あずさ「ブーゲンビリアです、よろしくどうぞ~」

真「って言うかなんでこのコンビ名なんです?」

あずさ「ブーゲンビリアの花言葉は「情熱」と「魅力」なんです~」

真「あー、なるほどね。まぁ花言葉って諸説ありますけどね」

あずさ「私の「魅力」と私の「情熱」を込めて命名しました~」

真「あー、ボクのことノータッチですか、そーですか」


…… ※ ……


あずさ「それよりね、真ちゃん」

真「なんですかあずささん。

あずさ「私ね、この間引越ししたのよ~」

真「ほー。それはそれは」

あずさ「お蕎麦が美味しくってね~」

真「引越しそばの話はもっとあとでよくないですか?」

あずさ「ローソンのとろろそばだったんですけど~」

真「コンビニじゃないですか。そんな推すほど美味しいとは思えないです」

あずさ「この話続けてもいいかしら?」

真「続けて良いですから、引越ししようとした経緯から教えてください?」


…… ※ ……

あずさ「短大の頃からずっと、同じマンションに住んでたのよ」

真「あー、そう言えばずっと一人暮らしでしたっけ」

あずさ「でも、やっぱりそろそろ新しいおうちも良いわね、って思ってね」

真「気分転換にはなりますよね」

あずさ「前のおうちは、駅から迷わず帰れるようになりましたし」

真「いや、それ引越ししないほうが良くないですか? 明らかに良いですよね?」

あずさ「やっぱり新しい刺激がないと、アイドルとしてダメだと思ったの」

真「その刺激ってアイドルに必要なものですか?」

あずさ「そんなわけで新しいマンションを探してたら、たまたま良いのが有ってね~」

真「おー、それはなによりじゃないですか」

あずさ「前の家から3軒隣だったの~」

真「完全に目と鼻の先ですよね」

あずさ「それまで1LDKで、ちょっと手狭感も有ったから~」

真「おや、じゃあ一気に3LDKくらいになった感じですか?」

あずさ「ワンルームに」

真「確実に狭くなってますよね?」


…… ※ ……


あずさ「あとペット可の物件だったの~」

真「あずささんイヌ飼ってませんでしたっけ? 今までどうしてたんですか?」

あずさ「そう言えば時々言われたわね。『三浦さんイヌ飼ってませんか?』って」

真「完全にバレてるじゃないですか」

あずさ「もちろん飼ってません、って言い張ったわよ~」

真「民事で訴えられたら負けますよ?」

あずさ「そんなわけで引越しの荷物を運び出したら、家がガランとするじゃない?」

真「あー、なんかこう、引越してきた頃の思い出とかが胸を過ぎりますね」

あずさ「それが何にも覚えてなかったのよね~」

真「あずささんの人生は、瞬間と瞬間の連続でできてるんですか?」


…… ※ ……


あずさ「運び出したあとは、新居にれっつらごー♪ なわけじゃない?」

真「れっつらごー♪ はどうかと思います」

あずさ「それでね、私、新居に荷物が来るのを待ってたのよ」

真「わざわざトラックに積んだんですか? 3軒先で?」

あずさ「それが待てど暮らせど、いつまで経っても荷物が来ないの」

真「3軒先なのに?」

あずさ「そしたら私、元のお家でずっと待ってたのよ~」

真「そりゃ荷物来ませんよ。どうすれば3軒先に辿り着けないんですか?」

あずさ「運送屋さんから、えらく怒られたわね~」

真「誰だって怒りますよ。ボクだって怒ります」


…… ※ ……


あずさ「一緒にトラックに乗っていけば良かったって後悔したわ~」

真「ああ、ボクも今気付きました。なんで歩いて行ったんです?」

あずさ「さすがにトラックの荷台に乗るのはちょっとね~」

真「助手席借りればいいじゃないですか。なんで荷台に乗ろうとするんですか」

あずさ「それだと運送屋さんが乗れなくなっちゃうから~」

真「優しさが丸っきり仇になりましたね」

あずさ「でもねぇ、一つ困ったことが有るのよね~」

真「ほう? それまたいったい?」

あずさ「新居に帰れないのよ~」

真「前の家と大して変わらないのに?」

あずさ「どうしても前のお家に辿り着いちゃうの。不思議よね~」

真「そこから新居まですぐでしょう。なんで帰れないんですか。シャケなんですか。
  むしろ、なんで引越ししちゃったんですか」

あずさ「それで引越しそばがね~」

真「引越しそばどうでも良いです。まず目の前の問題を片付けましょう」

あずさ「真ちゃん、どうしたら良いと思う?」

真「ボクに解決を求めるんですか? もう事務所に住んだらいいじゃないですか」

あずさ「事務所って、お家賃は月いくらかしら~」

真「本気にしないでください。もういいです」

あずまこ「「ありがとうございましたー」」