、ボーカルイメージか? じゃあ、じゃあ……」

響「どあああぁぁぁーーー! 真ぉー。がんばるさー!」

真「響……そうだ! 『shiny smile』!」

ブー★

真「ええっ!?」

ブッブー★★★

真美「はい、時間ぎれ→! 『shiny smile』はボーカルイメージ曲だね。まこちん、真美の曲もあったのに→」

真「え? あ! 『Do-Dai』?」

ピンポーン☆

真「あー」

雪歩「うぅ。真ちゃん、私の曲も……」

真「雪歩? ああ、『First Stage』かぁ」

ピンポーン☆

真美「あとは、『キラメキラリ』」

真「『キラメキラリ』! あぁ……」

春香「『I Want』ー!!!」

真「あー」

真美「はいはい→それでは次の尋問!」

真「よし、こい!」

真美「まこちんこと、菊地真さんは→実は少女漫画が大好きだそうですが→」

真「好きですね! あんまりイメージじゃないって言われるんですけど」

雪歩「コンビニとかで結構読んでるんだよね」

真「そうだね。あ、もうマーガレット出てる、とか思って」

真美「おっとっとっと→まこちん、ストップ! スト→ップ!!」

真「え? ああ!」

真美「ぬっふっふ→それではまこちん、現在発行されている日本の少女漫画雑誌。今でた『マーガレット』以外で、4冊! おこたえくださ→い!」

雪歩「はい、響ちゃん。走って、走って!」

響「ぐあああぁぁぁーーー」

雪歩「まだだよ真ちゃん、まだ……まだ……はいどうぞ!」

真「えっと『フレンド』?」

ピンポーン☆

真「『花ゆめ』」

ブッ★

真「え!?」

真美「雑誌名は正確にね→まこちん」

真「ああ、『花とゆめ』!」

ピンポーン☆

真「後は……後は、『LaLa』……」

ピンポーン☆

雪歩「真ちゃんがんばって! あとひとつだよぉ」

真「えっと、えっと……えっと……えっと……あっ! 『少女コミック』!!」

ブッ★

真「ええー!?」

響「ぬあああぁぁぁーーー真! まだかぁ!」

真「いやおかしいよ! 絶対あるよ『少女コミック』!!」

ブッ★

ブッブー★★★

真美「いや→残念でしたなぁ→」

真「あるだろ!? 『少女コミック』!!」

真美「え→と、『少女コミック』は現在は『Sho-Comi』になってますね→」

真「え? ああっ!!」

響「ま、真ぉ~」ゼーハー

真「ごめん、響!」オガミッ

雪歩「ちなみに、正解にしましたけど『フレンド』も正確には現在は、『別冊フレンド』ですぅ」

真美「続いて次の尋問いくよ→」

真「今度こそ!」

真美「ご自身も空手の有段者の菊地真さんこと、まこちん」

真「押忍!」カマエッ

真美「空手に限らず、格闘技に興味があるそうですが→」

真「ありますね! 柔道とか、テレビでやってると思わず熱中しちゃいます」

真美「それでは→人気格闘バトル漫画ドラゴンボールで、主人公の悟空以外の登場人物が使った技を、7個お答え下さい」

響「な、7個~! ま、真。大丈夫かー!?」

真「任せろ響! 走ってくれ」

響「たのむぞおおおぉぉぉーーー」

雪歩「まだだよぉ……まだ……はい、どうぞ真ちゃん」

真「『狼牙風風拳』、『排球拳』、『萬國驚天掌』、『四妖拳』、『よいこ眠眠拳』、『クラッシャーボール』、『リクームウルトラファイティングミラクルアタック』!!!」

ピ……ピンポンピンポンピンポーン☆☆☆

真「へへっ! や~りぃ!」

響「すごいぞ真。ノーミスで一気に正解だ」

雪歩「……真ちゃん?」

真「な、なんだよ? 雪歩」

雪歩「どうして少女漫画よりも、少年漫画に詳しいの?」

真「えっ?」

雪歩「……」ジー

亜美「や→っぱりそうなんだね→! まこちん腐女子だ!! 腐女子なんだ→!!!」

真「ちっ、ち、違う!」

亜美「え→? じゃなんで少女漫画の尋問はミスで、少年漫画はあっさりクリアなのさ→ おかしいじゃ→ん」

真「ううっ。そっ、それは……」アセアセ

雪歩「亜美ちゃん亜美ちゃん、待ってあげて」

亜美「え→なんでさ、ゆきぴょん」

雪歩「きっと真ちゃんは、ようやくエンジンがかかってきた所なんだよ。少女漫画の尋問は、きっとウオーミングアップだったんだよ」

亜美「そ→かな→?」

雪歩「真美ちゃん。ここでもう一回、少女漫画の尋問をお願いしますぅ。きっと今度は真ちゃんも簡単にクリアすると思うよ」

真美「お→け→! それじゃあいくよ、まこちん」

真「ああ!」

真(この問題……絶対に落とせない!)

