亜美「ヒマだから兄ちゃんの机をあさって見た所、漫画雑誌を発見」

亜美「ほうほう、可愛い表紙の漫画雑誌ですなぁ」

亜美「どら、ソファに座って読みますかね~」


ガチャ


P「ただいまんごすちーん」

亜美「おかえりんどばーぐー」

P「おう、亜美居たのか」

亜美「うん、ピヨちゃんにお留守番お願いされちゃってさ」

P「あー、またお茶ッ葉切らしたんだろ? 音無さんお茶ッ葉切れさせたら右に出るものいないもんな」

亜美「そうそう「お茶ッ葉お茶ッ葉」言ってたよ」

P「んで? 亜美は何をしていたぁあぁああおあおああぁああああああ!!!!!!!!!!!!」

亜美「ん?」

P「お、おま、おお、おぉもおお、お、おま、おまぁおま」

亜美「どったの?」

P「そ、そそっそそれっそっそぉ、そ、それ」

亜美「ん? コレ?」LO~

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亜美「ヒマだったからさ、兄ちゃんの机から拝借しました」

P「読んだの!?」

亜美「や? 今からだけど」

P「亜美、198000円上げるからコンビニでジュース買ってきてくれない?」

亜美「いや、ジュース買うのにそんなに要らないけど……」

P「やーーーほんと!! ね!! あの、お釣はとっといてくれて良いから!!」

亜美「えぇ? いや、そんなに要らないし、喉渇いてないし」

P「ここが砂漠だったらと考えよう!!」

亜美「考えないし」

P「よし!! それじゃあアレしよう!! あのズクダンズンブングンゲームしよう!!」

亜美「しないし」

P「と、とりあえず、だ!! な!? その漫画を、地面に置こう? 話はそこからだ」

亜美「置かないし」

P「殺してでも奪い取る!!」

亜美「や、さっきからなんなの? 兄ちゃん」

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亜美「この漫画、見られちゃマズイ奴なの?」

P「そんな事は…………ナイヨ」

亜美「声ちっちゃ!!」

P「いや、その漫画の中にさ? メモを挟んじゃってさ」

亜美「メモ?」

P「うん」

亜美「亜美が取ってあげるよ」

P「いや!! あの……見られちゃマズイ系のメモなんだよ」

亜美「え? 何それ」

P「えっと…………お、俺が考えた」

亜美「兄ちゃんが考えた?」

P「炎系呪文の呪文詠唱表」

亜美「…………」

P「…………」

亜美「それは……見られたくないね///」

P「だろ!!混沌と書いて括弧ふって(カオス)とか書いてある奴だからさ!! な!? 解るだろ!?」

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P「我は命ずる、混沌(カオス)より出でし炎王の吐息よ、現世に現れ敵を討たん!! 的なアレコレが」

