☆シャッフルSS☆

------------------------------------------------------------

あずさ「プロデューサーさん、少しお話しよろしいでしょうか?」

P「えぇ、作業しながらになっちゃいますけどそれでよければ大丈夫ですよ」

あずさ「あら、ご迷惑でしたら後でもだいじょうぶですけど」

P「いや、あずささんのプロデュースから離れてなかなか頼られることもないんで、頼られると嬉しいんですよ」

あずさ「そういってくださると助かります~、なんだか照れちゃいますね」

P「それでお話というのは?」


あずさ「それが、方向音痴についてなんですけど.....」
P「まぁそれは、しょうがないといいますか、もう慣れたといいますか」

あずさ「毎度ご迷惑をおかけしてます...でも、もう大丈夫です!」

P「えっ! 本当ですか!」

あざさ「なんと私いい方法を思いついちゃったんです!」

P「それは是非聞かせてもらいたいですね」

あずさ「最近、事務所には迷わずに来れるんですよ」

P「そういえば時間通りに来れてますよね、さすがに事務所の行き来は慣れてきたんじゃないですか?」

あずさ「でも家に帰るのにはまだ迷っちゃうんですよ」

P「それも困りましたね...でも事務所には迷わずに来れるということですか?」

あずさ「えぇ、それで私考えてみたんですよ、なんで事務所には迷わずに来れるのか」

P「なるほど、それが分かればもう迷子になることもないですからね」

あずさ「私もそう思ってテレビを見ながら考えていて、そしたらCMで『寄り道せずに帰りたくなる家』ってやっていたんですよ」

P「家のCMとかでありますよね」

あずさ「それで私気づいたんです、あぁこういうことだって」

P「ん? この事務所がその寄り道せずに帰りたくなる家だからってことですか?」

あずさ「いえ、そういうことじゃなくて、あのCMの言いたいことは幸せな家庭があって誰かが待っていてくれるから寄り道しないで帰りたくなるってことだと思うんですよ」

P「そうだとすると、事務所だと誰かが待っていてくれるから迷子にならずにこれると?」

あずさ「そうなんです~、律子さん、伊織ちゃん、亜美ちゃん、プロデューサーさんや小鳥さん、みんながいるからこそ迷子にならないで来れるんだと思うんです」

P「なるほど、一理あるかもしれませんね」

あずさ「そこでなんですけど...」

P「あれ? これが本題じゃなかったんですか?」

あずさ「私の家には待ってくれるような人がいないからいまだに迷子になるってことだと思うんです」

P「あずささんの理論で行くとそうなりますね」

あずさ「自分の家にすんなり帰れないのは恥ずかしいといいますか~、やっぱりどうにかしたいんですよ」

P「要するに家に待っている人がいればいいわけですよね、だったら響みたいにペットを飼うなんてどうですか? 響も家族って慕ってますから」

あずさ「それも考えたんですけど、私の暮らしてるマンションはペット禁止されているので.....」

P「そうですか、それだと困りましたね」

あずさ「それで考えたんですけど誰かとルームシェア出来たらいいなぁ、なんて」

P「あぁ、いいかもしれないですね! 千早なんかも一人暮らししていますし、未成年なので一緒に暮らしてもらえるとこちらとしても助かります」

あずさ「千早ちゃんとは前に一度暮らしていたことがあったので、今度はちがうひとがいいですね~」

P「そうなるとあと一人暮らしとなると、響か貴音か、小鳥さんなんかもいますね、実家暮らしですけど律子も大丈夫でしょう」

あずさ「そうですね~、でもあとひとりいらっしゃるじゃないですか」

P「あとひとりですか?」

あずさ「私の目の前にいらっしゃるじゃないですか」

P「目の前って....えっ!? 俺のことですか!?」

あずさ「はい~、プロデューサーさんのことですよ、別に問題ないですよね?」

P「それは、まぁ...って! 問題だらけですよ!」

あずさ「あら? そうですか?」

P「あずささん、俺の職業はなんですか?」

