10年後m@s



プルルルルル ガチャ


小鳥「お電話ありがとうございます、765プロダクション、音無でございます」


P「お久しぶりです、音無さん」


小鳥「えっ?…この声…まさか!プロデューサーさん!?」


P「あはは、その呼ばれ方、懐かしいですね」


小鳥「あらっ!嫌だ、私ったら…もう」


P「今でもそう言ってくれて嬉しいですよ、音無さん」


小鳥「それにしてもお久しぶりです、帰国なさってたんですね」


P「ええ、あっちでの仕事が一段落したので短い時間ですが、10年振りに日本に帰って来ました」


小鳥「またすぐに戻られるんですか?」


P「ええ、明日にはまた渡米します」


小鳥「それじゃゆっくりお話も出来ませんね」


P「本当はそちらへ遊びに行きたかったんですけどね、10年で皆がどう変わったか見てみたかったです」


小鳥「実際10年経って何が変わったって…歳を取っただけですよぉおお」


P「あはは…でも声も全然変わらないじゃないですか、きっと御姿も変わらず綺麗なんだろうなぁ」


小鳥「えっ!?何言ってるんですかっもうっ!あっちに行ったら随分口がお上手になったんですね!」


P「そうですか?あはは」


小鳥「昔だったらそんな事言わなかったですよ、うふふっ」


P「…皆は…765プロのアイドル達は元気ですか?」


小鳥「ええ、皆、とっても元気ですよ!色々な方面で活躍してますから!」


P「そうですか、それを聞いて、安心しました」


小鳥「皆も帰国してるって聞いたら、びっくりして会いたがりますよ?」


P「次、帰国した時は必ず、遊びに行きます」


小鳥「約束ですよ!本当に皆、会いたがってるんですから!」


P「所で音無さん、こんな事を聞くのは野暮なんですけど…ご結婚とかは…」


小鳥「…ええ、実は、5年前に」


P「本当ですか!それは、おめでとうございます!」


小鳥「ありがとうございます、私にも運命の人がちゃんと居たみたいです、ふふふ」


P「いやぁ、妻と話していたんですよ、音無さんいい人見つかったかなぁって」


小鳥「まぁ、妻だなんて、すっかりおしどり夫婦って感じですね」


P「あ、音無さんに妻って言い方も不自然ですね」


小鳥「そんな事ないですよ?いい旦那さんって感じです」


P「あはは…所で、社長はいらっしゃいます?」


小鳥「居りますよ、社長もずっと気に掛けてましたから、喜びますよ」


P「お願いします」


ゴトッ アッ シャチョー!!


P「はは、小鳥さん、保留ボタン押せてないし」


アノ!! デンワデス!! …サンカラ、デンワナンデスヨ!!


ナニィ!? ソレヲハヤクイイタマエ!! ガタッ ゴトッ


高木「なんだ、小鳥君、保留になってないじゃないか、あーもしもし?」


P「あ、お久しぶりです!高木社長!」


高木「おお~キミぃ!久しぶりじゃないか~元気だったかね?」


P「今まで、大した連絡も出来なくて、申し訳ありません、お世話になったお礼もちゃんと言えてなくて」


高木「気にする事はないよ、キミが元気なら何よりだ!」


P「社長もお元気そうで、安心しました」


高木「私も歳を取った、キミが日本に居たなら765プロの社長を継いで欲しかったがね」


P「勿体無いお言葉です」


高木「あ、いや、スマンね、ついキミの声を聞いたら愚痴っぽくなってしまった」


P「いえ」


高木「日本には、どのくらい居られるのだね?」


P「明日にはまた向こうへ発ちます」


高木「そうか…積もる話もあったのだがなぁ」


P「申し訳ありません、次帰国する時は必ずそちらへ顔を出します」


高木「待っているよ…キミはいつまでもこの765プロの一員だからね」


P「ありがとうございます、他の皆も元気だって、音無さんから聞きました」


高木「ああ、皆素晴らしいアイドルとなり、自分の力で歩んでいるよ」


P「新しいアイドルもいるんですか?」


高木「ああ、勿論だとも!嘗てのアイドル達がそうして来た様に、彼女達もまたトップアイドルを夢見て頑張っているよ」


P「あはは、またアイドル達をプロデュースしたくなりますね」


高木「キミは、ハリウッドでイベントプランナーとして売れっ子だと聞いているよ?」


P「いや、そんなまだまだですよ」


高木「大規模なホールでのコンサートの企画や、大物アーティストのライブのプランニング等、幅広く活躍しているとか」


P「それもこれも、高木社長が道を作ってくれたからです、本当に感謝しています!」


高木「キミの実力だよ、私はそのキッカケを作ったに過ぎん」


P「また、すぐに帰って来られる様に、頑張っていい仕事をします!」


高木「ああ、この日本でキミの活躍を祈っているよ。…そういえば、彼女は居るのかね?」


P「妻ですか?」


高木「妻…か、キミ達がこの765プロで切磋琢磨して頑張っていたのがつい昨日の事の様に思い出されるよ」


P「はは、何か恥ずかしいですね、ちょっと待ってくださいね」


オーイ!! タカギシャチョウガハナシシタイッテー!


高木(キミを今まで支えてくれた、彼女の事を、これからも守り、そして共に手を取り合って歩んでくれたまえよ…)


「もしもし――――」


おわり