高木「ん?善澤君、早いじゃないか」
 
善澤「今日は君も来ると思ってね」

高木「はははっ、敏腕記者には恐れ入るよ、マスターいつもの」
 
善澤「またスコッチか、たまには違うものを飲んだらどうだ?」
 
高木「あいつがバーボン、私はスコッチだからな」
 
善澤「黒井もなかなかお前と同じものは飲まんな、何か決めてあるのか?」
 
高木「さあ、どうかな」
 
善澤「またか、まあ良いが…昔は、よく三人で飲んだものだが」
 
高木「昔の話だな…あの頃は、三人とも金がないから安い焼酎で飲んだものだな」
 
善澤「そうだな、あの頃からしたら、だいぶ羽振りが良くなったなぁ」
 
高木「ははっ。そうかなあ?」
 
カランカラン
 
黒井「ん?何だお前たちもいたのか。今日は来るべきではなかったな」
 
善澤「ははっ。そう言わずにこっちに来ればいいだろう」
 
高木「たまには三人で焼酎でもどうだ昔みたいに」
 
黒井「…仕方がない、お前達に合わせてたまには安い酒でも飲むとしよう」
 
善澤「全く、素直じゃないね、お前も」
 
黒井「うるさい!」
 
高木「マスター、焼酎、おすすめをロックで」
 
黒井「何だ、水割りじゃないのか、大体だなお前は――――」