『ポパピプペポピパ ポパピプペポピパ プッシュだ
ジャンジャカジャンジャカ ジャンジャカジャンジャカ はてさて
もしもしリンリン もしもしリンリン 何でも聞いchao! ハイハーイ! 765電話相談室!』


春香「チビっ子のみんな、こんにちは、夏休み全国765子ども電話相談室の時間です。電話のお姉さん、天海春香です。
今日は動物についての質問、お店屋さんについての質問、運動についての質問、宇宙ついての質問を受け付けます。
質問のあるお友達は、東京03-xxxx-xxxx、東京03-xxxx-xxxxまでお電話ください。
夏休み全国765子ども電話相談室は、お子様の夢の向こう側へ、水瀬グループの提供でお送りします。


プルルルル

春香「もしもし?」

子ども?「もしもし?」

春香「こんにちわ、お名前を教えてください」

子ども?「はた、まさこです!」

春香「まさこちゃんの質問はどんな質問かな?」

まさこちゃん「どうして犬には肉球があるんですか?」

春香「はい、それじゃこの質問は我那覇先生お願いします」

響「え?肉球…そんなこと考えたことなかったぞ?ちょっと待ってね。ねえいぬ美?肉球ってなんのためにあるの?

いぬ美「バウ、バウ」

響「え、あーうん、うん、そーなのかー」

春香「我那覇先生?」

響「基本的に、手足のオシャレ的なものらしいぞ!」

春香「そうなんだー、マニュキアやペディキュアみたいなものなのかしら。まさこちゃん、わかったかなー?」

まさこちゃん「はい!」


プルルルル

春香「もしもし?」

子ども?「もしもし?」

春香「こんにちわ、お名前を教えてください」

子ども?「いさかりゅうじです」

春香「りゅうじくんの質問はどんな質問かな?」

りゅうじくん「うちの家はコンビ二をやっているんですが、交差点の向かい側に、
同じコンビニができてしまい、お客さんが減ってしまいました。どうすればいいですか?」

春香「この質問は秋月先生にお願いします」

律子「えーと、まずりゅうじくんのお父さんのコンビニは、どういう契約なのかな?」

春香「りゅうじくん、契約、わかりますか?」

りゅうじくん「わからない」

春香「そうだよね。ちょっと難しいね」

律子「うーん、それじゃあ、りゅうじくんのおうちは、1階がコンビニで2階にりゅうじくんが住んでいるのかな?」

りゅうじくん「うん!」

律子「もう一つ質問ね。お母さんもコンビニで働いているのかな?」

りゅうじくん「うん!朝ごはんを作ったら、コンビニでお昼すぎまで働いてる!」

律子「そうなんだー!」

春香「秋月先生、これはどういうことでしょうか?」

律子「りゅうじくんのお父さんはフランチャイズ契約でコンビニエンスストアの出店をしていますね。
きっと、売上がとてもよかったので、この場所はお客さんが多い、ということで、本部がお店を新しく出したのね。
りゅうじくん、ドミナント戦略、知ってるかな?」

りゅうじくん「しらなーい」

律子「ちょっと一緒に言ってみようか。ね」

律子りゅうじ「ド・ミ・ナ・ン・ト・せ・ん・りゃ・く」

律子「はい、よく言えました!」

律子「それじゃあ質問の答えね。ちょっと難しいのだけど、できるだけオリジナリティのある商品を置くことが大事ね」

りゅうじくん「おりじ・・・?」
律子「ただ、同じ系列のコンビニでは、品揃えはどうしても似通ってしまうの。
そこで例えば、近所の農家から野菜を買い上げて、地元新鮮野菜、と銘打って売ってみてはどうかしら。
本部ルートで仕入れているものの売上が落ちるのは本部だって承知の上なんだから、交渉する価値はあるわよ」

春香「りゅうじくん、近所に畑とかあるかな?」

りゅうじくん「はたけ・・・うん!裏でおばあちゃんが絹さや作ってる!」

春香「それじゃあ、おばあちゃんともよく話をしてくださいね。お電話ありがとうございました!」

律子「あとは、手書きのPOPなんかもベタだけど有効よ。頑張ってね!」


プルルルル

春香「もしもし!」

子ども?「こんにちわ!さたけまさるです!」

春香「あら、まさるくんはちゃんとあいさつができてえらいね!それではまさるくん、質問をお願いします」

まさるくん「はい!人間の手でなんで硬い瓦が割れるんですか?」

春香「人間の手で硬い瓦が割れる、不思議ですね。まさるくんは、どこかで見たのかな?」

まさるくん「うん!テレビでみた!」

春香「そうなんだー!それじゃこの質問は菊地先生かな?先生、お願いします」

真「えーっと、そうだね。まず、実は瓦割りはそれほど不思議じゃないんだ」

春香「そうなんですか?」

真「一般に、空手家なんかがやってる瓦割りは、みんなのおうちの屋根に乗っかってるのと違って、
表面にコーティングを施していない、いわば割れやすい瓦なんだ」

まさるくん「え、そうなの?」

真「といっても、柔らかいわけじゃないんだけどね。そして瓦割りなんかを上手にやる人は、
そのとき使う部位…指の付け根の関節のあたり。MP関節っていうんだけど、ここを部位強化しているんだ」

