カテゴリ:ジャンル > 誕生日SS
如月千早「私は、アイドル」
千早父「娘はアイドル」
千早「流星の彼方」
千早「2月25日」
千早「冬に見た星空」
貴音「とっぷしぃくれっと」
貴音「かっぷらぁめんの功名」
2:1:2014/01/21(火) 22:51:01.40 ID:UOCx0CPC0
貴音「はあ…………」
ため息が一つ、事務所の中でこぼれた。
寒気止まぬ一月の終わりと言えど、暖房を点けている事務所内ではため息も白くなる事は無かった。
だが、その白くならなかったため息の声を聞いた者は居たようで。
小鳥「…………?」
事務机に向かって、許容範囲外の書類に人知れずうんうん唸っていた所、
こぼした陰鬱を、偶然耳にした小鳥が訝しげに貴音の方へと向ける。
小鳥「どうかしたの? 貴音ちゃん、ため息なんてついて」
貴音「……ッ、小鳥嬢……、わざとでは無かったのですが……」
小鳥「良いのよ、そんな事気にしなくって。 ……で、何かあったの?」
貴音「私は、アイドル」
それは、月が高く上った夜の事でした。
私は、ある決意を胸に秘め、庭で月光浴をしている父の後姿に、声をかけました。
このような狭い場所に居る私は、そう、まだ外の世界を知らぬまま。
もっと高みから、何も囲われていない場所から、全てを見渡したい。
そう伝えました。
父は、こちらを振り向くことも泣く、頷くだけでした。
別れの言葉を口にしようとして、しかし私はその言葉を飲み込みました。
そう、いずれはまた、帰ってくるのだから。
あずさ「今日は貴音ちゃんの誕生日スペシャルで~す」貴音「ありがとうございます」「「あずさと貴音の迷走RADIOラビリンス~!!」」
765アイドル出演ラジオ番組表:SS一覧
あずさ「はーい、と言う訳で、今回は貴音ちゃんの誕生日スペシャルでーす、みなさーん、拍手~」パチパチパチパチ
貴音「ありがとうございます。私がこうして生きてこられたのも、育ててくださった両親、そしてアイドルになってからは、ファンの方々、そして支えてくれる仲間のお陰です、本当にありがたく思います」