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春香「いやはやいやはやいやはや」
伊織「どうもどうも、本当ありがとうございます」

春香「ハルカなるイオリですよ、ハルカなるイーオーリーっ!!」
伊織「結構忘れ去られていますけどね、こうやって二回続けて言うのがね、春香の特徴でしてね、ええ」

春香「いやーもう頑張っていかないとですね」
伊織「いや、本当にもう頑張りましょう」

春香「伊織なんてね、もう、オデコツヤッツヤですから、今日の日のために」
伊織「私のオデコはまぁ、常にツヤッツヤな所はありますけどもね、はい」

春香「こうすると、キュッってなりますから」ググググ
伊織「痛い痛い痛い痛い!!!! ならないわよ!!」

春香「そんな訳でね~頑張っていきましょう本当に」
伊織「そうですね~」

春香「リボン! ボン!! ボン!!」
伊織「え?」

春香「なんてね~~はい、やってきますよ~~」
伊織「いや、困るんですよ、予定にない事急に大声でやられたら」

春香「流行語狙っていきますからね~」
伊織「リボンボンボンで? 絶対無理だと思いますけどもはい」

春香「リボン! ボン! ボボン!!」
伊織「いや、少し変えた所で同じなんですよ、流行らないですからね? それ」


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春香「まぁ、私共ね、今はこんな漫才なんてやらせて頂いていますけども」
伊織「そうですね」

春香「本職はどちらかと言うとアイドルでして」
伊織「いや、ギリギリでアイドル側みたいな言い方されたら困るんですよ」

春香「アイドルなんて、ちょっとした憧れの職業みたいな所があるじゃないですか」
伊織「まぁまぁやらしい話ですけどもね」

春香「伊織は憧れの職業と言えば、他に何が思い浮かびます?」
伊織「子供の憧れと言えば今は、アレ、公務員とかが人気みたいですね」

春香「まぁね~~ご時世ではありますが、子供って言うのはもうちょっと夢のある感じが良いんじゃないかな? とね」
伊織「公務員も立派なご職業ですけどもね、ちょっと子供らしさみたいのは無いかもしれませんね

春香「そんな私も夢を叶えてアイドルやらせて頂いていますよ」
伊織「いやぁ、本当にありがとうございます」

春香「まぁそんな私ももう一つ夢がありましてね」
伊織「アラ、初耳ですけども」

春香「スチュワーデス」
伊織「あーーーー!! 女の子の憧れですね!!」

春香「3大憧れの一つですよね」
伊織「あと二つは何でしたか」

春香「スチュワーデス、エレベーターガール、コールガールですよ」
伊織「2番目は古いし子供が3番目に憧れ抱いてたら日本終わってるわ!!!!」

春香「そんな訳でね、ここで憧れのスチュワーデスを一つやってみたいなと」
伊織「じゃあ、私、お客様やりますから」


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春香「ン~~……アーハン?」
伊織「はい?」

春香「アー……パードゥン?」
伊織「いや、私、何もまだ言ってないですけども」

春香「アー……ランチタイム!」
伊織「下手かww!! 何で国際便にした!!」

春香「ン~~……パ~ン? オア ブレ~ッド?」
伊織「何が来るか想像もつかねぇよ!! ライスオアパンとかでしょ!? その前に普通聞くのはメインだけども!!」

春香「アー……スプーン? オア レンゲー?」
伊織「何を食わすんだよ!? どっちが食いやすいかはそれ次第でしょう!? むしろどっちももってこいよ!!」

春香「ソ↑バ↓」
伊織「じゃあ箸だよ!! それかフォークだよ!! なんで引っ掛けられない奴で食わそうとしてんだよ!」

春香「ソ↓バ↓……」
伊織「どうした!? 何でテンション下がったんだよ!?」

春香「ドリンク!」
伊織「あーはいはい」

春香「コーラ? オア ペプシ?」
伊織「蕎麦食わすんでしょ!? 何でそんな球種少ないんだよ!? どっちかで良いでしょそのジャンルは」

春香「もしくは~」
伊織「もういいよ!! 日本語でやれよww!!」

春香「ジャバチップフラペチーノ~?」
伊織「合ってたまるか!! 何でそんな甘さの暴力なの持ってきた!」

春香「キツイ、国内線で良い?」
伊織「いや、国内線でも英語は必須だけれども、まぁ、良いよww」

春香「じゃあ日本語でやりますので」
伊織「私も日本のお客様で」


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春香「何かお困りでしょうか?お客様」
伊織「あー、ちょっと空調が効きすぎていてね?」

