P「ただいま、戻りましたよっとっと」ウィー、ヒック

小鳥「プロデューサーさん。おかえりなさい……って。だいぶ酔ってますね」

P「音無さん。まだいらしたんですか」

小鳥「ええ、仕事が溜まっちゃってまして」

P「それにしてもまったく、あの制作会社の社長……。たらふく飲まされましたよ」

小鳥「お付き合い、お疲れ様です……。でも可愛い子のいるお店とかで役得だったんじゃないですか?」クスッ

P「え、いや……ハハハ」タラー

小鳥「あ、ちょっと待って下さいね。卵酒……とかは無理ですけど、酔い覚ましのスープでも作りますね」ガタリ

P「ありがとうございます」ドサリ

小鳥「無理に事務所に戻ってこなくても、直帰でよかったのに」カリカリ、シュボッ

P「そうもいきませんよ。みんなも頑張っているし、俺も踏ん張らなきゃ」

小鳥「あまり、根を詰めないでください。プロデューサーさん」

P「そういう音無さんも気をつけてくださいよ。音無さんに何かあったら765プロはおしまいですからね」

小鳥「はいはい。妄想の時間は控えめにします」

P「お、何かいい匂いが……」

小鳥「小鳥特製酔い覚ましスープですよ。かなり濃い味なので覚悟してくださいね」

P「へー。凄そうですね」

小鳥「まあ、事務所のありあわせの材料なので、ちょっと単純なものですけどね」

P「音無さんの家にいけば、酔っ払った時にいつもそのスープ飲めるんですね……」

小鳥「なっ……。ななな、何を言ってるんですか! プロデューサーさん! だ、だいぶ酔ってますねまったく若い子のいるお店てハメを外し過ぎたんじゃない ですか年上の女性をからかうなんて趣味が悪すぎますそもそもそうやっていつも思わせぶりなこと言うからうちの他の女の子たちも勘違いするんですよいや私は勘違い しているわけじゃないんですよでもそういうこと言われて嬉しくないといえば嘘になりますし私もそろそろいい人をみつけたいしプロデューサーさんの気持ちと いうかそういうのもちょっと気になったりしますし今日も仕事は残ってたんですけどプロデューサーさんが帰ってくるかもとか思ってちょっと期待してたりなん か……」ハッ!

小鳥「あ、何言ってるの私……ぷっ、プロデューサーさん今言ったことは……」

P「Zzz……」

小鳥「……」

小鳥「フッ。まったくこの人は。お疲れ様です。スープ熱めにしときましたから」コトリ

小鳥「さーて、もうひと仕事しますか!」ウーン



俺が目覚めた時、ちょっとぬるくなったスープと、音無さんの書き置きがあった。
スープはとても濃く、やさしい味がした。