亜美「あーーー/// もう、良いから、兄ちゃん、解ったから///」

P「じゃあ、ホラ、ね?」

亜美「ん」

P「っし!!」

亜美「じゃあ、メモ取ったら頂戴」

P「え?」

亜美「ん?」

P「いや、渡さないけど」

亜美「え? なんで?」

P「何で?」

亜美「いやいやいや聞いているのはコッチだからね、兄ちゃん」

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P「いや、そんなに読みたいか? これ」

亜美「うん」

P「そんなに面白くないよ?」

亜美「それを判断するのは亜美だし」

P「いや、亜美を知っている俺だからこその助言であってだな」

亜美「いや、良いから、早く頂戴」

P「……あり地獄ってあるじゃん?」

亜美「え? あ、うん」

P「あれ、最終的にトンボになるんだぜ?」

亜美「へー」

P「うん」

亜美「……」

P「……」

亜美「いや、だから、頂戴?」

P「みのむしって居るじゃん?」

亜美「もーそう言うの良いからさー!!」

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P「あ!!」

亜美「何?」

P「これ、貴音が読みたいって言っててさ」

亜美「……」ツイツイ

P「今すぐ渡さないと貴方様をフラワーボーイにしますよ!! とか脅されててさ!!」

亜美「……」ツイツイ

P「やー参った!! コレはすぐに渡しに行かないとなー!!」

亜美「ん」

P「え? 何? ライン?」


【お姫ちん】
『こみっくLOなどと言う雑誌は存じ上げませんね』


P「……」

亜美「何で嘘つくの?」

P「いや、嘘付いてないよ」

亜美「お姫ちん知らないって言ってるじゃん」

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P「すれ違いだね」

亜美「は?」

P「悲しいすれ違いのお話だよ」

亜美「何言ってんの?」

P「そう、あれは遠い昔の話……」

亜美「それ勝手に喋ってて良いからその漫画見せてよ」

P「何でそんなにみたいわけ!?」

亜美「え?」

P「こ、これから読もうとしてたんだよ俺も!!」

亜美「んじゃ、それ終わったら見せて?」

P「ダメ」

亜美「何で?」

P「俺、漫画は10回くらい連続して読むタイプなんだよ」

亜美「……」

P「だから、さ、ね?」

亜美「解った」

P「ほっ」

亜美「本屋さんで買ってくる」

P「待て待て待て待て待て待て」

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亜美「何?」

P「いや、買わなくて良いんじゃない?」

亜美「だって兄ちゃんそれ貸してくれないんでしょ?」

P「いや、まぁ、うん」

亜美「じゃあ買ってくる」

P「……えっと、亜美!! この漫画な?」

亜美「うん」

P「凄いぞ?」

亜美「え? 何が?」

P「凄い!! もう液体が!! ビュルビュル凄い!!」

亜美「え? ……もしかして血とか?」

P「えっと、うんまぁ、似たようなのが!! もう!! ばんばん出てくる!!」

亜美「怖い感じ?」

P「亜美……には……うん、怖い、の、かもしれ……ない、な、うん!!」

亜美「亜美、ちょっとそういうの苦手かもしれない」

P「だろ!? だから俺はこうまでして阻止してんのよ!!」

亜美「そっかー」

P「うん、だから、もうこの雑誌の事は忘れてさ」

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亜美「……でも、亜美もいつまでもおこちゃまってわけには行かないしさ」

P「ん?」

亜美「ヤッてみる、見てみるよ!!」

P「いやいやいやいや、これ、そもそも激しすぎの奴だから、R18の奴だから」

亜美「あ、じゃあ、亜美、本屋さんで買えないんだ?」

P「そーーーーーなんだよーーーーー残念ながらーーーーーー!!!!」


ガチャ


貴音「ただいま帰りました、亜美、貴女の言っていた雑誌、買ってきましたよ」

P「はーーーい!! 貴音ちゃんお疲れ~~、ささ、ちょっとね、俺とラーメンでも食いに行こうか」

貴音「は? いや、それはまこと嬉しき事なのですが、まずは亜美にこの雑誌を」

P「それはさ? 後で良いじゃん? 具体的には30年くらい後で良いじゃん? さ、ラーメン食いに行こう、な?」

亜美「いやいや、待ってよ」

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P「え?」

亜美「いや、見るよ、せっかく買ってきてくれたんだし」

P「は? 何言ってんの?」

亜美「いや、何で兄ちゃんがキレてんだか解んないけどさ、兄ちゃんはお姫ちんとラーメン食べてきなよ」

P「意味解んない」

亜美「解るでしょ!? どうしたの兄ちゃん? 何言ってんの?」


貴音(あ・な・た様)

P(た、貴音)

貴音(状況は察しました……お任せ下さい)

P(ま、マジか!? すまないが、頼む)


貴音「亜美、我侭を言ってはいけません」

亜美「え~~、お姫ちんまで何で~~?」

P「そうだぞ、あんまり我侭を言うもんじゃないぞ? 亜美」

貴音「もうすぐ、真美、やよい、伊織が仕事を終え帰って来ます、皆で仲良く、見る事にしましょう」

P「その通り!! 俺は亜美が一人で見ようとしている事がな、じゃなくておい!! 馬鹿!! 銀髪!!!!」

貴音「え!?」

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P「680円やるからラーメンでも食ってこい!! 馬鹿!!」

貴音「そう……ですか、では、行ってまいります……」

P「さっさと行け!! その雑誌は途中で捨てるんだからな!!」

貴音「はい……」シュン

亜美「待てって」

P「貴音!! 亜美は俺が抑える!! さっさと行け~~!!」

貴音「え? で、ですが」


ガチャ


小鳥「ただいま~~」

貴音「おや、小鳥嬢」

P「お、音無さん!!」

亜美「あ!! ピヨちゃん!! コミックLOって何~?」

小鳥「え? ロリコン向けのエロ雑誌だけど?」



終わり



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参考リンク:コミックエルオー - Wikipedia