あずさ「プロデューサーさんはプロデューサー、ですね」

P「じゃああずささんは?」

あずさ「三浦あずさ、アイドルやってます~」

P「そのアイドルの家にプロデューサーが同棲しているなんて週刊誌にすっぱ抜かれたらどうなりますか?」

あずさ「どうなるんですか?」

P「大スキャンダルですよ! あずささんの迷子癖を治すのに765プロのみんなが路頭に迷ってしまうんですよ!」

あずさ「あっ、迷子と迷うがかかっているんですね、うまいですプロデューサーさん」

P「あぁ、どうも...って! 違う! とにかく男である俺では力になれないので、ほかの人にしてください」 

あずさ「えぇ、冷静に考えるとそうですよね~、でも私はプロデューサーさんがいいかなぁなんて思ってしまうんです」

P「えっ!?」

あずさ「うふふ、気にしないでくださいね」

P(なんだよっ気にしないでくださいって! 気にするに決まってるじゃないか! 俺がいいかなぁだって? これはあれかい? このまま突っ走ってもいいやつかい? いやいや! まてまて! 学生時代思わせぶりな態度にどれだけ騙されてきた! これは罠だっ! 罠に決まっているっ!! このまま突っ走ったら痛いm)

あずさ「あのプロデューサーさん? 急にボッーとして大丈夫ですか?」

P「へっ? あぁ! 大丈夫ですよ、自分の中でちょっとした葛藤があっただけですから...」

あずさ「そうですか? それじゃあそろそろ私は帰りますね、今日はお話を聞いていただいてありがとうございます~」

P「いえいえ、こちらこそお役に立たてないですいません、じゃあ家まで送りますよ」

あずさ「いえ、大丈夫ですよ、一人で帰れますから~」

P「さっきの話のあとに出てきていいセリフではないんですが」

あずさ「それにプロデューサーさん、私の話を聞いてくださってお仕事全然進んでないじゃないですか、私は大丈夫ですからプロデューサーさんはお仕事頑張ってください」

P「本当に大丈夫ですか?」

あずさ「えぇ、プロデューサーさんが来てくれないから誰も待っていてくれないさみしい我が家に帰ります」

P「そんなこと言ってもルームシェアはしませんからね」

あずさ「あらあら~」

P「それじゃあ、あずささん気をつけて帰ってくださいね」

あずさ「プロデューサーさんもあまり遅くならないようにお仕事頑張ってくださいね」

バタンッ

P「ふぅ...なんだか思わせぶりな態度で送っていったらこのまま突っ走っていきそうだった、危ない危ない、しかしあずささんには悪いことしちゃったかなぁ、仕事が終わったらメールでも入れるか、よし! 頑張るぞ!」



小鳥さんがこの前「プロデューサーさんみたいな人はあずささんに一緒に暮らしませんか? なんて言われちゃったらホイホイついてきちゃいますよ! ようはガンガン押していけばいいんですよ!」なんて言っていたから試してみたら、プロデューサーさんを困らせただけだったわね~。まぁでも、プロデューサーさん満更でもない感じだった...かな? 
あらっ? プロデューサーさんからメールが...

『お疲れ様です! おかげさまでだいぶ早く仕事が片付きました。迷子の件ですが、あずささんが気になるようでしたら、治るようにサポートはしていきますし、迷子になっても、どこにいたって見つけ出してみせるので心配しないでください』

プロデューサーさんはいつも優しいですね、そんなプロデューサーさんを困らせてしまって私は...悩んだってしょうがないわよね、言っちゃたんだものしょうがないわ。でもこれはお詫びしておいたほうがいいわよね~...そうだわ!メールを返信して、とこれでいいわ、たぶんまたプロデューサーさんを困らせることになると思うけれど、今日の私はガンガン押す女なので、うふふ、さっそく準備しないとね。

『お疲れ様ですプロデューサーさん、無理なお願いでプロデューサーさんを困らせてしまったみたいでごめんなさい。お食事まだですよね? お詫びと言っては何ですが晩御飯をご馳走したいなんて思っています。私が待っているので、プロデューサーさん? 寄り道しないで来てくださいね?』