「みなさん、夢ってありますか?私もあります!私の夢は…」


暑い日差しが差し込む真夏、事務所の周りにアイドル達がいた。ただ、いつもの様子ではない。荒れ狂い、荒廃した大都会の真ん中で各々が好き勝手なことをして遊んでいた。ある者は動物と駆け回り、ある者は音楽を楽しみながら日光浴をしている。昼寝をしている者…はいつもの通りか。たるき亭の前には大きな湖、というよりは大規模な水たまりが広がっており、そこで水瀬の倉庫からとってきた水上バイクを楽しむ者もいた。そんな様子を呆け顏で眺めているのは765プロのプロデューサーであった。真横を素通りする戦車のキャタピラ音にも動じない。カァ、カァ・・・と一羽の鳥が鳴いた時、事務所から持って来た壁掛け時計が鈍い音をならした。いつの時間かもわからない時を知らせる重いチャイム。何度も繰り返し、繰り返し聞いたあの音。空気を振動させる単調な音が廃墟に響き渡った。

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