カテゴリ:ジャンル > 誕生日SS
雪歩「ラヴェルのボレロと缶コーヒー」
雪歩「一日早い、私だけのサンタさん」
ガチャ、と屋上へと続く扉を開く。
冷たい外気と共に、視界が開けて狭まった。
窮屈な屋内から、ビルが所狭しと建ち並ぶまた狭い景色が視界に映る。
都会特有の寂しい空気が、冬の寒さをさらに助長させる。
一度、ビルの隙間風が音を立てながら右から左へと駆け抜ける。
捲り上げられるスカートを片手で押さえ、もう片方の手で目を覆う。
……スカートの形が元に戻る頃、風は既に止み、静寂とは程遠い都会の喧騒が聞こえてくる。
「……………………」
屋上を囲う手すりへと手を置く。
体温を一切保有していない冷たさが指先から伝わる。 そして直に私の体温と一体化する。
ふと耳を澄ましてみると、二つ下の部屋から賑やかな声たちが聞こえてくる。
一つ一つの声はとっても楽しそうに笑っている。
「……あー!!! お姫ちん全部食べたらケーキ無くなっちゃうっしょー!!!」
「…………ふふっ、今の亜美ちゃんかな」
きっと、今貴音さんがケーキを独り占めしているんだろう。
今にも亜美ちゃんたちが貴音さんを追いかけるのが簡単に想像できる。
私の誕生日ケーキを取り合ってる情景が。
冷たい外気と共に、視界が開けて狭まった。
窮屈な屋内から、ビルが所狭しと建ち並ぶまた狭い景色が視界に映る。
都会特有の寂しい空気が、冬の寒さをさらに助長させる。
一度、ビルの隙間風が音を立てながら右から左へと駆け抜ける。
捲り上げられるスカートを片手で押さえ、もう片方の手で目を覆う。
……スカートの形が元に戻る頃、風は既に止み、静寂とは程遠い都会の喧騒が聞こえてくる。
「……………………」
屋上を囲う手すりへと手を置く。
体温を一切保有していない冷たさが指先から伝わる。 そして直に私の体温と一体化する。
ふと耳を澄ましてみると、二つ下の部屋から賑やかな声たちが聞こえてくる。
一つ一つの声はとっても楽しそうに笑っている。
「……あー!!! お姫ちん全部食べたらケーキ無くなっちゃうっしょー!!!」
「…………ふふっ、今の亜美ちゃんかな」
きっと、今貴音さんがケーキを独り占めしているんだろう。
今にも亜美ちゃんたちが貴音さんを追いかけるのが簡単に想像できる。
私の誕生日ケーキを取り合ってる情景が。
雪歩「私と」真「ボクの」「Silent Bells」
雪歩「二人で歩んでいけたら」
雪歩「え?誕生日プレゼント、ですか?」
雪歩「訪夜」
2: ◆sIPDGEqLDE:2013/12/23(月) 23:50:07.96 ID:7nYrmhdG0
P 「お疲れ様雪歩、すまんなぁ誕生日なのに仕事なんて。」
お仕事が終わって事務所に帰って来た時に、プロデューサーが申し訳なさそうに声を掛けてきました。
雪歩「そんな!気にしないでくださいプロデューサー!」
「こうして夕方にはあがれるようにしてくれたじゃないですか。」
P 「しかしなぁ…。」
雪歩「お仕事って言ってもラジオの収録だけでしたし、3本録りなんてなかなかできないから楽しかったです。」
「それにお仕事があるのはいい事なんですから。」
P 「そうか。そう言ってもらえると助かるよ。」
安堵した表情で笑顔を向けてくれるプロデューサー。
雪歩「私の進む路」
P「俺のこの耳に雪歩の声は聞こえない……」
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/23(月) 21:07:44.64 ID:uT39Uw+20
涼「どうも、秋月涼です。よろしくお願いします」
律子「私の従兄弟……いえ、従姉妹なんです」
P「ああ。最近、急ピッチでランクを上げてる注目の新人だな。こちらこそよろしく」
涼「そ、そんな……私なんてまだ。あ、それから同じ事務所の愛ちゃん、日高愛です」
愛「よろしくおねがいしまーす!」
P「あの日高舞さんの、お嬢さんだったね。色々とプレッシャーもあるかもしれないけど、がんばってね」
愛「はい! ママはママですからーっ!! あたしは、あたしでがんばりますよーっ!!!」
P「うん、その意気だ。元気があっていいなあ」
涼「それが、愛ちゃんの長所だよね」
真「雪歩に、ボク達からプレゼントがあるんだ!」
アフターSS
クリスマスイヴ、765プロ事務所
雪歩「プロデューサー、お疲れ様でした!」
P「ああ、おつかれ」
雪歩「こんなに遅くまですいませんでした。クリスマスイヴなのに……」
P「いや、こういう時に忙しいってことは人気があるってことだからな」
雪歩「あ、事務所真っ暗ですね、小鳥さんも帰っちゃったのかな?」
P「……」