貴音「おはようございます」

P「おう貴音、おはよう」

貴音「おや? 貴方様その机の上に置いてある3つの花はどうしたのですか?」

P「おっ!! これか!! これがすごいんだよ!!」

貴音「はて? すごいとは?」

P「この花はなぁ実は......喋るんだよ」

貴音「花が......喋る? 貴方様体温計をお持ちしますので熱をはかったほうがよろしいですよ」

P「違うよ正気だって!! 嘘だと思うんだったら貴音も話しかけてみろよ!」

貴音「はぁ......それでは、こんにちは」

「これはこれは美しいお嬢さんご機嫌麗しゅう」

貴音「なんと!! 面妖な!!」

「驚かせてしまったのなら謝ります。しかし驚いた顔もお美しい」

貴音「確かに驚きました花が喋るなど......しかしなんとも喋り方が」

P「気障ったらしいんだよな」

貴音「薔薇だからでしょうか?」

P「こっちは話しかけてもあまり喋ってくれないんだよ」

「ふんっあなたが冴えない男だからよ」

貴音「こちらは......」

「あら? あらあら綺麗な方」

P「おっ? 貴音には食いついた?」

「ねぇこんな男無視して二人でお話しましょうよ」

貴音「はぁ......」

「綺麗な銀髪ね......あらっ? 髪が乱れていてよ? まぁ私じゃ直せないんだけど」

貴音「......ありがとうございます」

「いいのよ......ふふっ」

P「なんだろうなこれ.......」

貴音「百合だからでしょうね......」

P「こいつらはいいんだよちゃんと喋るから、問題はこいつなんだよ」

貴音「その花は......」

P「こいつだけ喋らないんだよ」

貴音「......なるほど」

P「おっ! 貴音なんで喋らないかわかるのか?」

貴音「貴方様その花は喋らないのではなく喋れないんだと思いますよ」

P「それは花が喋るわけないって言いたいのか? 貴音もさっきの2つの花と喋ったろ?」

貴音「えぇわかっております」

P「じゃあなんで喋れないんだよ」

貴音「その花は......くちなしの花だからです」