真「ボ、ボクはあなたが好きなんです!!プロデューサー……」

忘れられない人生初めての告白……。

あの時はしどろもどろでプロデューサーの顔も見れなくて…。

そんなボクにあの人は…



P「…………ありがとう」

それだけ。それで終わり。その後軽くボクの頭を撫でておしまい。


真「えっ…。それって…」

 どっち……?

こうしてボクの初めての告白はうやむやなまま終わってしまった。

振られたわけじゃないという自分勝手な解釈と自分の思いは告げれたというちっぽけな自己満足だけを残して……。


でもやっぱり返事は聞きたい…



その後もボクはプロデューサーに告白をし続けた。

それでも毎回返してくれる言葉は同じ…



P「…………ありがとう」


真(また、か…)


結局ボクは一度も返事はもらえていない。

何回告白したかな。…………両手指では数え切れないくらい?

異常だと思う?でも好きな人に告白するのは何も変なことじゃないよ。

好きな人に自分の想いを知ってもらうのはなんだかとっても嬉しいんだ。









伊織「異常よ」

真「え、そうかな」

伊織「あんたも大概だけどあいつも相当ね。ていうか私なら告白をうやむやにする人なんてごめんよ」

真「プロデューサーでも?」

伊織「関係ないわ。まさかあいつがそんな奴だったなんてねー。で、真はそれでもいいの?」

真「……うん、好きだから」

伊織「やっぱり異常よ…。……ん、でも応援してる」








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P「ゴッホ……ゴォッホ……!!」

真「大丈夫ですか?プロデューサー」

P「……頭が痛い」

真「ほんといつもボク達の体調を心配してるくせして自分のことは……もうっ!!」

P「面目ないです……。………あと7回目」

真「何がですか」

P「俺が自分の体をないがしろにしていることを真が怒った回数」

真「……何数えてるんですか」

P「一日中ベッドで寝ていると暇なんだ。寝ているか真と話しているかだけだからつい………、え~とあれだ、どう?事務所の様子は」

真「……とりあえず律子さんと小鳥さんが大変です」

P「あはは……、  ……えっと、5日目」

真「それは?」

P「真が泊り込みで看病してくれて5日目」

真「………。  14回目のボクの作るおかゆ食べますかプロデューサー?」

P「おかゆだけ生活も長いな」

真「わがまま言ったらダメですよプロデューサー。風邪を引いたときはおかゆって相場が…決してボクが料理できないわけじゃ」

P「……なぁ真」

真「今度はなんですか」

P「真はどうして夜通しまで俺の看病してくれるんだ?」



……!!……その質問はなんですかプロデューサー。

……今までボクが何度あなたに思いを伝えてきたと思ってるんですか。

ボクの想いがもしかしたらプロデューサーに届いていなかったのかも知れないという虚しさを感じ、少し涙目になりつつボクはもう言い慣れてしまったフレーズを、



真「………それはボクがあなたのことが好きだからですよ」

P「…………あっ」



………「あっ」?



P「……、……あ、ありがとう」



真「………」



なんだろういまのは。



真「プロデューサー…?」

P「……あれだ。真は俺から風邪を貰わないように」

真「……心配しないでください。ボクは風邪なんてほとんどひいたことないですから」

P「……そうか」


真「それに…」 



    ボクがひきたいのは風邪ではなくてプロデューサーの気なんですよ……






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真「ゴホッ!! ガァッホ!!!」

P「ひいちゃったな真」

真「あれぇ…おかしいなぁ……」

P「だから忠告したのに」

真「面目ないです……、あと6回目ですね」

P「なにが」

真「忠告したのにってプロデューサーが言った回数」

P「なに数えてるんだよ」

真「一日中寝てるだけってほんと暇ですね。それに7日目ですし」

P「………俺が泊り込みで真の看病し始めてからな」

真「お腹がすきました」

P「ん、待ってろ。今1回目のオムライス作るから1回目のオムライス、1回目な。今日の朝はチャーハンだったな1回目の」

真「ぐぅ~…、プロデューサーはいじわるです…」

P「でも風邪をひいてても食欲旺盛だからな真は。作りがいがあるよ」

真「そ、そうですか…?へ、へへ~…。…………。」


頭がぼぅ~とする。この幸せな状況と風邪のせいだろうか……

意識が少し朦朧とするけれどまだこの幸せを感じていたい……


プロデューサー……


   ねぇプロデューサー……


 プロデューサーはどうして……




真「……プロデューサーはどうして夜通しでボクの看病をしてくれるんですか」

P「……えっ?」

真「………、あっ」


今、何を聞いた?


