涼「……夢子ちゃん、あの男誰?」

夢子「あの男?ああ○○のこと?あいつは学校の同級生よ」

涼「仲良いんだね」

夢子「まあ、普通じゃない。好きでもないし嫌いでもないって感じの男ね」

涼「今日は…なんか気分が悪くなってきちゃった…もう帰るね…」

夢子「え?ちょ、ちょっと、涼!…帰っちゃった…何なのよ、せっかく今日のために精魂込めて作ったのに…渡しそびれちゃった…」

涼「……馬鹿だな、僕って……」

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夢子「涼、居るんでしょ?」

涼「……」

夢子「どうしたのよ。そんな不機嫌そうな顔して」

涼「自分の胸に聞いてみれば?」

夢子「私が何かしたっての?…身に覚えがないわ。私が何をしたかはっきり言ってよ」

涼「朝、男と話してたでしょ?」

夢子「○○の事?…あんた、そんなことで怒ってたの?…馬鹿みたい」

涼「馬鹿?馬鹿って何さ!!」

夢子「な、何よ、急に怒鳴って…」

涼「夢子ちゃんは僕の気持ち考えたことがあるの?あんな楽しそうな顔して、男と話してるなんて僕は許せないんだ!!夢子ちゃんは僕だけを見てればいいんだよ!!他の男なんて見なくていい…僕だけを見てればいいんだ!!」

夢子「涼…」

涼「もういいよ…今日は帰って…」

夢子「りょ、涼!待って!」

涼「帰って!!」

夢子「きゃっ!!」

涼「あっ…だ、大丈夫?」

夢子「この位、大丈夫よ…」

涼「ごめん…こんなことで怒鳴ったりして…」

夢子「ううん、良いのよ…私こそごめんなさいね、涼の気持ちも知らないで」

涼「謝るのは僕の方だよ…変な意地はっちゃって…だけど、夢子ちゃんには僕だけを見てもらいたい…他の誰でもない、僕だけを」

夢子「涼以外の男なんて最初から眼中にないわよ…心配しなくてもね」

涼「夢子ちゃん…」

夢子「あ、そうだ今日何の日か知ってる?」

涼「2月14日、バレンタインデー?」

夢子「そうよ、だからこれあげる」

涼「これって」

夢子「勿論本命よ。私が精魂込めて作ったチョコよ!ありがたく受け取りなさい!」

涼「…激辛とかってオチじゃないよね?」

夢子「あ、当り前よ!!昔とは違うのよ。昔とは!」

涼「へへへ…ありがとう夢子ちゃん」

夢子「さっさと食べなさいよ…」

涼「うん……」

夢子「ど、どう?」

涼「とっても美味しいよ」

夢子「と、当然よ!私が作ったんだもの!」

涼「そうだね…夢子ちゃんも食べる?」

夢子「私が作ったんだからもう味見して…」

涼「ん…」

夢子「!?…そ、そういうこと…りょ、涼が食べさせてくれるなら…」

涼「ん…」

夢子「せ、急かさないでよ……ん……」

涼「……とっても甘くて、美味しいよ…夢子ちゃん」

夢子「はぁ…それって、チョコの事?それとも…」

涼「言わなくてもわかってるでしょ」

夢子「うう…そ、そうだけど…」

涼「夢子ちゃん、ずっとずっと一緒だよ…絶対に離さないから…絶対に」

夢子「当り前よ……今更そんなこと言わないでよ…ばか…」