真美「文庫サイズで再販売されている少女漫画を、まとめ買いして読むのがここ最近のお気に入りと聞いている菊地真さん」

真「はい。過去の名作って、絵柄は今と違うけどやっぱりストーリーが面白いんですよね」

真美「それでは現在、文庫版として発売されている少女漫画を4つ! お答え下さい」

雪歩「はい、響ちゃん走って走って! ……まだ……はい、真ちゃんどうぞ」

真「『ガラスの仮面』!」

ピンポーン☆

真「『エースをねらえ』」

ピンポーン☆

真「……きゃ『キャンディキャンディ』?」

ピンポーン☆

響「あとひとつだぞ、真!」

真「……」

真美「おやおや→? どうしたのかな→まこちん」

雪歩「がんばって! 真ちゃん」ハラハラ

真「確か……ええと、一昨日読んだのは……や、山口美由紀先生の……」

ブッブッ★

真「『そうめん職人は歌う』!」

ブー★ ブッブー★★★

貴音「本当に、そのような美味しそうで、楽しそうな名の作品が……?」
真美「ざ→んねん。まこちんが言いたかったのは、たぶん『フィーメンニンは謳う』だね→」

真「ああ……」ガックシ

雪歩「ま、真ちゃん? だ、大丈夫だよ。ちょ、ちよっと調子が悪かっただけだよね」

亜美「ぬっふっふ→そうはいかないよ→まこちん。ちょ→っとまこちんは少女漫画の尋問に対する回答率が低すぎるね→これはあやしいな→」

春香「確かに、この結果は看過できないかも知れないね」

真「は、春香まで……」

雪歩「うぅ真ちゃん……でも大丈夫だよ。ここで次の証人を呼んであげるからね」

真「雪歩……ありがとう!」

響「真ー! 雪歩は今回は検事だぞ。これ、裁判だってこと忘れちゃダメだぞ!」

真「え? ああ、そうか。でも、あれ?」

響「そしてここで、弁護側は異議ありだぞ!」

亜美「お? きたね、きましたね『異議あり』」キャッキャ

響「自分も今のゲーム、やってみたいぞー!」

貴音「げーむ?」

春香「意義を認めます。弁護側はすみやかにプレイを」

響「やったさー! じゃあ今度は真、走る役頼むぞー」

真「任せろ!」

真美「は→い。じゃあひびきんへの尋問」

響「はいさーい!」

真美「ひびきんと言えば、沖縄出身ですが→」

響「南国夏姫とは自分、我那覇響のことだぞー」

真美「沖縄の銘菓『ちんすこう』、美味しいよね→」

響「自分も大好きだぞ」

真美「ではその銘菓『ちんすこう』の味! オーソドックスな普通味以外で→! 現在売られている味を3つおこたえくださ→い」

響「な、なんだってー!!」ガビーン

雪歩「では真ちゃん、走って! 響ちゃん、まだよ……まだだよ……はい、答えて」

響「……」アセアセ

真「でやあああぁぁぁーーーって。ひ、響?」

真美「あれ?」

春香「響ちゃん?」

響「ひ……」オズオズ

真美「なになに→? いそいで、ひびきん」

響「ヒマワリのタネ味?」

ブー★ ブッブー★★★

真美「いや→豪快な不正解でした→」

春香「というか、響ちゃんって……」

真「もしかして……沖縄出身じゃ……ない?」

響「うぎゃあー! そんなことないぞー。自分、沖縄出身さー!!」

亜美「え→」

雪歩「でもぉ……」

シーン……

※収録スタジオ外では

律子「意外ね。でも、実際現地の人はそういうものなのかしらねえ」

P「これは次回の裁判、響の出身地詐称疑惑で決まりだな」

律子「仕事熱心ね、プロデューサー殿」ポッ

※再び収録スタジオ

春香「ま、まあ。気を取り直して、次にいきましょ。次 」

雪歩「は、はいぃ。続いての証人、美希ちゃんですぅ」

