真「暑い夏!! クーラーの壊れた事務所!! 1週間程続いての猛暑日!!!!」

春香「殺すつもりかと!! 地球規模で私達を殺しにかかっている!! 地球が!! アースが!! 母なるアースが!!」

真「しかも何の因果か、今日は事務所に春香と二人きり!!」

春香「地獄の大盛り、半ライス付かっつーー話だよ!! 暑苦しい真と一緒だなんてさ!!」

真「だからね、もうね」

春香「我々はね、もうね」

真「ピザを!!」

春香「ザーピーを!!!!」

真「はいたくのザーピーを!!!!」

春香「もんちゅうしちゃおうっつーーわけですわ!!!!」

真「よし!! 春香、チラシもってきて!! チラシを!! ここに!! すぐに!!」

春香「すでにある~~~~」

真「有能過ぎて押し倒しそうになった、春香、愛してる」

春香「私も愛してる、結婚しよう、真」


ムームームームー


春香「雪歩からLINEきた……『今、真ちゃんと二人きり?』だってさ、怖い、最近本当に雪歩のこの方向性の感、怖い」

真「……とりあえず今はピザの事考えようっっ!!!!」

春香「そうだね!! こう!! ピザって言うだけでこう!! もう!! 湧き上がるテンションが!!!!」

真「溢れ出すパッション!!!! 止まらない!! 今日ボクはもう止まらないよ!!」ダッ!!!!

春香「回れ回れ~~!!!!」

真「うぉぉぉおおおおおおおお!!!!」ドタドタドタドタ

春香「……」

真「うぉぉぉおおおおおおおお!!!!」ドタドタドタドタ

春香「……」ペラッ

真「付き合えよ!! チラシ見てんじゃねぇよ!!!!」

春香「早く選ぼうよ、お腹すいた」

真「よっしっ!!!! とりあえずテリヤキボンバーは確定でしょ!!」

春香「春香さんボンバー!!」バキッ

真「痛ぇ!? 何故だよ!?」

春香「何でイタリアに日本の融合をぶち込んでくるわけ?」

真「いやでもさ? テリヤキは正義だよ」

春香「イタリアはイタリアのままイタリアだよ、イタリーだよ、異文化交友はこの場ではNO!!」

真「じゃあ、春香は何にするの?」

春香「コーンスペシャル、コレ一択」

真「アメリカンっ!!!!」バキッ

春香「痛っっ……血ぃでるくらい痛い、なにすんのさ!?」

真「最初から最後までコーンな奴でしょこれ!! だったらコーン缶買ってきて一人で食ってろ!!!!」

春香「3缶セットの奴スーパーで買うじゃん? これ全部一人で食ってやるんだウヒヒヒヒってさ? こう、贅沢している感じ味わいたくて」

真「ない」

春香「いや、聞いて? で、1缶の半分くらいかな? 食った時点で、あ、もう、いいなってなるよね」

真「一人で映画館行った時のデカいポップコーンみたいな」

春香「困ったな、コレ……みたいなね」

真「コーンスペシャルもそうなるよ、きっと」

春香「そうだね」

真「このハーフエンドハーフにしようよ、これなら双方好きな味が楽しめるじゃん?」

春香「あーー名案過ぎるわぁ、真とか765プロ1の天才と言っても差し支える」

真「差し支えちゃうんだ!?」

春香「じゃあ、私がコーンスペシャルで」

真「僕がテリヤキボンバー」


春香「……」

真「……」


春香「なんていうか、ピザ感無いよね?」

真「ビジュアルがこれでもかっ!! って言うくらい地味なのになりそうと言うか……」

春香「じゃあ、一個はミックスにしない? やっぱりピザ食べたいわけだし」

真「妙案」

春香「で、もう一つの味なんだけど……」

真「春香」

春香「ジェノベーゼとか悪くなくない? ピザ食った~みたいな感じになると思うんだけど」

真「春香ってば」

春香「何?」

真「急になんだけど、ボクね、今、寿司が食べたい」


春香「……」

真「……」


春香「宅配寿司頼むぞぉおおおおおおおおお!!!!!!!!」

真「うぉぉぉおおおおぉぉおおおおお!!!!」


-