まさるくん「ぶいきょうか?」

真「そこの部分を特別に鍛えているんだね。部位鍛錬、ともいうかな」

まさるくん「僕がテレビでみたのは、肘で割ってたんだけど」

春香「先生、肘はどうなんですか?」

真「肘であっても一緒だね。肘、猿臂のあたりを中心に鍛えて、硬くします。
基本的には鍛えているから硬い。瓦よりも硬いから瓦が割れるんだ。
もちろん、割り方にもコツがあるから、興味があったら、近所の空手道場に入門してみるといいよ!」

春香「まさるくん、瓦割り、やってみたい?」

まさるくん「…うん、こわいけどやってみたい!」

春香「それじゃお父さんとお母さんと相談して、空手道場に連れていってもらえるといいね!それじゃ、バイバイ!」


プルルルル

春香「もしもし!」

子ども?「もしもし」

春香「こんにちは!お名前を教えてくれますか?」

子ども?「みやざわ、つきのです」

春香「つきのちゃんだね。つきのちゃんの質問を教えてください」

つきのちゃん「どうして、月に二回、満月があることを『ブルームーン』というんですか?」

春香「ブルームーン!ちょうど昨日だったかな?お月様の質問だね。これは四条先生がご専門です」

貴音「つきのちゃん、といいましたね。つきのちゃんは、昨晩の月を見ましたか?」

つきのちゃん「うん、6時くらいに見た!」

貴音「その月は、蒼く見えましたか?」

つきのちゃん「ううん、黄色かった」

貴音「そうですね。昨日の月は蒼くは見えなかった、ですね」

春香「先生?でも昨日はブルームーンだったんですよね?」

貴音「いかにも。しかしブルームーン、というのは天文上の決め事ではないのです。
あめりかの方は『月が蒼く見えること』がとても珍しいこと、である、と。
それは『1か月に2回も満月に巡り逢えること』と同じくらい珍しい、とも考えました。
そこで、1か月に2回満月に巡り逢えることを、ブルームーン、と呼ぶようになったのです。
とても素敵な表現ではありませんか」
春香「そうだったんだー、昔の人はロマンティックな呼び方を考えるね!つきのちゃん、わかったかな!」

つきのちゃん「はい!わかりました!しじょうせんせい、ありがとうございました!」

貴音「いいえ。しかしブルームーンに限らず、月はいつの夜もよいものです。普段の月にも目をやってくださいね」



春香「時間的に、次が最後のお友達かな?それでは今日の質問の電話はここで締切です」

プルルルル

春香「もしもし!」

子ども?「もしもし!こんにちわ!」

春香「こんにちわ!お名前と質問を教えてくれるかな?」

子ども?「やぶきはるこです!質問は、ヘビは、どこから先がしっぽなんですか?」

春香「ヘビは、これは我那覇先生ですね。我那覇先生、教えてください!」

響「え、ヘビってマニアックで予想外の質問だぞ…春香、楽屋に連れてきてるへび香に確認するから、
その間を繋いで欲しいぞ!」ガチャ

春香「あ、我那覇先せ・・・えーっと、はるこちゃん、我那覇先生が答えを確認するから、
その間、私の歌う『ガラガラヘビがやってくる』を聴いて待っててね!」


春香「ボエー」


ガチャ
響「お待たせ!えーっと、ヘビ香の、っていうかヘビは肛門より先がしっぽなんだぞ!」

春香「あ、はい」

響「あれ?はるこちゃんの電話は?」

春香「なんか電話切れちゃったんだよね。回線の調子が悪いのかな?」

響「そうかー、残念だぞ。でもラジオの方は引き続き聴いていてくれたかな。はるこちゃん?」

春香「そうだね。あ、ここで放送時間です。夏休み全国765子ども電話相談室、今日はこのへんで、さようなら!」

先生一同「さようなら!」


『ポパピプペポピパ ポパピプペポピパ プッシュだ
ジャンジャカジャンジャカ ジャンジャカジャンジャカ はてさて
もしもしリンリン もしもしリンリン 何でも聞いchao! ハイサーイ! 765電話相談室!』

春香「夏休み全国765子ども電話相談室は、お子様の夢の向こう側へ、水瀬グループの提供でお送りしました」