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春香「どうも~~! 島村卯月です~!!」
伊織「いや、天海春香なんですけどねアナタは」

春香「いや~~~~いやいやいやいや」
伊織「どうもどうも」

春香「と言う訳でね~~本当、1回ちゃんとしよっ!? 伊織!!」
伊織「完全に私のセリフなんだけどね~はい、それは」

春香「まぁまぁ、そんな訳でね、ハルカなるイオリな訳ですけどもはい」
伊織「どうも、本当にありがとうございます」

春香「頑張っていきましょう、ええ、本当に」
伊織「それはもう本当に頑張りましょうね」

春香「毎度毎度突然な話で申し訳ないんですけどもね」
伊織「いやいや、春香の話はいつも突然だよ、ラブストーリーか! ってくらいね」

春香「まぁね、ちょっと何言ってんだか解らないんですけどね~はい」
伊織「そこはアンタが私を助ける所でしょ? まぁ、すまなかったとは思っているわよ」

春香「私共の商売、ちょっと時間との闘いみたいな所がありまして」
伊織「そうねぇ、スケジュールは結構カツカツでぶち込まれていいますよね」

春香「タクシーなんて利用する事もまぁまぁあるわけですよ」
伊織「あーありますねぇ」

春香「伊織は、こう、タクシーの運転手さんとはどう?」
伊織「あーちょっとああ言う所でお喋りって言うのは苦手ですねぇ」

春香「実は私も」
伊織「ウソだろ、絶対得意だよ、春香の方から話しかけるレベルだよきっと」

春香「でもね我々もこういう事やらせて頂いているからにはね」
伊織「はい」

春香「普段のそう言う場面でこそ! 軽快なトークで笑いを頂く事も大切かと思うんですね」
伊織「いやぁ、移動の時くらい心静かにしたいわよ? 私は」

春香「訓練しよ」
伊織「訓練」

春香「私が運転手やるから」
伊織「私がお客さんね」


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春香「ブオーン」
伊織「ヘイタクシー!」

春香「キキーーーードンッ!!」
伊織「殺すな!! いきなりバカか!!」

春香「ガチャ」
伊織「はい、失礼しますよ」

春香「どちらから?」
伊織「ああ、ちょっと世田谷の方からってバカ! 私の出身聞いてどうすんの!?」

春香「どちらまで?」
伊織「765プロってご存知かしら?」

春香「ああ、有名ですよ」
伊織「あら、ちょっと嬉しいわね」

春香「あの何人も死んだ殺したで有名な廃ビルの」
伊織「違うわよ!? 一階では食堂もやってんのよ!?」

春香「そちらまでで?」
伊織「はい、お願いします」

春香「覚悟はよろしいでしょうか?」
伊織「怖い怖い! 何その確認!?」

春香「閉まる~ドアに~ご注意ください~」
伊織「電車? 電車だったかしら? コレ」

春香「最短のルートで行きます?」
伊織「アラ、そんなのが有るの?」

春香「早いですよ~」
伊織「是非それでお願いしたいわね」

春香「低く見積もって70%くらいの確立で事故りますけども」
伊織「事故率0%のルートでお願いできます? かなりの実績たたき出してっけどそのルート」

春香「出発します」
伊織「安全運転でお願いね」

春香「それは御客様の態度次第かなーって」
伊織「なぜだ!? 誰にでも平等に接しろ!!」

春香「止まる時はお手元のボタンでお願いします」
伊織「アラ、こんなのがあるのね」

春香「コレを押すと私に強めの低周波がかかりますので」
伊織「今すぐこのシステムを廃止しろ! 危ねぇよこんなの!!」


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春香「お客さん、シートベルトお願いします」
伊織「あ、すみませんね」

春香「ちょっとベタついてますけども」
伊織「なぜだ!!?? 気持ち悪いよこの車」

春香「じゃあ前の車追いますね~」
伊織「オーダーしてねぇよ! さっきの目的地のくだりどこいったよ!!」

春香「安全運転で行きます~」
伊織「はい、お願いね」

春香「ブーーーン」
伊織「……」

春香「ンーーーーーー」
伊織「……」

春香「ンーーーーーヒィィイイイーーーーーーー……」
伊織「飛ぶの!? ねぇ飛ぶのこの車!!?? 飛行機のジェットエンジンみたいな音出てっけど!?」

春香「ブーン」
伊織「……」

春香「アレ? お客さんそう言えばアレ?」
伊織「あ」

春香「もしかして? アレ? アレレ~?」
伊織「いやいや、まぁまぁ」

春香「いや~~芸能人の方ですよね~?」
伊織「いやいや、まぁまぁ、本当に」

春香「いやぁ、なんて言いましたっけ、あの~……あ、アレだ」
伊織「いや、知って頂けているのは光栄ですけどもね」

春香「池上彰さん!」
伊織「男女!! 声!! 察しろ!! 最低限のライン!!」

春香「いやぁ、お客さん特徴的な頭髪してるから」
伊織「デコな!? デコだけな!? どんだけ範囲狭いルームミラーから見てんのよ!!」

春香「いやいやwwwはははww解りますよ、水瀬伊織ちゃんでしょ?」
伊織「まぁ、はい、そうですけども」

春香「いやぁ、緊張するなぁ」
伊織「そんな大した者じゃあないですよ」

春香「いやね? 私の娘もちょうど貴女くらいでして」
伊織「あら」

春香「ちょうどこの前つかまり立ち出来る様になりまして」
伊織「お前の眼には私はどう見えてんだ!? タクシー乗れんの!? オタクの娘ぇ!」


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春香「やっぱり私もね、こう言った商売してますと、色々乗せさせてもらってますけどね」
伊織「芸能人の方々タクシー良く使いますものね」

