伊織「私、水瀬伊織ちゃん中学3年生。今日は転校初日、緊張するわ」

伊織「パパの転勤についてきたのはいいけど、信じられないくらいドいな…素敵な場所だったわ」

伊織「1学年20人程度の中学校ですって。そんなとこ今の日本にな…あるの? き、貴重な体験ができそうね」

伊織「学校もボロ…古風な趣があってますます楽しみだわ」

伊織「さぁ、この学校ではどんな思い出が作れるのかしら」



P「はいカット。じゃあ次のシーンだけど」

伊織「待ちなさい」

P「どうした?」

伊織「いや、私が言うのも何だけど、ダメでしょ。本音が漏れてた自覚があるわよ」

P「大丈夫大丈夫。出来るだけ素の伊織を出してもらえたら良いから」

伊織「そもそも、台本に『設定の自己紹介と転校先への期待を一人語り』としか書いてないってどういうことよ」

P「アドリブ能力の向上のためと思ってくれ。流石伊織、良かったぞ」

伊織「あ、あのくらいは当然よ。次いきましょ」



伊織「ここが職員室ね…失礼しまーす」

真美「やっほー、いおりん」

伊織「…すいません、間違えましたー」

真美「ちょいちょい!合ってる合ってる」

伊織「…何でアンタが先生役なのよ」

真美「ふっふーん。真美は『ドラマで小学校の先生演じM@S』でぶっちぎり1位に輝いたんだよん。わかった?そのランキング最下位のいおりん」

伊織「亜美と僅差だったでしょ? しかも千早に水着モデルやらせたいって層のアンケートよね? あと、ここ中学校なんだけど?」

真美「細かいことはいーじゃん。オホン、ようこそ我が学園へ」

伊織「…今日からお世話になります、水瀬伊織です。よろしくお願いします」

真美「よし、じゃあ早速教室に案内するよ」



真美「ここが3年生の教室だよ」

伊織「組がないってのは新鮮だわ」

真美「真美が…おっと先生が先に入ってくから、どうぞーって言ったらいおりんも入ってきてね」

伊織「はいはい」



真美「おはおは~真美先生だよ。みんな、元気ー?」ワイワイ

真美「はーい。みんな静かに。今日は転校生がきてくれたから紹介するよん」

真美「みんな、仲良くしてあげてねん。じゃあ、どうぞー」

伊織「おはよ…お疲れさまでしたー」

真美「ちょいちょい、いおりん、帰っちゃダメダメ」

伊織「無理無理」

真美「いけるいける」

伊織「無理よ!どうして私以外の生徒がぷちどるなのよ!しかも勢ぞろい!」

ちっちゃん「めっ」

いお「もっ」

真美「だいじょぶだいじょぶ。ほら、制服姿もぷりちーでしょ?」

伊織「それはそうだけど」

ぴよぴよ「ぴっ」

みうらさん「あらあら~」

真美「ね?ね? じゃあ、自己紹介どうぞ」

伊織「…東京から来ました、水瀬伊織です。よろしくお願いします」

たかにゃ「しじょっ」歓迎

ちびき「はいさい!」

ゆきぽ「ぽえ」

まこちー「やー」

やよ「うー」

真美「じゃあ、席は一番前のここね。後ろがはるかさんだから、食べられないように注意してね」

はるかさん「かっか」

こあみ「とかーw」

こまみ「ちーw」

伊織「はぁっ!? それだけは勘弁して! 絶対嫌!」

真美「もう、しょうがないなー。じゃあ、ちひゃーとはるかさんを入れ替えてっと」

ちひゃー「くっ」

あふぅ「zzz」

真美「はい、じゃあ席着いてー。授業はじめるよん」

伊織「…授業になるのかしら」



真美「今日やるのは教科書106ページだよ~はい、いおりん」

伊織「ありがと。って本物じゃない、これ」

