雪歩「ね、突然歌い出しましたけれども、どうしました真ちゃん? 暑さでネジが焼け切れましたか?」

真「地味に辛辣ですけれども。いやね、めっちゃホリデーってどんだけすごいホリデーなのかなって」

雪歩「と言いますと?」

真「いや今全部言ったよ! 強いて言うならめっちゃホリデーの前にいえーーー!!! ってついちゃうくらいすごいのかなと」

雪歩「なるほど、めっちゃホリデーとはどのくらいすごいのか、と」

真「そうそう」

雪歩「つまりこのトリビア、こういう事になります!」

真「違う、待って、そうじゃない雪歩」

雪歩「え?」

真「そんな小首をかしげながら全力で分からなさをアピールしないでよ」

雪歩「と言いますと?」

真「いや、うん、だからね。トリビアは一切関係ないし、僕が気になってるのはめっちゃホリデーがどんだけすごいホリデーなのかっていう」

雪歩「なるほど」

真「具体的にはどのホリデーがめっちゃホリデーに該当するのかを知りたい」

雪歩「海の日じゃない?」

真「え?」

雪歩「夏希望とかサマータイムとか水着とか夏感てんこ盛りだから、夏の祝日と言えば海の日でしょう?」

真「うん、分かるよ。分かる。そうなんだけど、もうちょっと何か試行錯誤的な流れをね、出したかったな」

雪歩「と、言いますと?」

真「いや、つまりね。正解に到達するまでの過程をもっと大事にしたいというかさ」

雪歩「真ちゃん」

真「はい」

雪歩「戦場では甘っちょろい事を言ってる人から死んでいくんだよ?」

真「物騒! 戦場にいないし。演芸ホールのステージの上だし」

雪歩「アイドルがしのぎを削るステージの上は~?」

二人「「戦場!!」」

真「なんだこの流れは! 戦場とか関係ないから!」

雪歩「と、言いますと?」

真「それやめてくれる!? 直前で全部言ってるのにもう一回言わないといけないから!!」

雪歩「つまり?」

真「別のワードにしてもダメ!」

雪歩「回り道は大事だけど、私達がアイドルとしていられる時間は長くは無い」

真「…」

雪歩「ね?」

真「いや全然わかんないよ!!!!」

雪歩「もういいよ! やめさせてもらいますぅ!!」

真「強引か!!」

雪歩「他所の事務所の曲名を出さないでいただけます?」

真「出してないよ! Yeah!!めっちゃホリデーくらいしか出してないよ! だからめっちゃホリデーってなんだよ!!」

雪歩「海の日」

真「だからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! その過程をぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

雪歩「と、言いますと?」

真「もういいよ!!!」

二人「「どうも、ありがとうございました~~!!」」