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春香「はいはいいはいはいはい」
伊織「どうもどうも、いや、本当にありがとうございます」

春香「この道を行けば何処へ向かうのか」
伊織「芸への道は果てしない」

春香「いつか辿り着く安息の地」
伊織「心の庵を目指して」

春香「ハルカなる!」
伊織「イオリ!!」

春香「てなわけでねーーはいどうも~~」
伊織「早速一発ぶちかましてやったわけですけどもどうも」

春香「この時期になるとね、長袖か半袖か、はたまた七分袖かとか悩みますよね」
伊織「そうね朝晩はまだ冷えるからね」

春香「半袖なんてね? アラ、貴方、2分袖なの~? それとも3分~? みたいなね」
伊織「半袖はもう半袖で良いと思いますけどもね、そこは、はい」

春香「伊織なんて、ちょっと何かが解らなくなっちゃって、もう十二単着てきちゃってますからね」
伊織「もう、分とかのライン超越しちゃってますからってバカ、着るわけないでしょ、私はエブリデイ何かしらの記念日か」

春香「そんな季節ですけどもね、伊織さん」
伊織「はいはい」

春香「聴くところによると、って言うか、まぁまぁやらしい話になりますよ皆さん」
伊織「え? 何? 全然解らない、何?」

春香「いやいやいや、私には隠さなくても良いんじゃないかなーって」
伊織「若干のやよい入れてきたのは普通に腹立つけど、何?」

春香「買ったらしいじゃないですかっ」
伊織「え? 最近? 何か買ったかしら?」

春香「扇風機」
伊織「あ……あーー! 買った買った!!」


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春香「あの羽の無いやつ」
伊織「そうそう、あの空洞から風出るやつ買ったんですよ」

春香「どう?」
伊織「どう?」

春香「風出てる?」
伊織「いや、出てるわよね、扇風機だし」

春香「違う、質の話してるの」
伊織「質」

春香「こう……どう?」
伊織「いや、解らないけど」

春香「いやいやwwはははwwいやww」
伊織「何? 気持ち悪いんだけど」

春香「こう、やっぱり風」
伊織「うん」

春香「ふぁーーwwみたいな?」
伊織「う、うん」

春香「それとも……ふぉーー?」
伊織「いや、解らないわよ!! 普通にブオーって感じよ」

春香「ブオー!!!!????」
伊織「いや、解らないわよ!? 春香にしてみればフォーかもしれないけども」

春香「フォーならフォーって言ってもらわないと……ドキドキした、ブオーとかいきなり言うし」
伊織「知らないわよ!! フォーとブオーの違いが私には解らないわよ」


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春香「じゃあ、アレかな? こう、ボタンがあるわけじゃない?」
伊織「まぁねぇ」

春香「丸いわけ?」
伊織「はぁ!?」

春香「違う、一回! 一回ちゃんと聞いて、ちゃんと答えて! 正座で!!」
伊織「いや、何で私だけ正座させられなきゃなのか解らないけども」

春香「で」
伊織「で?」

春香「いやwwwwもうwwやだなぁwwww伊織はもうww」
伊織「やめろその感じ」

春香「丸いのっ?」コショ
伊織「ボタンの丸さがそんなに重要!!??」

春香「いやまぁ、ソコは私だけに教えてくれても構わんでしょ?」
伊織「いや、って言うかリモコンだしね」

春香「リモコン!!!!!!!!!!??????????」
伊織「っっっさいわねぇww」

春香「リモコンってあの!?」
伊織「そうよ、テレビとかのよ」

春香「いや、テレビのとかは良く解らないけども」
伊織「なぜだ!!?? テレビと言えばリモコンだろが!!」

春香「遠くから、こう! 遠赤外線で!!」
伊織「いや、両面こんがり焼くわけじゃ無いからね? まぁよく解らないけど赤外線なんでしょ?」

春香「いや、こんな事聞いて良いのか解らないんだけどさ?」
伊織「うん」

春香「正直な話よ?」
伊織「うん」

春香「どのくらいの距離から赤外線飛ばしてんのっ?」コショ
伊織「いや、そこそんなに重要じゃないでしょ!? 内緒話にする必要も無いのよ、まぁ、椅子からだから……5mくらいかしらね?」

春香「へぇ」
伊織「そこは食いつかないんだ!!?? 解らないわぁ……アンタがどこに反応するかが」


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春香「いや、伊織、もっとさぁwwこうww聞かせて!? あるでしょww? もっとこうwwww」
伊織「だからその感じやめなさいよww動きが気持ち悪いのよww」

春香「機能が!」
伊織「機能」

春香「目くるめく機能が!!」
伊織「まぁ、でもタイマー機能とかそんなもんよ?」

春香「はい出た! タイマー!!!!」
伊織「いや、タイマーって大体の扇風機には付いているんじゃないの?」

春香「何時間刻み?」
伊織「え?」

春香「いやいやwwえ? じゃなくてww何時間刻みなのってwwww」
伊織「いや、1分刻みよ」

春香「1分!!!!!!!!!!??????????」
伊織「だからウルサイわよww」

春香「他には、こう、他の機能」
伊織「えーー? あ、リズム」

春香「リズム?」
伊織「こう、人の状況によって、シチュエーションによって、例えば寝るときとかにはこう風量が自動的に心地よく変化してくれるのよ」

春香「それは何か気持ち悪いけども、他には?」
伊織「なぜだ!!?? 気持ち悪く無いよ! むしろ人にやさしいよ!!」

春香「首振りは?」コショ
伊織「普通にあるわよ」

春香「おお……首振り……あるのかwwおお……ww」
伊織「あるでしょww!? 何なの!? その狼狽え方はww」

春香「何度?」
伊織「度?」

春香「こう、首がどの程度回るのかって事wwww解るでしょww??」
伊織「ああ、あの扇風機は円柱状なわけじゃない? だから360度回るのよ」

春香「はははwwwwそれは流石に嘘wwww」
伊織「何でよ!!?? その嘘つく必要どこにあんのよ!!??」


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春香「やっぱり軽い催し物はしたわけ?」
伊織「え?」

春香「え? ってwwいやwwだから、解るでしょ?」
伊織「え? どう言う事?」

春香「扇風機が来たわけだからさ?」
伊織「うん」

春香「その、ウェルカムパーティ的な感じの事をさ?」
伊織「しないわよね!?」

春香「してないの!!!!????」
伊織「いや、しないでしょ普通」

春香「それは、ほら、アレだよ、向こうの親御さんのメンツ的な事もあるんだからさ?」
伊織「扇風機の親御さんって何だよ!? メーカーか!?」

春香「それは不義理を働いてるよ? 伊織は」
伊織「解ったわよ、じゃあ今日帰ったら私と扇風機だけの小さなパーティーでも開く事にするわよ」

春香「ハワイで?」
伊織「挙式なの!!?? 二人だけのウエディング的な事では無いのよ」

春香「そっかー、伊織も扇風機買ったかー」
伊織「まぁ、物珍しかったと言うのもあるけど、家って結構空調は弱いから、場所によっては暑いのよ」

春香「じゃあさ? もしも良ければなんだけど」
伊織「見せてあげるわよ? 今度家にいらっしゃいな」

春香「伊織がその扇風機との子供産んだら私に頂戴?」
伊織「やめさせてもらうわ」


春香「どうも! ありがとうございましたー!」
伊織「どうも! ありがとうございましたー!」



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律子「…………ついにライブの話一言もしなくなっちゃったよっ!!!!!!!!」