真美「もち。真美も立派な英語の先生っていう設定だかんね」

伊織「いや、これ国語の教科書…」

真美「はい、じゃあ新しい文章やるよ。今日から『走れメロン』!」

伊織「メロスよっ!」

真美「ありがとう!」

伊織「はい?」

真美「ナイスツッコミ。先生のボケを拾ってくれて嬉しいよ」

伊織「いや、ボケちゃダメでしょ」

真美「今までは、たかにゃの筆談待ちだったから、みんなも笑うタイミングがずれてたんだよ」

たかにゃ「しじょっ」感謝

伊織「そこまで忠実に設定を考えてたのね…」

真美「さあ、このお話。書いたのは『ださいおさる』」

伊織「怒られるわよっ!」

真美「反省」

伊織「猿まわしかっ!」

こあみ「とかwww」

こまみ「ちーwww」



真美「さ、冗談はこのくらいにして、みんなで読んでいこうか。いおりん、起立」

伊織「…はい」

真美「じゃあ、最初から読んで。真美がハイって言ったら一旦止めてね」

伊織『…メロスは激怒した。必ず、かの邪「ハイ」知暴虐の王』「ストップストップ」

伊織「…まだ文の途中なんだけど」

真美「いおりん。ここのルールに従ってくれたまえ。先生がハイと言ったら一旦止める。オーケー?」

伊織「…わかったわよ」

真美「じゃあ最初から」

伊織『メロスは激怒した。必ず、かの邪』「ハイ、こまみ」

こまみ『ちー』「ハイ、いおりん」

伊織『…ぼ』「ハイ、やよ」

やよ『うー』「ハイ、いおりん」

伊織『…ぎゃ』「ハイ、ちひゃー」

ちひゃー『くっ』「ハイ、いおりん」

伊織『…のお』「ハイ、やよ」

やよ『うー』「ハイ、いおりん」

伊織「嫌よ!もう無理!何なのこの非効率なシステムは!全然進まないじゃない!」

真美「今まではたかにゃが2文字ずつ区切って読んでくれたんだよ。今回は最初のところがあったし、いつもより進んでるっぽいよ」

伊織「だからその忠実な設定なんなのよ! というかそれならアンタが全部読めば良いでしょ!」

真美「なるほど、それだ!」

伊織「へ?」

真美「ありがとう。君のおかげで素晴らしい方法が見つかったよ。感謝するよ」

伊織「何よ、この三文芝居…」

真美「そうと決まれば話は早い。今回は君が読みたまえ」

伊織「…メロスを?どこまで?」

真美「もち、全部っしょ」

伊織「…ふっざけるなーーー!!!」バン!!!

あふぅ「zz…ナノッ!!」ビクッ

ゆきぽ「ぽぇえぇえぇ!!」ギュルギュル

みうらさん「あらぁっ!!」シュンッ

ちびき「びえーん!!」ギャース

いお「きー!!」シュイーン ドカーン


……


P「みんな無事か?」

伊織「ええ、何とか」

真美「みうらさんはわかんないけど、他のぷちは無事っぽいよ」

P「それは良かった。しかし良い絵が録れたな。2人とも、よくやったぞ」

真美「んっふっふ~。そうっしょそうっしょ」

伊織「何が良かったさっぱりわからないんだけど…」

P「さ、じゃあ帰ろうか。ちっちゃん、ぷちをまとめてくれ」

ちっちゃん「めっ…もー!!」

伊織「どうしたの?」

ちっちゃん「もー!もー!」

P「え?はるかさんがいない?」

伊織「…オチが見えたわ」

真美「そだねー。蛇口とか壊れてそうだもんねー」

P「至急、ぷちを連れて建物の外に避難」

真美「ラジャー!!」

はるかさん's「かっか」「かっか」「かっか」「かっか」「かっか」「かっか」「かっか」「おわり」「かっか」「かっか」「かっか」「かっか」「かっか」…