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最終兵器雪歩
あの日は雪の降るクリスマス・イヴだった。俺は自分のプロデュースしている少女と二人、仕事帰りに少し散歩をしていた。男性恐怖症の少女が自分からプロデューサーと散歩がしたいなんて言うとは思わなかった。
雪の被る大木の下、少女は急に涙を流し『すいません』と一つだけ言うと駆け出した。何の謝罪かも分からないまま、その日は少女と別れてしまった。次の日から少女の姿を見ることはなかった。そして一週間、何事も無かったかのように少女は現れた。
結局、あの時謝罪した理由、そして消えた期間、少女に何があったのか、何も教えてはくれかった。ただ、いつも通りの接し方、そしていつものように笑顔な少女。冬を明けた今でも何一つ知らないままだった。
瞳の奥に見た野獣
俺だけのアイドル
音無の姉妹
春香「誕生日だし世代交代する」
音のある星空で
前作:音の無い日常で
夜空を見上げると、いつも音が聴こえてくる。キンキンキン……キンキンキン……星が奏でる金切り声。夜空の波に流されて、星はいつも歌ってる。耳が聞こえない私に音を届けてくれる。何も考えずにボーッと星を眺めるだけ、そんな夜を過ごす日々。
音の無い日常で
■STORYM@STER
いつものように目が覚めて、ゆっくり開くと事務所のベッドでポツンと一人。目が覚める前まで別の所に居たような。レッスンが終わってその後事務所に帰ってきたのかな? あんまり思い出せない。
春香の失敗チョコレート
桜の季節にさようなら
私にとって最後の中学生活、卒業式が終わった。色々な事があって大変だった記憶ばかりが残っている。でも、一番思い出に残っているのはやっぱりあの子との事かな。一番大切で一番可愛い私の後輩ちゃん。
桜を咲かした木の下で、私は一人思い出していた。ここは私のお気に入りの場所で思い出の場所。辛くて、泣きたくて挫けそうになった時はいつもここに来ていた。