やよい「高槻やよいでーっすぅ!」 

律子「秋月律子です」 

やよい「2人合わせて」 

やよい&律子「やよりつです!」 

やよい「律子さん!」

律子「なぁに、やよい?」

やよい「とつぜんですけど私、小学校の先生になりたいですー!」

律子「あら、いいんじゃない?やよいに似合いそう」

やよい「ホントですかぁ?」

律子「ええ。生徒の人気者になりそうね、やよい先生」

やよい「えへへー」

律子「じゃあ私が生徒の役やるから、先生の練習してみる?」

やよい「はい、やってみます!うっうー!」

律子「 せんせーせんせー!」

やよい「あら、どうしたの律子ちゃん」

律子「お墓って非課税ですか?」

やよい「ちょっと待ってほしいかなーって」

律子「なぁに?」

やよい「何歳ですか?」

律子「幼いころ両親を亡くし強く成らざるをえなかった9歳」

やよい「その設定いらないかなーって」

律子「ディティールよディティール」

やよい「あと、9歳はじゅうぶん幼いですから」

律子「どこかの国では9歳で銃を持たされ……」

やよい「重いです!」

律子「最近の銃は軽いのよ?」

やよい「銃の話じゃないです!全体的なアレコレです!」

律子「仕方ないわねぇ。せんせーせんせー!」

やよい「どうしたの律子ちゃん?」

律子「せんせーは彼氏いるんですか?」

やよい「あらっ。律子ちゃんは早熟だねぇ」

律子「チューとかしちゃうんですかぁ?」

やよい「チューというのが愛と情熱と期待を込めた口づけのことを指すのならば、それはイエスかな、ふふ」

律子「何言ってんの?あんた何言ってんの?」

やよい「何がですかぁ?」

律子「そこは上手いことかわしなさいよ!相手は9歳なんだから!」

やよい「最近ご無沙汰かな」

律子「言い方!気を付けて!」

やよい「はい。ねぇ、律子ちゃん?」

律子「なぁに、やよい先生」

やよい「こんどの父兄参観だけど、お父さんは大丈夫かな?」

律子「…お父さん、あんまりおウチにいないから……」

やよい「そ、そうなんだ…お父さん、お仕事は何をしてるの?」

律子「ヤンキースでショート守ってます」

やよい「違うよね。それはぜったいウソかなーって」

律子「じゃあ将棋連盟で理事してます」

やよい「じゃあの意味が分かりません!」

律子「9歳児にもいろいろあるのよ……」

やよい「ため息ついてゴマかそうとしてもダメですー!」

律子「せんせーせんせー!」

やよい「なぁに、律子ちゃん」

律子「お母さんがね、やよい先生は可愛いねって」

やよい「あら。うふふ…お母さんにありがとうって言っておいてね」

律子「大人になったら、私もやよい先生みたいに可愛くなれますか?」

やよい「まず1000万円ほど貯めます」

律子「待って待って待って。何?それで何するつもり?」

やよい「こっそり韓国に行きます」

律子「あー、やるのね、全体的にこう、やるのね」

やよい「でも、私の心までは変えられなかった……」

律子「ため息ついてゴマかそうとしてもダメだから!」

やよい「はい。ねぇ律子ちゃん?」

律子「なぁに、やよい先生?」

やよい「最近忘れ物が多いよ?気を付けてね」

律子「ごめんなさい……」

やよい「前の日に持っていくものをチェックしとくといいかも」

律子「はい!鉛筆と消ゴムとノートと……」

やよい「そうそう」

律子「あなたがつけたキスマークと……」

やよい「消して!それは頑張って消してきて!」

律子「そしてあなたが噛んだ小指の痛み……」

やよい「具体的すぎますから!」

律子「せんせーせんせー!」

やよい「なぁに?」

律子「小鳥さんが仕事してくれません」

やよい「パソコン取り上げなさい!律子ちゃん」

律子「なぁに?」

やよい「給食費が払えないです……」

律子「はい、ノーマルコミュニケーション!せんせーせんせー!」

やよい「なぁに?」

千早「胸が大きいと肩が凝るわね……」

やよい「無いです!いろいろと!」

千早「……」

律子「どっから出てきたのよアンタ!」

千早「そろそろオチつけるようにと、プロデューサーが」

やよりつ「無いです!」

千早「お後がよろしいようで……」

お し ま い