証人、星井美希入廷。

美希「あふぅ、なかなか呼ばれないから眠くなってきたの」

雪歩「美希ちゃん。お名前と職業をお願いしますぅ」

美希「はいなの。星井美希、アイドルなの。ちなみに胸、おっきいの」

千早「くっ!」

雪歩「美希ちゃんに聞きたいんだけど。最近、真ちゃんとオフにお出かけしたんだよね」

美希「そうなの。2人でお買い物したの」

亜美「あ→! デ→トだ! デ→トだ!!」

真「デートじゃないぞ! ただ……」

雪歩「ほら、今だよ亜美ちゃん」ヒソヒソ

亜美「異議あり! ただいまは、ス→パ→検察官雪歩&亜美様の尋問中でありま→す。被告人はおしずかに→」

春香「意義☆認めちゃいまーす! 真は静かにね」カメラメセンッ

真「ううっ」

亜美「いやー気分いいなあ『異議あり!』」

雪歩「それでそのデートは、どこへ行ったんですか?」

真「うう……完全にデートにされてる」

美希「あのね、真君は普段着もジャージが多いから、美希のオススメのショップで服を買ったの」

雪歩「真ちゃんが買ったのは、どんな服でしたか?」

美希「美希ねえ、真君の為にカジュアルでオシャレな服を選んであげたのに、真君てばタンクトップばっかり見てたの。美希的にはちょっとショックだったな」

真「いや、あれは……」

亜美「ふたたび『異議あり!』」

春香「真、静かにね☆」

真「あああ……」

雪歩「そのショップって、どこにあるの?」

美希「美希的には渋谷に行きたかったの、だけど真君が池袋に行きたいって言うから、ブクロに行ったの」

雪歩「池袋、間違いないですね」

美希「はいなの」

雪歩「ねえねえ亜美ちゃん、池袋ってなにかあったような気がしない?」ボウヨミ

亜美「え→? あっ! 思い出したよっ!!」

雪歩「えっ!? なぁに」ボウヨミ

亜美「池袋と言えば……『乙女ロードだよ』!!!」

春香「あああああっ!!!」

響「乙女……?」キョトン

貴音「ろおど……?」キョトン

雪歩「検察側は、ここで乙女ロードとはなにかをわかりやすく説明するために、再び専門家のインタビューを用意してますぅ」ペコッ

※インタビューその2『池袋に今、なにがおこっているのか?』

伊織「やよいには、こんな仕事なんかさせられないわ。ここからは、私がインタビューするからね」

小鳥「それはいいけど、これちゃんとモザイクかけてくれるのよね?」

伊織「ちゃんとかけるわよ、これから。にひひっ。それで、乙女ロードってなに?」

顔モザイク「乙女ロード、それは腐女子にとっての聖地……」

伊織「聖地ねえ。大体『聖地』なんて言葉をそんな風に使うの、日本だけよ。欧米で言ったら酷い目にうわよ」

顔モザイク「いいのよ、ここは日本なんだから。ともかく、乙女ロードには腐女子御用達の店がずらっと並んでいるの。コスプレ館やグッズ屋、薄い本屋さんに執事喫茶……」

伊織「なに? 執事喫茶って?」

顔モザイク「お客さんを、ご主人様と敬ってくれる執事が出迎えてくれる喫茶店よ」

伊織「そんなの自宅でやればいいじゃない」
顔モザイク「ブルジョワめ」ボソッ

伊織「ともかく! 乙女ロードっていうのは、女オタクのキモい集落ってことね」

顔モザイク「……あ?」プルプル

伊織「だから要するに、乙女ロードっていうのは……汚らわしくもいかがわしい、SAN値下がりまくりな地点でしょ?」

顔モザイク「……は」

伊織「は?」

顔モザイク「ははは、ははははははは……」

伊織「? どうしたの?」

顔モザイク「ふはははははは! あはははははははははははは!!」

伊織「どうしたのよ、ねえ? 小鳥ってば」

