小鳥「プロデューサーさんはアイドルのみんなと本当に仲がいいですよね」

P「そうですかね? まあ、そこらのPよりは、という自負はありますけど////」

小鳥「アイドルとの仲が円満にいくような特別な秘訣はあるんですか?」

P「積極的におっぱいをタッチします」

小鳥「へえ……は?」

P「積極的におっぱいをタッチします」

小鳥「おっぱいってあのおっぱいですか?」

P「ええ、音無さんにも付いてるそのおっぱいです」

小鳥「えーっと……例えばどのような状況で……?」

P「そうですねえ。まあ例外無く、なんですけど」

小鳥「常日頃から!?」

P「ええ」

小鳥「と、とんだ変態さんじゃないですか!?」

P「いや、タッチって、実際しようとしたらかなり躊躇うと思うんですよ?」

小鳥「それはまあ、犯罪ですからね。性犯罪」

P「だからこそ、そこを飛び越えて初めてアイドルと近付けるんじゃないかな、と!」

小鳥「いや、そんな熱弁されても困りますけど、犯罪ですよ?」

P「犯罪かどうかはまず、『心温まるエピソードがあった』ということを聞いてからでも遅くはないと思うんですよ?」

小鳥「一応聞かせていただけますか?」

P「あれはつい三日前のことです」

小鳥「はあ」

P「伊織がね、すごく落ち込んでたんです」

小鳥「伊織ちゃんが?」

P「ええ、仕事でちょっとセクハラされたみたいで」

小鳥「大問題じゃないですか!?」

P「ええ、そういうものからの被害を受けないように防波堤になってあげるのが大人の役目だと俺も思ってたんで、少なからず俺自身もショックで……」

小鳥「そうですね」

P「それで、あまりにも俺が凹んでたもんだから凸ちゃんが逆に俺を励まそうとしてくれて」

小鳥「不甲斐ないとはまさにこのことですね」

P「それで、まあ、目の前に居たので触りますよね?」

小鳥「うーん……どうでしょう?」

P「触るんです!!!」

小鳥「いやいや、勢いで通そうとしてますけど無理ですよ? それで伊織ちゃんはどういう反応を?」

P「ビンタされました」

小鳥「当然ですね」

P「でもね、そのあと謝ってくれて。『こんなセクハラくらい一々気にしてちゃやってらんないわよね……!』って……。『アンタのおかげで馬鹿らしくなっちゃったわ。にひひ♪』って……」

小鳥「伊織ちゃんがただただ天使なだけじゃないですか」

P「伊織だけじゃなくて、うちのみんなってすごい優しいんですよね、だからつい……」

小鳥「優しさに漬け込むなんて最低ですけど」

P「でもみんな、喜んで―――」

小鳥「それは無いです。」ピシャリ

P「えっ」

小鳥「女性の立場から言わせて貰えば、突然胸を触られるなんて嫌悪感しか抱きません」

P「えっ、えっ。俺の知ってるいつもの音無さんじゃない……」

小鳥「はあ?」

P「いつもなら、『ぐへへ、伊織ちゃんの胸って柔らかいんですか?』って逆にこっちが引くくらいの顔で」

小鳥「そんなこと言ったことないですよ。風評被害もここまでくると酷いですね」

P「…………」

小鳥「とりあえず、この件は律子さんと社長に相談して、これからのことを考えていきます。アイドルの心のケアも当然」

P「えっ、そんな」

小鳥「そんな、じゃないです! セクハラって男性が考えるよりも遥かに女の子にとっては辛いことなんです! ちゃんとアイドルのみんなのことを考えてあげてください!」

P「えーっと……」

小鳥「弁明があるなら今のうちにどうぞ?」

P「大人の社会人として、こういうご指摘を真摯に受け止めて、私としては、実績に基づいて、適正……ゴニョゴニョ」

小鳥「聞こえません。もっとハキハキ仰ってください」

P「はい」

小鳥「どうぞ、続けてください」

P「諸実績に基づいて報告しておりますけれども、『プロデューサー』という大きな立場から見れば、やはりご指摘を真摯に受け止めて、どこかで折り合いをつけなければ、大人じゃないと思うんですよ! ですから、私はそのプロデューサーという、本当にもう……小さな子どもが大好きで、本当に子どもが大好きなんで、ですから、もうそういう子ども達に申し訳なくて……」