春香「お客さんのような器量良しには中々出会えませんよ」
伊織「いや、やめてください///そんな恥ずかしい///」

春香「私の記憶の中では一人だけかなぁ、お客さんに匹敵するのは」
伊織「へえ」

春香「聞きたいです?」
伊織「いや……まぁ、まぁまぁねww? そりゃあねぇww?」

春香「でしょーーwwww」
伊織「いや、教えてくださいよ、気になりますってそんな言い方されたらーww」

春香「ちょうど1年くらい前乗せたんですけどね?」
伊織「はいはい、1年前に」

春香「池上彰さんを」
伊織「オマエはビジュアルのバロメーターココ(デコ)だけか!!??」

春香「いや、でも、本当に自慢しちゃおう、お客さん乗せた事」
伊織「いやいや、本当に、まだまだ頑張らなきゃいけない存在ですよ、私なんか」

春香「娘に」
伊織「まだ解らねぇよ!!?? つかまり立ちし始めたばかりなんでしょ!!??」

春香「そう言えば知ってます? お客さん、この道」
伊織「え?」

春香「いや、運転手連中にとっては有名な話なんですけどね?」
伊織「え? いや、もしかして怖い話系ですか?」

春香「本当、信じられない話なんですけど……」
伊織「いやだわ、怖い……」

春香「この道ってね? 実はね……」
伊織「…………っ」ゴクリ

春香「三車線なんですよぉ……」
伊織「見たまんま!!!!!!!! 運転手連中とか問わず!!!!!!!」


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春香「そう言えばね、本当に恥ずかしい話なんですけども」
伊織「あ、はい」

春香「家の事務所ね? その~~皆さんのファンが多くてですね?」
伊織「じゃあ恥ずかしく無いよ!? 誇って!? 乗せてんだからさ!?」

春香「皆で行きましたよ~~サイリウムもって」
伊織「ええ!? やだ、嬉しい!!」

春香「凄く興奮しましたね!!」
伊織「楽しんで貰えたなら何よりですよ!!」

春香「ほら! アレ!! 御馴染みのアレですよ!!」
伊織「いや、私達のステージ御馴染みが結構あるからなぁ~~」

春香「解り易く教えてくれる」
伊織「春香とか亜美真美の前節かしら」

春香「この前はアレだったな~~アベノミクスの話を改めて! みたいな」
伊織「だからソレは池上彰な!!!!???? 世界一解り易いなんちゃららな!!??」

春香「いや~~お客さん面白いな~~ww」
伊織「困るなぁ~~この運転手さん困るなぁ~~」

春香「も~~ラジオ聞いちゃおう」
伊織「面白くないのね!? 私とのトークは面白くないわけね!?」

春香「あ~お客さん、新しい世界へ~♪ お客さんはやっぱり フフフフンフンフンフフ~~♪ アレな 一人じゃ~♪」
伊織「集中して!!?? 私かラジオかどっちかに!! それよりも運転に!!!!」

春香「そろそろですよ~」
伊織「今どの辺かしら?」

春香「いや、何言ってんだか良く解らないですけども」
伊織「不安だよ!! じゃあ何でそろそろだって解んだ!!」

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春香「ブーーン……キキーードンッ」
伊織「当てて止めんな!」

春香「はい、到着しました」
伊織「ありがとうございます」

春香「天井開いて座席飛び出しますんでちょっと待って下さいね~」
伊織「嫌だよ!!?? 何でそんな脱出装置的結末!?」

春香「あーー!!」
伊織「え? え?」

春香「あー……ポカしたーー……」
伊織「え? どうしました? え?」

春香「メーター回すの忘れてましたわ~~……」
伊織「あ、じゃあ、その……大体このくらいだなって金額お支払しますよ?」

春香「いやぁ、すみませんお客さん」
伊藤「そんなそんな」

春香「じゃあ7億飛んで1780円になりまーす」
伊織「ふてぶてしいとはこの事だよ!! どこ通って7億計上された!?」

春香「いや、お客さん、コレはね、こっちの責任ですから、頂けませんよそれは」
伊織「あら、じゃあ、初乗り運賃くらいはせめて」

春香「ですので、そこはキッチリ元の場所に送り届けます」
伊織「何でだよ!!!! 嫌だよ! ココで下してくれよ!!」

春香「NHKで良いんでしたっけ?」
伊織「出発もNHKじゃないよ!! 何だその判断!?」

春香「アレ? 局アナでしたよね?」
伊織「だからそれは池上彰な!! 今はフリーだよ!!!! もういいよ!!!!!!」



春香「どうも! ありがとうございましたー!」
伊織「どうも! ありがとうございましたー!」




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