顔モザイク「おぉい! カメラ止めろぉ!!!」

伊織「ひっ!? やだ! どうしたのよ? 小鳥? 小鳥ってば……ちょ、こないで!! やだ、それなに? へんな本、見せないでよっ……」

ブチッ……

※インタビュー終了

雪歩「と、いうわけですぅ」

響「なにがなんだかまったくわからないぞ!」

貴音「わたくしにも理解しがたく」

真「……」ブルブル

亜美「あれ→まこちん、ど→したのかなぁ→」

雪歩「あ、亜美ちゃんダメだよ。真ちゃんなんだかショックをうけてるみたいなんだから」チラッ

亜美「え→? でもおかしいよ→。お姫ちんもひびきんも、なんだかわけがわからない顔してるのに、まこちんだけ真っ青だよ→」

雪歩「ダメだって亜美ちゃん。これ以上追い込んだら、真ちゃんが可哀想だよぉ」

貴音「菊地真?」

真「は、はひっ! な、なんですか?」

貴音「貴女はその乙女ろぉどの存在を、存知であったのですか?」

真「あの、その……」

貴音「……存知であったのですね」

真「いや、その……なんか名前が可愛らしい感じがして、それでその……」

響「確かにそうだな。名前は可愛らしいぞ」

亜美「まこちんのキャッチフレーズは『バイオレンス乙女チック』だもんね→」

雪歩「ち、ちがうよぉ。『パワフル乙女チック』だよ?」

響「自分も前に、『沖縄出身だからアスレチックな顔立ちだね』ってテレビで言われたぞ!」

雪歩「それは……アスレチックじゃなくて、エキゾチックだよね?」

千早「ぷぷっ」

春香「どんな顔立ちなの、アスレチックな顔立ちって」クスクス

亜美「きっとあれだよ。目や鼻や耳が、飛んだり跳ねたりキラキラしたり、そんな顔立ち→」ゲラゲラ

雪歩「まさか響ちゃん、本当に沖縄出身じゃない……?」

響「ぬーがや! 自分、ほんてーにうちなーちゅだぞー!」

亜美「おっ!?」

春香「今のすごく沖縄っぽい」ビックリ

響「ほ、本当か!? うれしいぞー!!」

雪歩「あれ? またちょっと遠ざかったよ」

響「ぬがー!!!」

亜美「まあまあ。今日はまこちんの裁判だYO!」

雪歩「真ちゃん、それで乙女ロードには行ったの?」ジー

真「ま、前に……一度。いやでも、ああいう場所だっていうのは知らなかったし、すぐ帰ったよ。うん」

雪歩「そ、そうなんだ。そうだよね、真ちゃん……」

亜美「お→っと、まった。まったぁ! それ、うのみにはできないな→」

真「どういう……意味だよ?」

亜美「これ、りっちゃんから借りた必要経費の帳簿で→す」

雪歩「なんですぅ?」

亜美「ここにまこちんの、乙女ロードのコスプレ屋さんの領収書がありま→す」

真「うわあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

亜美「りっちゃんは、まこちんのコスプレ写真を見て経費として認めたそ→で→す。これは使える、ティンとキタ! ってね→」

雪歩「あぁ!」

春香「どうしたの? 雪歩」

雪歩「そういえば……律子さん、この間『これは真の新境地になるかも』とか、ブツブツ言ってました……」

亜美「え☆え→!? それは重大証言だよ→!! こりゃ、りっちゃん呼ばないと」

雪歩「検察側は、以上の理由により緊急に秋月律子の本法廷への召喚を要請いたしますぅ」

真「……」ガクブルガクブル

貴音「わたくし達の負け、やも知れませんね」

響「なんだ貴音? どういう意味さー?」

貴音「全部、萩原雪歩の掌の上だった、という意味です」

響「なんだか全然わからないぞ?」

春香「事態は理解しました。では、秋月律子さんを呼んで下さい」