春香「はい」
伊織「何かかけるものあるかしら?」

春香「わたくしめのこの上着でよろしければ」ファサァ
伊織「いや違うのよ、そのイケメン的対応はこの場では要らないの」

春香「空調が効きすぎている」
伊織「すみません、私ちょっと冷え性でね、他の方は丁度良いとは思うんだけれども」

春香「冷え性でしたか、それは本当に気付きませんで申し訳ございません」
伊織「謝るのはこっちの方だから気にしないで本当」

春香「私の愛用の漢方を少しお分けしますね?」コショ
伊織「んーー!! スパンが長い!! 徐々に解決していきましょうね? 的な感じじゃないのよ」

春香「寒いと言う事ですね?」
伊織「そうね、なにか膝にかけるものがあるとうれしいわね」

春香「膝だとしますと、このコースターがよろしいかと」
伊織「プロテクター的な物探してるわけじゃ無いのよ!! 寒いのに何が悲しくて両ひざにコースター乗せなきゃなんないのよ!!」

春香「お膝元に統べる人材をお探しとのことで」
伊織「何でそんな大事な人材をスチュワーデスさんに斡旋お願いしてんだ私は!! 寒いの!! 膝が!!」

春香「お客様!? お客様の中でひざかけ!!?? ひざかけをお持ちのお客様は!!??」
伊織「他人から借りるなら要らねぇよ!! そんなのも用意していないわけ!? この飛行機は」

春香「あいにくですが、お客様用か、犬用かしか無いので」
伊織「あるよ!! あったじゃん!? 私は何だと思われてたわけ!!?? 犬用すらあるのに!?」

春香「では目分量でおかけさせて頂きます」
伊織「やだよ! 調味料的な何かが来る恐れがあるよその言い方!! 普通にお客様用ひざかけ持ってきて!?」


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春香「それよりお客様、長旅、退屈ではありませんか?」
伊織「それよりって……まぁ良いわよ、そうね、国内線だからそうでもないけども」

春香「手前みそでお恥ずかしい話ですが」
伊織「何? 何か芸でも見せてくれるのかしら?」

春香「わたくし、自筆で4コマ漫画なぞ嗜んでおりまして」
伊織「あら、それは是非とも見せて頂きたい所ね」

春香「飛行機のキャラクターが主役の、その、まぁ、ゆるキャラ風のデフォルメ漫画なのですが」
伊織「いや、好きよ? そう言うの、お願いしたいわ」

春香「小冊子形式になっておりまして、旅のお供になれば幸いです」
伊織「楽しみだわ」

春香「それでは、自分で言うのもなんですが自信作です【墜落クン】です」
伊織「嫌だよ!! 何で飛行機扱う商売なのに【墜落クン】って名前つけちゃったよ!?」

春香「あるあるネタ満載でございます」
伊織「それはそれで嫌だよ!! 墜落クンのネタにあるある満載は絶対嫌だよ!!」

春香「映画チャンネルの765チャンネルが特別チャンネルでして」
伊織「あー、私飛行機で映画みるのって好きなのよね」

春香「機長室のLIVE映像が流れております」
伊織「へー! 面白い試みね、操縦席からの景色とか見てみたかったのよ」

春香「それでは呼んでみましょう、機長~! 空ジロー!!」
伊織「何で空ジローそこに居るんだよ! 雲の下の天気のために下界に待機しときなさいよ!!」

春香「丁度今、機長がお休みの時間ですので副操縦士のペッパー君が運転しているところですね」
伊織「怖い怖い!! そんな簡単なお仕事じゃないでしょ!? ペッパー君で代替出来るの!?」

春香「もう、わたくし共も正直ヒヤッヒヤで、本当あの感情の無い顔で「もうダメです」とか言われそうでヒヤッヒヤで」
伊織「もうやめてちょうだい! 他にお勧めチャンネルは無いの!?」

春香「346チャンネルで【爆笑! 飛行機墜落の瞬間!】が放送中ですが」
伊織「笑えねぇよ!!!!」


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伊織「もう、ちょっと貴女さっきからいい加減にしてくださる!?」
春香「はい」

伊織「さっきから何一つこっちの要望聞いて下さらないし」
春香「すみません」

伊織「謝って許されることじゃないのよ!? 貴女、自分のご職業の重要性解っている!?」
春香「あ、お客様」

伊織「何よ!?」
春香「ひざかけでございます」
伊織「遅いよ!! 何だその遅れてくる優しさ!? 戸惑うわ!!」

春香「しかしですねお客様」
伊織「何よ」

春香「わたくし、子供の頃の夢を叶えてこうして今スチュワーデスやらせて頂いているのですが」
伊織「うん」

春香「こう、お客様に怒られる事が多いとですね」
伊織「ええ」

春香「公務員に、なりたかった」
伊織「もういいよ」


春香「どうも! ありがとうございましたー!」
伊織「どうも! ありがとうございましたー!」



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