あんかけ速報-アイマスSSまとめサイト

あんかけ速報(あん速)は、アイドルマスターのSSをまとめています。ここでしか読めないSS、厳選されたSSを紹介しています。また独自の企画も行っております。

タグ:乾燥もやしP

編集
 しとしと降る雨音は止まず、いかにも花冷えらしい夕暮れのことである。

 番組収録の打ち合わせを終えた頃合いには、未だ外は薄明るく、それでいてここ数日の陽気に浮かれて薄着を選んだ身の上には、少々肌寒さを覚える鉛色の空の下に、私と春香は互いの雨傘を天に差し向けて歩いている。

「あーあ、雨かぁ……それにちょっと寒いし、なんか落ち込んじゃうなぁ」

 春香は雨傘越しに、天を軽く仰ぎ見ながら零した。
 偽らざる心境だろうと思った。なぜなら今日は、彼女の誕生日なのだから。

続きを読む

編集

10年後m@s





《 X day - 180 days 》記者会見場


律子「――――竜宮小町、やります!」


 10年前、伝説の「タイフーンライブ」から始まった765プロの快進撃。
 そのブースターを努めたのは、言うまでもなく「竜宮小町」でした。
 水瀬伊織、三浦あずさ、双海亜美のトリオユニットを率いたのは、
 その後「名伯楽」の名を欲しいままにするプロデューサー、秋月律子。

 7年前に惜しまれつつ解散し、それぞれの道を歩き始めた「竜宮小町」。
 5年前に独立し、アイドル事務所「スタジオ・オータムーン」を立ち上げた
 秋月律子と、765プロダクション会長・高木順二朗両名による合同記者会見の
 席上で明らかになったのは、仰天の「再結成」プロジェクトでした。


…… ※ ……

続きを読む

編集


■STORYM@STER






真「はい、ではそう言うことで」

雪歩「プロデューサーたっての願いなので、練習してきましたぁ」

春香「ウルフルズで『ええねん』です、聴いてください」

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

続きを読む

編集


《某日 13:00 765プロ》


真美「はい、と言うわけで」

亜美「なにその入りw ラジオじゃないんだから、やめてそういうの!」

真美「ああ、ごめんよ亜美。これはテレビだったね」

亜美「いや、そういう問題でもないっしょ?」

真美「いま我々は、765プロにいるんだけども」

亜美「そうだね、まさに亜美たちのホームなんだけども」

真美「今日はですね。この事務所のあちこちに、隠しカメラを仕込んでおります」

亜美「もっちろん、今回は事務所の全面協力のモトでやってるよ!」

真美「ねぇ、こういうしょっぱいドッキリ大好きですから、うちの事務の人は」

亜美「もう嬉々として、カメラセッティングしてましたからねぇ」

真美「そのくらい本業でも頑張っていただきたいものですねぇ」

亜美「あ、我々にボロクソに言われている事務員が、いま肩を震わせて笑っています」

真美「迂闊に笑うとね、乗っちゃうから。真っ赤になって我慢してますけど」

続きを読む

編集
P「突発の休みなんでつい新幹線に飛び乗ったけど、たまにはこう言うのも良いもな」

P「みんなには特に何も言わなかったから、お土産みせたら喜ぶだろう」

P「じゃ○りこにかっ○えびせん、プ○ッツ……こんだけあれば充分だよな」

P「……ん? メール? 音無さんか」

続きを読む

編集
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/24(火) 03:40:28.43 ID:XoR2lDHF0

―――― 12/17 21:00 都内テレビ局

『はい、じゃあ二人共お疲れちゃん!』

雪歩「お疲れ様でしたぁ」

真「お疲れ様でっす!」

「あ、タクシー、車止めに居ますんで。車両番号は緑の765です」

真「はい、ありがとうございます!」

雪歩「いつもすみません」

真「……はー、これで年内の収録はおしまいか」

雪歩「そうだね……なんか一年あっという間だったな……」

  ばたんっ
続きを読む

編集


 昨日の晩からずっと、私の頭は、何かに締め付けられている。

 無論、比喩だ。物凄く痛いと言うわけでもなく、まるで指の先にできてしまったささくれのように、時々ちくりと触れては痛痒い、喩えようもなく鬱陶しい代物だった。
 頭痛薬も試しはしたが、市販のアスピリン程度では軽減せず、午前中に病院には行ってみたものの、CTやMRIで電磁波的に輪切りにされることもなく追い返された。
「大丈夫ですか? 律子さん、具合悪そうですけど……」
「ああ、いえ。軽い偏頭痛みたいなんですけど、鎮痛剤でも取れなくて……」
 はぁ……顔に出ないように振舞っていたつもりだったが、所詮は十八の小娘の猿芝居であったか。
「ハーブティーでも飲みませんか? 確か接客用にカモミールを買って有ったはずですし」
 午後のお茶会の準備を始めようとする小鳥さんの背中に向かって、私が言う。
「……電気屋さん、呼びました?」
 ぎくっ、と言うオノマトペを小鳥さんは全身で表現してみせた。
「そ、そうねぇ、電気屋さんに来てもらわないと、クーラーいつまでも直らないものねぇ~……あはははは」
 そうなのだ。
 事務所のクーラーは、今日になって突然「ツンツン状態」に突入した。

続きを読む

編集


 ――――まるで、複素数平面だ。

 開口一番の感想がそれか、とあずささんに窘められる。
 だってそう思わないですか。全方位三六〇度、どこを向いても無限遠点が見える景色なんて、僕の脳内データベースをひっくり返したって、出て来やしませんよ。
 そう言いたかったけれどあずささんの目は、それ以上無粋なことを言うな、と咎める目付きだったことは、すぐに気付いた。

続きを読む
アクセスランキング