子供の頃から夏が好きだった。
照りつける太陽、強い陽射し。
煩わしいくらいのセミの声。
陽が沈みかけて、オレンジ色から暗くなり始めた空。
そんな夏が大好きだった。
夏空の下、友達とはしゃいで遊び回るのが大好きで。
男の子も女の子もなく一緒に遊んでいた。
遊びすぎて、真っ暗になってみんなして父さんに叱られた事もあったっけ。
それも良い思い出だ。
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子供の頃から冬が好きでした。
とりわけ、雪の日が。
雪の降る静謐な夜に、本を読んだり詩を書いたり。
冷たいけれど温かい、ふわふわと舞い落ちる雪をただ眺める。
そんな雪の日が大好きでした。
ベランダに出て、私の一部である雪を眺めていたら風邪を引いてしまったこともあります。
お母さんには怒られたけど、良い思い出なのかな?
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ボクは冬が嫌いだった。
だって寒くて運動もあまり出来ないから。
私は夏が嫌いだった。
だって暑くて動くだけでも大変だから。
『でもそれも、昔の話。』
ボクは冬が、雪の日が好きだ。
白く儚い小さな雪を、嬉しそうに眺める君が隣にいてくれるから。
私は夏が好き。
強い陽射しの中を、楽しそうに走る貴女が見れるから。
『いつからそうなのかもうわからないけど、大事な人の、好きなものが好きになる』
『それはとっても自然な事。だから』
雪歩。
真ちゃん。
『これからも、ずっと一緒に。』
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