※重要参考人、秋月律子入廷。

雪歩「単刀直入にうかがいますぅ。律子さんは、真ちゃんのコスプレ写真を見たんですか?」

律子「見たわよ?」

雪歩「それはどんなコスプレでしたか?」

律子「んーあれねえ、真からは口止めされてて。どうしても言わなきゃダメ?」

雪歩「現在、真ちゃんには腐女子疑惑がかけられています。コスプレの内容しだいでは、疑惑ではなくて証明となりますぅ」

真「あ、あの雪歩? あの……」

雪歩「真ちゃんは黙ってて!」キリッ

真「え?」

雪歩「って、一度言ってみたかったんですぅ」ニッコリ

律子「まあいいわよ。私としても、新路線としていずれ公開する予定だったし」

真「り、律子!? いやー! やめてやめてー!!」

雪歩「では律子さんの許可も出ましたので」

亜美「みなさまも、ごらんくださ→い!!!」

巨大フォトグラフ、セット上空から徐々に下りてくる

真「うわああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっっっっっ!!!」

貴音「あれは……」

響「え?」

春香「えええーーー!!!」

貴音「面妖な!!!」

※真、イカ娘コスチュームの巨大フォトグラフ(触手もアリ)

真「見ないでー! 見ないでぇ……」

亜美「これはまた……」

真「言うなよー。気の迷いだったんだよぉ」

真美「このコスプレに、まこちんティンときたんだ→」

真「言うなよぉぉぉ……」

響「でもそのワリには、なんかノリノリだぞ」

真「こういうポーズですよーって、店の人が……」

貴音「でも良い表情ではないですか」

真「撮ってる時は……楽しかったんだけど、後で写真見たらちょっと……」

律子「それでなんか真、おちこんでるなーと思って声をかけたらこの写真でしょ」

真「律子さん、誰にも見せないって言ったのにー!!」

雪歩「ごめんね、真ちゃん」

真「雪歩ぉ……」

雪歩「でもこれは、腐女子の証拠にはならないよね。別にアニメのキャラクターのコスプレをしたってだけだもの」

春香「ああ、そういえばそういう趣旨だっけ」テヘペロ

貴音「では判決は?」

春香「無罪でゲソ!」

真「……なんか複雑だ……」

※撮影終了後

雪歩「ごめんね。真ちゃん」ペコリ

真「雪歩……いいんだ。なんか楽になった」

雪歩「うん……そうだと思った」

真「全部、雪歩の思い通りだったんだろ?」

雪歩「最初、検事役って言われて困ったけど、真ちゃんが被告役なら……他の誰かに真ちゃんが責められるよりいいかな、って思ったんですぅ」

真「そうだな……うん、雪歩で良かったよ」

雪歩「でも私だけじゃあ、それも徹しきれないと思って。亜美ちゃんに手伝ってもらっちゃった。だけど、伊織ちゃんが弁護にまわったら、早い段階で全部読まれちゃったかもしれないけどね」テヘ

真「ほんと、雪歩は強いなあ……」

雪歩「そんな。私なんて、ダメダメで……」

真「強いよ。本当に雪歩は……」

ナレーション真

真「芸能人特別裁判所765号法廷は、これにて閉廷されました」

真しかしこれで全てが終わったわけじゃありません」

真「ボクにはあれが最後の芸能人特別裁判所765号法廷とは、どうしても思えないんだ」

真「またアイドル達に不審な振舞いが見られた時…… 」

真「きっとこの法廷はまた、帰ってくる!」

真「そう次は、あのアイドルが断罪される番かもしれません」

真「だからみんな。日々、清く正しく美しく切磋琢磨しましょう」

真「トップアイドルを目指して!」


以上、おわり