小鳥「子供……? それってロリコンってことですか?」

P「こんな大人で、ファンの皆さま、私も死ぬ思いで、もう死ぬ思いでもう、あれですわ。一生懸命、アイドルにパイタッチを重ねて、見知らぬ東京に移り住んで、やっと芸能関係者の皆様に認められて選出されたこの事務所の指導者たるプロデューサーであるからこそ、こうやって音無さんにご指摘を受けるのが、本当にツラくって、情けなくって、子ども達に本当に申し訳ないんですわ」

小鳥「だから子供って……?」

P「ですから、……音無さんのご指摘を真摯に受け止めて、プロデューサーという大きな、ク、カテゴリーに比べたらア、プロデュゥッス活動費の、報告ノォォー、ウェエ、折り合いをつけるっていうー、ことで、もう一生懸命ほんとに、セクハラ問題、未成年ェェエエ者ッハアアアァアーー!! 未成年者へのセクハラ問題はー! 我が765プロのみウワッハッハーーン!! 我がプロダクションのッハアーーーー! 我がプロダクションのみナラズ! 芸能界みんなの、日本中の問題じゃないですかァアアア!!」

小鳥「成人でも未成年でも問題の大きさは同じですけどね?」

P「そういう問題ッヒョオッホーーー!! 解決ジダイガダメニ! 俺ハネェ! ブフッフンハアァア!! 誰がね゛え! 誰が誰をプロデュースジデモ゛オンナジヤ、オンナジヤ思っでえ! ウーハッフッハーン!! ッウーン! ずっとTVを見てきたんですわ! せやけど! 変わらへんからーそれやったらワダヂが! プロデュースして! 文字通り! アハハーンッ! 命がけでイェーヒッフア゛ーー!!! ……ッウ、ック」

小鳥「えええ……?」

P「音無さん! あなたには分からないでしょうけどね! 平々凡々とした、会社を退職して、本当に、『誰がプロデュースしても一緒や、誰がプロデュースしても』。じゃあ俺がああ!! 立候補して!! この世の中を! ウグッブーン!! ゴノ、ゴノ世のブッヒィフエエエーーーーンン!! ヒィェーーッフウンン!! ウゥ……ウゥ……。ア゛ーーーーーア゛ッア゛ーー!!!! ゴノ! 芸能界の! 芸ノッガッハッハアン!! ア゛ーー界を! ゥ変エダイ! その一心でええ!! ィヒーフーッハゥ。一生懸命考えて、芸能界に、縁もゆかりもない俺が社長に、ティンされて! やっと! プロデューサーに!! なったんですううぅー!!!」

小鳥「ティンされて、って……」

P「ですから音無さんのご指摘を、ファンの皆さまのご指摘と受け止めデーーヒィッフウ!! ア゛ーハーア゛ァッハアァーー! ッグ、ッグ、ア゛ーア゛ァアァアァ。ご指摘と受け止めて! ア゛ーア゛ーッハア゛ーーン! ご指摘と、受け止めて! 1人の大人として社会人として! 折り合いを付けましょうと! そういう意味合いで、自分としては、『何で、実績に基づいてキッチリ報告してんのに、何で自分を曲げないといかんのや』と思いながらも! もっと大きな、目標ォ! すなわち! 本当に、アイドルのトップアイドル化を、自分の力で、プロデューサー1人のわずかな力ではありますけれども、解決したいと思っているからこそォォ!! ご指摘の通り、平成26年度には195回パイタッチしました。そのうち192回がバッドコミュニケーションでございました! そのご指摘を真摯に真剣に受け止めようとするから!」

小鳥「バッドばっかりじゃないですか」

P「1人の大人として、何とか折り合いのつくところで折り合いを付けさせて頂いて、もっと大きな目標! プロデューサーとして、全アイドルのトップアイドル化を、少しでも実践すべく、プロデューサーとして活動させて頂きたいからこそ! 堪えに堪えて! 何とか折り合いのつくように! ……ぱいタッチという形を社長と相談させていただいて。ただ、プロデューサー個人じゃなくて、これは765プロ全体の問題に関わることかもしれないという、恐れがあるから、プロデューサー個人としてお約束できる範囲で、しっかりとお約束させていただくと!!!」

小鳥「さらっとこっちにも責任のしわ寄せを寄越さないでくださいよ! もう良いです。次に会うときは法廷のつもりで居てくださいね」

バッドコミュニケーション(テンテテンテテンテテテ……)

                                     終わり(人生が)。