   何を聞いてるんだボクは……


 嫌でもこの前プロデューサーを看病した時のことが頭に浮かぶ…


     ほら……、プロデューサーが困った顔をしているじゃないか……


   ボクのバカ…


         看病してくれたお礼だよ、とか返されたらどうしよう……


  いっそ泣いてしまおうか……


         いいじゃないか、どうせどんな答えが返ってきてもまたいつもの日常に戻るだけ……

      


               ……………………………




               ……いやだよ、  


やっぱり好きって言われたいよプロデューサー……

……お願いだよ





とても長い時が経ったような気がする……


気づいたらボクは俯いてしまっていた……




P「……そうだな、……それはきっと」





P「俺が真のことを好きだから……なんだよな」



 それは。



真「……えっ」



 その言葉は。



真「プロ……デューサー…?」



P「……な、なに」


プロデューサーからボクへの。


真「それって…告白…ですか?」



P「………」(コク


その告白は……。


真「…………、  ヒ、ヒグッ、い、1回目、ですよ…?」






真「プロデューサーがボクに告白してくれた回数……」






プロデューサーからボクへの初めての告白だった。



ボクは暫く泣いた。  それはとても嬉しかったから…


声を震わせながら聞く…


真「プロデューサーは…プロデューサーはいつからボクの好意に気づいてたんですか…」


P「……最初の告白」


そうか…。最初からボクの思いは伝わっていたんだ…。

でも、それならなぜ…


真「どうしてあんな…」

P「怖かったんだ…。プロデューサーとアイドルが付き合うっていうことが俺には…」

真「ボクだって分かってるつもりです…」

P「…真、俺達が出会ったときの約束、覚えてるね?」

真「……ボクをトップアイドルにしてくれる、……できれば可愛い系の」

P「もし俺も真に好意を伝えることでその夢になにかしら影響がでるかもしれないことが俺にはたまらなく怖かった…」

真「……確かにボクの夢はトップアイドルです。でもその前にボクは1人の女の子なんですよ…?」

P「……」

真「ボクだって好きな人に好きって言って貰いたいです…」


P「……そうなんだよな。だから遅くなったけど今日…伝えたんだ…」


真「ボクは…ボクはずっと待っていました…!」


P「俺のせいで真に辛い思いをさせてごめん…」



真「ダメですよプロデューサー……。ごめんじゃないですよ…」


P「えっ」


真「今までボクが何回告白してきたと思ってるんですか…。だから……返してください」




真「何回も好きって言って……返してくださいよ…」




P「……わかった」



そういうとプロデューサーはボクを抱きしめ何度も何度も告白してきたんだ……


P「真、好きだ…。大好きだ…。その黒髪が好きだ…。自分のなりたい姿をしっかりもってる真が好きだ…。誰よりも自分のコンプレックスを曝け出している真が好きだ…。その癖して落ち込むときはメチャクチャ落ち込む真が好きだ…。好きで好きでたまらないんだ…。------------」




あぁ…、気持ちいい。


プロデューサーの告白はまだ続いている……

でももう限界みたい…

また意識が朦朧としてくる…

悔しいなぁ…もっと受け止めてあげたいのに…



ごめんなさい、プロデューサー…、でも最後にこれだけは…、


真「プロデューサー…、ボクも…あなたが…すき…だから……んっ…」


ボクはそのままプロデューサーと1回目の………




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真「おっはようございまーーーーーす!!!」

小鳥「あ、真ちゃん!!風邪はもういいの?」

真「もちろん!これもプロデューサーの看病のおかげですよ!」

小鳥「聞いたところによると夜通し看病してくれたそうで…う、羨ましい…」



伊織「真。  ふふっ、いい顔になったじゃない。その様子だとうまくいったみたいね」

真「うん!!」


律子「はいもしもしプロデューサー殿。はぁ!!また風邪をひいたぁ!?……プロデューサー殿ぉ…勘弁してくださいよぉ」

真「………」

伊織「………あのバカ」

律子「はい…はい…。お大事に…。でもできるだけ早く復帰してくださいね!こっちはもうほんとうに」


真「じゃ、じゃあボクはまた看病にいこっかなぁ~ アハハ…」

伊織「…………、ねぇ真?」

真「な、な~に?」





伊織「病人とのキスはだめだからね」(ニッコリ



真「……ごめんなさい」




                        ~fin~