※このSSには劇場版アイドルマスターのネタバレが少しだけ含まれます 



 





小鳥「プロデューサーさんが、ハリウッドに行く前に何とかして色々アプローチして既成事実を……」

やよい「ねえねえ亜美、小鳥さんが言ってるきせーじじつってなにかなー?」

亜美「おみやげの相談とかじゃないー? 帰省時術とかだよ、きっと!」

真美(うあうあー。ピヨちゃん、なんてこと考えてるんだYO!)カアァ

小鳥「ふっふっふ。まずは……」





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小鳥「お疲れ様です! プロデューサーさん!」

P「おつかれです、音無さん」

小鳥「プロデューサーさん。明日お休みですよね? 実はちょうど見たかった映画が……」タイラー&バギー

美希「ハニー! 明日、美希もお休みなの! ハリウッド行くのに色々用意しないとダメだから、一緒にお買い物行こう?」

P「お! そうだな。俺も向こうへ行く準備で、ちょうど買い物に行こうと思ってたし、ついでに行くか?」

美希「やった! なの!」

小鳥「……」

響「あれ? ぴよ子。そのアニメの劇場前売り券買ってたんだ! 面白そうだよね、それ」

小鳥「うう、私はもう行けないから響ちゃんに2枚ともあげるわ」グスン

響「ええっ、そうなの? じゃあ、貴音と一緒に見に行ってくるぞ! ぴよ子ありがとう!」

小鳥「ドウイタシマシテ……」



作戦第1弾

失敗……



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小鳥「お疲れ様です! プロデューサーさん!」

P「おつかれです、音無さん」

小鳥「プロデューサーさん。これから一緒に飲みに行きませんか? 壮行会ってほどじゃないですけど」

P「お! いいですね!」

小鳥(お! やったぁ!)

高木「おお! 音無君、それはいい考えだね! ぜひ、私のおごりで一緒に行こう!」

P「社長! ありがとうございます! しばらくこっちのような飲み屋では飲めないでしょうからね!」

あずさ「あらあら~。私もご一緒していいでしょうか?」

P「どうぞどうぞ! いろいろ話したいこともありますからね!」

小鳥「……」

P「音無さんも、久しぶりに羽目をはずしましょう!」

小鳥「ええ、ソウデスネ……」



作戦第2弾

失敗……




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小鳥「お疲れ様です! プロデューサーさん!」

P「おつかれです、音無さん」

小鳥「プロデューサーさん。今日これから、私、例のお店でまた歌うんですよ!」

P「え? ほんとうですか?」

小鳥「だから、ぜひ聞きに来て下さい!」

千早「音無さんの歌。私も聞きに行ってもいいでしょうか?」

春香「私も、また聞いてみたいかなー?」

伊織「ちょっと! アンタ達。私も連れて行きなさいよね!」

P「おう、そうだな。音無さんの歌は凄いからな! よく聞いて参考にするんだぞ!」

小鳥「……」

伊織「にひひっ! 小鳥、今度はどんな曲を歌ってくれるのかしら?」

春香「楽しみだね!」

小鳥「あはは……。キタイシテテネ……」



作戦第3弾

失敗……




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小鳥「お疲れ様です! プロデューサーさん!」

P「おつかれです、音無さん」

小鳥「プロデューサーさん。仕事の引き継ぎで少し事務所で相談してもいいですか?」

P「あ、まだ何か残ってたんですね」

小鳥「引き止めちゃってすいません。コーヒーでも入れますのでちょっと待っててくださいね」

雪歩「あ、音無さん。私がお茶いれますので、プロデューサーと一緒に待ってて下さい」

真「プロデューサー、肩凝ってませんか? マッサージしますよ!」

P「ふたりとも悪いな」

真「へへっ! 渡航前の大事な体ですからね!」

雪歩「そうです! お茶も、向こうだと飲めないかもですぅ」

P「二人は、まだ帰らないのか?」

真「少し雪歩と、ラジオ番組の打ち合わせする必要がありますので、最後に一緒に出ましょう!」

雪歩「それまでお二人を待ってますぅ」

小鳥「……」

P「そうか、こっちもあんまり遅くならないようにするよ。じゃ音無さん」

小鳥「はい……。ソンナニタイシタヒキツギジャナインデスケドネ……」



作戦第4弾

失敗……




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ハリウッド行き当日


P「み、みんなで見送りに来てくれなくてもいいんだぞ?」

貴音「そういうわけには行きません」

美希「むー。絶対行くの!」

P「ま、まぁ仕方ないか……。ん? あれ? 音無さんと社長は?」

亜美「おやおやー。にいちゃん、ピヨちゃんがいなくて寂しいのかなー?」

千早「なんでも、音無さん昨日飲み過ぎたとかで……。社長と遅れてくるそうですよ」

真美(ピヨちゃん……)

P「そうなのか……」

春香「大丈夫です。出発までには間に合いますよ!」



どうして小鳥さんは見送り時ちょっと離れてたのか……。
その本当の理由は本人と一部のアイドルしか知らなかった。


おわり